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第45話 学芸員古沸妖の妄想宇宙論【実体験×科学×オカルト=ビックバン】いっしょにぶっ飛び
生き物
4.進化
さてここでは進化について考えてみましょう。
細菌などは栄養をとると細胞分裂で増えるようですが、これが地球上で最初に生まれた生物で原核生物と呼ばれていて細胞核を持たない単細胞生物ですな。
1が2になる生き物ですから、生命の成り立ちとしては基本でも、同じ個体が2つになるだけだと、動きも個性もあまり変わらない、だからもっと違う増殖の仕方が必要になってくる。
その後に生まれたのが、原始的な真核生物で細胞核を持ち細胞核の中に遺伝子を持つ、単細胞もしくは複数の細胞を持つ生き物ですな。
例えば、真核生物は原核生物が他の原核生物を取り込んで共生関係を作って進化した、葉緑体は元々は別の生物であったシアノバクテリアが真核生物との共生関係を築いて進化した、真核生物の一部は植物となり花は繁殖戦略の一部ですなんて言われたりしますでしょう。
誰が取り込む事や、共生関係を築く事や、繁殖戦略を決めたんでしょう。
って思いませんか?
もしある一個体がそうしても、どうして多くの個体が同じようにそうなったんだって思いませんか?
みんなで話しあって決めたのでしょうか、こっちに進化しようぜってね。
でも細菌や微生物など現代まで残っている原核生物や原始的な真核生物もいるから、全員が賛成したわけじゃない。
取り込みにしろ、共生にしろ、戦略にしろ、なんらかの意思が働かないとできない事ですよね、どうして思考能力のない原始的な生き物だけでそれができるのでしょう?
赤木館主はこの疑問を、高校の生物の時間に思いつき、ずーーーーと疑問のままだったのですな、だからあまり生物の成績は良くなかった。
言い方を間違えると、全世界の科学者を敵に回す事になるので、そんな事は言えませんし、赤木館主も古沸妖も科学的思考は大好きなので、一切否定はしません、むしろ肯定している。
だが、赤木館主はここまで意思が働いていると解釈してるのに、なぜここに心という要素を加えないのかが疑問なのですな。
神様がそうしたんですか? そんな事などない、たった一つの心がそうする必然性が全くない、それこそオカルトだ。
では、人はどうですか?
心を持って思考してませんか?
心は誰もが持ち合わせていて、誰もが疑いようがなくそれが自己という存在を作り上げているのではありませんか。
例えば赤より青が好きという思考と全く同じで、心が記憶から導いてそう選択したと考えると、オカルトにはならないでしょう。
心が脳という物質で作られているという思考から離れられないから、全てを肉体を組み立てる情報が詰まっている物質である遺伝子に委ねた思考になるのではないでしょうか?
遺伝子だってただの物質の化合物ですからね、そこに意思はない。
だから、宇宙創生からずっと考えを巡らせている経験値の多い魂たちが、あの世でみんなで相談して、その代表選手がこの世にやってきて生き物となり、無意識の意識を使って個体の持つ精子や卵子、種や胞子や細胞の遺伝子をほんの少し操作する事で新しい命に個体差ができる。
それがうまくいけば、その記憶を使って別の個体に同じように遺伝子を操作する、もしくは遺伝子の特徴を組み合わせる。
そのために動物なら動物なりに、植物なら植物なりに、生き物全てが遺伝子を組み替える機能が備わっていると。
そして個体数が増えると、その反作用でそれだけ多くの魂がこの世で活動できるという事。
そういった事を繰り返す事で、その遺伝子の形が進化したものとして種の中で大多数を占めるから、個々に遺伝子を操作する事が必要なくなる。
あとは、それぞれの生き物の形態に合わせ新しい形が子孫をうみ、魂が宿り増えていくようになるのではないか。
進化のメカニズムは実はこういう事なんじゃないかなと。
つまり生命の進化とは、魂が、無意識の意識を活用して遺伝子操作をして物質の形状を変えていると考えた方がよっぽどスムーズに行くのではないでしょうか?
それでも現在の姿になるまでに40億年かかったとも言われていますよね、途中で氷河期があったりもしましたが、命をつないできた。
それに一貫して関与できるのは、時間という概念のない世界、死のない世界の住人、つまりあの世の魂のみですな。
加えて、地球上の人間が現在、宇宙の全ての生命体の中で、どう言った進化のレベルにあるか分かりませんが、宇宙の物質の組み合わせや科学反応と同様に、地球上にあるありとあらゆる遺伝子の、全ての組み合わせをし終わっていると考えるべきではないでしょうか?
少なくともあの世では、概念の構築は終わっている。
その実践は場合によっては、地球だけでなく他の天体の生き物を使って行われたのかも知れません。
想像もできない程の広さを持つ宇宙です、他の天体に別の生命体があってもおかしくない。
宇宙の出来事が全てアカシックレコードに記憶されているとすると、この世をよりよい状態にする為、人生をかけて取り組む覚悟がある人にだけ、宇宙で起きた現象の一部の記憶が思い出せ、遺伝子操作の発見につながっているのではないか?
情報がやり取りできないように、地球人には発見できないように、恐ろしく遠いい距離に別の生命体を作っていて、その記憶から、地球環境の変化に応じで、その段階で必然性のない種や文明は淘汰されてきた。
人間も何度も淘汰されているのでしょう。
その証拠に古代文明の遺跡は世界中至るところにある。
この世の魂があの世に帰ると考えると、その淘汰は、神がしたのではなく、自分たちでしている事になる。
殺し合い、いがみ合い、環境汚染、ありとあらゆる悪の存在を考えること、地球に住む人間は、愛の純度があまり高くないのかも知れません。
そういう意味では、この世の現代人もいつ淘汰されて過去のものになるかも知れませんよね。
それは現代を生きる人間の行動にかかっているのでしょう。
愛を育てるのに適切な社会生活を送っているかどうかが、あの世の判断材料になるのではないか。
全てが自己責任です。
つづく
→第46話
第1話 1.プロローグ 2.ここは思念の世界です
第2話 3.物語を進めるにあたって
第3話 作用と反作用-1
第4話 作用と反作用-2
第5話 作用と反作用-3
第6話 概念における作用反作用-1
第7話 概念における作用反作用-2
第8話 心における作用反作用
第9話 思い出すってなんでしょう?-1
第10話 思い出すってなんでしょう?-2
第11話 思い出すってなんでしょう?-3
第12話 思い出すってなんでしょう?-4
第13話 オカルトなお話し-1
第14話 オカルトなお話し-2
第15話 出会い-1
第16話 出会い-2
第17話 魂と脳という臓器-1
第18話 魂と脳という臓器-2
第19話 魂と脳という臓器-3
第20話 魂と脳という臓器-4
第21話 この物語の骨子-1
第22話 この物語の骨子-2
第23話 この物語の骨子-3
第24話 この物語の骨子-4
第25話 善と悪-1
第26話 善と悪-2
第27話 善と悪-3
第28話 学びあい
第29話 死とは何か?-1
第30話 死とは何か?-2
第31話 死とは何か?-3
第32話 死とは何か?-4
第33話 ブラックホール
第34話 ゼロの点-1
第35話 ゼロの点-2
第36話 ゼロの点-3
第37話 ゼロの点-4
第38話 ビッグバン-1
第39話 ビッグバン-2
第40話 ビッグバン-3
第41話 ビッグバン-4
第42話 生き物-1 誕生1
第43話 生き物-2 誕生2
第44話 生き物-3 誕生3