第47話 学芸員古沸妖の妄想宇宙論【実体験×科学×オカルト=ビックバン】いっしょにぶっ飛び
生き物
6.営み
地球の生き物が進化した結果作られた生態系は、魂の成長と学びのプランに応じて、菌類として生まれるのか、植物として生まれるのか、魚として生まれるのか、ライオンとして生まれるのか、猿として生まれるのか、人として生まれるのかを選択できる事を意味している。
つまりこの世の生態系ができたという作用の反作用として、魂の経験値に応じた学びが出来るようになって、あの世とこの世の必然性が釣り合っているのですな。
もちろん菌や植物よりも人の体験の方が複雑で深い、魂は少しづつ愛を学び生きるという記憶を重ねて、経験値を高める事で、つまり何度も生まれ変わる事で、食物連鎖の底辺を支える菌類から、最も知能の高い、複雑な行動ができる人という肉体を操れる魂になるのではないか。
人が高度な知能を持っているという事は、記憶を重ね、記憶を組み合わせ、複雑な感情を組み合わせ、想像力をもち、そして他の動物よりも心の処理速度が早くなったという事、それを支えるには現在の肉体の構造が最も適しており、心の成長段階に応じて現在の形状に進化させてきたのでしょう。
逆にいうと複雑な思考ができない分、野生動物に生まれる魂は、遺伝子における個性の選択肢は少ないのではないか?
つまり、生まれた時の個体差が同じ種、同じ環境であれば、そこまで形状を変更させる必然性がない。
ただ、人も含め似通った学びの方向性を持つ魂が、両親のもしくはそれ以前の遺伝子上の個性を活かした学びを行う事は十分考えられます、そして現実に、そうなってる。
それが「遺伝」ですな。
そして人となった魂は、この世で人としての営みを行う、自由意思でできる限りの体験をしていく。
しかし、魂が元々が何の負荷も無い世界からきているので、その時の記憶がこの世で思い出せないにしても、無意識に負荷や試練から逃れようとする個体が出てくる。
もしくは野生動物の感情に近い激しさを持って、生まれ変わる魂も出てくる。
結果、他人の心を傷つけても楽したい、自分だけがよければ他人がどうなろうとかまわない、といった歪んだ自己愛を持つ個体が育つんですな、この世では自由意思ですから、そう思うのも全く自由なのです。
試練を乗り越えるよりも楽ですから。
これが悪の始まりです。
その反作用で善という概念もこの世に生まれるが、善行は愛を高める行動なのですから、人は元々は誰もが当たり前に善行をする為に生まれている。
利他愛を高めるのは善行だけではありませんが、善行も利他愛を高める一つの行動ですからな。
つまり、あの世で考えた愛の学びのプランには、悪行という内容は含まれていないのです。
悪は、そのプランから逸脱した心なんですな。
つまり、究極の利他愛と究極の自己愛を目指してこの世に経験を積みにきているのに、その行為を妨げる悪があるというだけで、宇宙規模での目標が達成出来ない事になる。
だから悪は無くすべきもので、一点でも悪の要素があるとどこまで行っても、魂はその目標に到達できないんです。
人が生んだ概念が、宇宙の全ての存在の足を引っ張る事になってしまったのです。
だからこの世で魂の未熟さから悪行をしたとしても、精神的成長をもって、どんな事をしても乗り越えて変わらないといけないんです。
それが、心の成長、愛の成長につながるんですから。
人は一つの肉体に一つの心が宿っていますが、肉体を構成するには、たくさんの腸内細菌が関わっているでしょう、それら一つ一つが人と共生するために、自分とは別の魂で動いている。
それに食べるという行為は、動物、植物の違いはなく、他の命をいただくという事、それは、他の魂が経験する場を失い愛の成長を止めてあの世に帰るという事。
それもほぼ毎日ですぞ、たくさんの生き物を消化してるという事は、共生しているその何百倍もの魂も同時にあの世に帰るという事、つまり死ぬ。
この世に生まれるにしても、進化を含めて多くの魂が関わっている。
これだけ膨大な利他愛をもらいながら生かされているのに、たった一つの魂の身勝手で宇宙全体の足を引っ張って良いわけがないと思うのだが、お客様は、どう思いますか?
殺人も含め、悪行三昧、もしく愛の純度を退行させる行為をして、この世で何の成長もしなかった魂があの世に帰った時に、アカシックレコードに記録されているこの事実を知り、自分がどうやって愛を学ぼうとしていたかも思い出し、この世での記憶の全ても思いだす。
そして、自分のした事に絶対的な後悔がもたらせられる仕組みです。
もちろん善行を多く行い利他愛を育て、その結果自己愛を育てた作用は、あの世で魂の純度が上がり究極の愛に近づき魂が成長するという反作用でかえってきます。
この世での作用があの世で反作用する事で、行動と心の釣り合いがとれるのですね。
つづく
→第48話
第1話 1.プロローグ 2.ここは思念の世界です
第2話 3.物語を進めるにあたって
第3話 作用と反作用-1
第4話 作用と反作用-2
第5話 作用と反作用-3
第6話 概念における作用反作用-1
第7話 概念における作用反作用-2
第8話 心における作用反作用
第9話 思い出すってなんでしょう?-1
第10話 思い出すってなんでしょう?-2
第11話 思い出すってなんでしょう?-3
第12話 思い出すってなんでしょう?-4
第13話 オカルトなお話し-1
第14話 オカルトなお話し-2
第15話 出会い-1
第16話 出会い-2
第17話 魂と脳という臓器-1
第18話 魂と脳という臓器-2
第19話 魂と脳という臓器-3
第20話 魂と脳という臓器-4
第21話 この物語の骨子-1
第22話 この物語の骨子-2
第23話 この物語の骨子-3
第24話 この物語の骨子-4
第25話 善と悪-1
第26話 善と悪-2
第27話 善と悪-3
第28話 学びあい
第29話 死とは何か?-1
第30話 死とは何か?-2
第31話 死とは何か?-3
第32話 死とは何か?-4
第33話 ブラックホール
第34話 ゼロの点-1
第35話 ゼロの点-2
第36話 ゼロの点-3
第37話 ゼロの点-4
第38話 ビッグバン-1
第39話 ビッグバン-2
第40話 ビッグバン-3
第41話 ビッグバン-4
第42話 生き物-1 誕生1
第43話 生き物-2 誕生2
第44話 生き物-3 誕生3
第45話 生き物-4 進化
第46話 生き物-5 自由意思
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