茶道のきもち|10月は後ろ髪ひかれたい
後ろ髪ひかれ隊、懐かしいですね。
私の場合はおニャン子というよりも、奇面組のエンディング曲として記憶に残っています。
かっこいい子でも運動のできる子でもなく面白い子がモテるという奇面組、好きだったなぁ。
さて、奇面組と茶道をからめた文章を書くスキルは私にはございませんで…
茶道では10月は名残の季節といわれます。
風炉だ炉だというお話を以前しました。
風炉の季節は、5月のはじめ立夏の頃(2021年では5月5日)から11月はじめ立冬の頃(おなじく11月7日)、主に夏の季節。
炉の季節は、11月はじめ立冬の頃から5月のはじめ立夏の頃、主に冬の季節、でしたね。
ですので、10月は夏のお点前、風炉の(ほぼ)最後の月です。
そして、11月になると、お抹茶もその年の新茶になりますので、それまでのお抹茶をいただくのも10月までです。
なので10月は翌月からの新しい季節をまえに去り行く季節を楽しむとき。
お点前も風炉なのですが、いつもよりも風炉がお客様の近くに配置されます。ちょっと涼しくなるから火元を近くにするんでしょうね。
「中置」(なかおき)といいます。
日本文化というと季節先取りを好むような印象がありますが、去り行く季節を愛おしむ習慣もあるんですね。
皆さんがこの季節に後ろ髪ひかれるものはなんですか?
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