フェリーニの「道」と悲しさと 19 赤毛のチコ 2022年4月27日 16:49 星の数ほど映画はあれ何が1番とかベストとか選ぶのは難しいけれど1番悲しい映画はと聞かれたらそれだけは迷わず答えられるフェリーニの 道、特にジェルソミーナという人生、存在、いじらしさ勿論現実の人生にも悲しいことはあったけれど幸い恵まれた人生なんだと思うこの映画で悲しいと思ったほど悲しいと思ったことはない込み上げる嗚咽が止まらずしゃっくりあげて泣いて彼女が生きていることも、そして死んでしまうことも男が無知であることも乱暴であることもそして男の後悔もまた全てが悲しかったこれでもかこれでもかと悲しいが画面から波のように押し寄せひた溢れニーノロータの音楽も追い討ちをかけるように琴線を刺激してもういい、十分だ頼むから彼女を幸せにしてあげてくれないかと画面に懇願するほどだ悲しいということはこういうことなのだと映画を見て悲しさをフルコースで味わい尽くして知識としての悲しさに色がついて初めて感情になった映画だったフェリーニの他の映画は私には難解でフェリーニが好きというよりはフェリーニの道のみ一択。悲しい映画不動のナンバーワンは中2以来燦然と煌めいている。 #映画 #フェリーニ #ひたすら悲しい映画 #ジェルソミーナの人生 #悲しいとはを味わうなら #アンソニークイン 19 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート