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美術館に持ち込み禁止なものは?
先週の都立現代美術館に続き、今日の上野の国立近代美術館も休館中の札が下がり行く手を阻まれる。2連チャンとなると流石に呼ばれていないのかと気落ちする。
黒田清輝記念館で、入り口で呼び止められ、アルコール消毒かと思ったら、生花の持ち込みは出来ないので、クロークでお預かりしたいとのこと。一緒に入った老紳士に、ひそひそ声で、「これ、ドライフラワーなんですけどね」と苦笑いしたら、花粉が絵について品質を劣化させないようにそうしていると教えてくれた。まあ、それじゃあそうして頂かないと国の宝ですからね、なんて物分かりの良いオバサンらしく紫陽花のドライフラワーの花束をお渡しする。
細かいことを言って申し訳ないと思ったのか、受付のおじさんが、小声で耳打ちするように、「29日から湖畔が掛かりますから、もしお近くでしたら、ええ、是非またお越しくださいね」と教えてくれる。
私があんまり調べて行動しないのは、こういうサインを待っていたいから。ガイドブックにもwikiにも書いていないこと。偶然に、人と人の関わりによって開かれる扉。亀のカシオペイアの背中のサインに従って、黄色いレンガに沿ってエメラルドシティに。
「ありがとうございます。是非また伺います」
誰でも一度は美術の教科書で見たことのある泣く子も黙る鬼有名な湖畔のモデルは、美人の奥さんで、他にもたくさん彼女をモデルにした作品がこの美術館には飾られている。小さくこじんまりして、並ぶ国立科学博物館のポケモン展、国立博物館のポンペイ展に比べたらひっそり貸切状態だけど、私にとっては上野に来たら必ず立ち寄り、今日は谷根千どっちに行こうかなとランドマーク的な建物だ。
歩き始めた根津でお花を買っちゃったものだから、一万歩ぶんアジサイちゃんにもお付き合いいただき、結構風が吹いていたものだから、私の後方にアジサイの花弁(ホントは萼片)を落として歩き、ヘンゼルとグレーテルのクッキーみたいに我が家へと細い小さな道導ができたんだけど、誰かにみえたかな?笑