【全文無料】5cオボロティガウォック解説
こんにちは。垢BANチキンです。
今回は、オリジナル環境に対応した【5cオボロティガウォック】の解説です。
タカラトミー公式から一定期間の公認CS中止の発表があり、今後しばらくは主にオリジナル環境で開催されている『リモートCS』が主流になってくるかと思います。
オリジナル環境で使用するデッキに悩んでいる方、色々なカードを使ってみたい方、楽しくデュエマがしたい方の一助となればと思い、本記事を無料で公開いたします。
【オボロティガウォック】はデッキの性質上、プレイや構築の選択肢が非常に多いです。
しかし、
選択肢が多いということは、それだけプレイヤーがやれることがかなり多く、めちゃくちゃ楽しい
ということです。
プレイヤーによる努力が反映されやすい、いわゆるスルメデッキです。
本記事では、私が知り得る限りの知識やテクニックなどをできるだけ多く伝えられればと思います。
なお、今回は採用カード40枚を全て解説します。
どうしても長くなってしまうため、多くの解説記事では"各カード解説"というのは避けられがちですが、せっかくの無料記事ということで、採用枚数についてまで触れていきます。
目次から他の章に飛ぶことができるので、長ったらしく感じた方は、読み飛ばしていただいて構いません。
また、過去に『【オボロティガウォック】の採用カードのバージョンを分けるべきかどうか』の無料記事も公開しておりますので、よければ合わせてご覧ください。
1. そもそもどんなデッキ?
《月光電人オボロカゲロウ》
《絶海の虎将 ティガウォック》
《オボロカゲロウ》の効果を最大限に引き出すために、基本的には5文明で構築されることが多いです。
マナに5文明がある状態で《オボロカゲロウ》をプレイすると、
『ターン開始時の1枚ドロー』+『《オボロカゲロウ》効果の5枚ドロー』
で合計6枚ドローしたことになるので、《ティガウォック》が1コストで出せてしまいます。
登場時に3枚ドローできるパワー6000のブロッカー
が1コストで出せてしまうのもすごいことなのですが、注目するべきは『デッキの回転率』です。
ターン開始時のドロー+《オボロカゲロウ》+《ティガウォック》
で合計9枚のカードを1ターンのうちにドローすることができます。
そのすべてを手札に加えられるわけではありませんが、
『相手のデッキに対して有効ではないカードを山札の下に送る』
だけなので、"手札の質"がかなり高くなります。
《オボロカゲロウ》の効果で"不要なカード"を山札の下に送っていくため、公開領域がどんどん広がっていきます。
これにより、6ターン目にはデッキが一周していたなんてこともよくあります。
主にこの2体のコンボを用いてデッキを高速で掘り進め、相手のデッキに対応したメタカードでゲームをコントロールしていくデッキです。
デッキを高速回転させるので、1枚や2枚程度の採用枚数のカードでも手札に加えやすく、デッキの拡張性がかなり高いです。
『すべての環境対面のメタカードを1枚ずつ採用する』
なんてこともできるぐらい、柔軟に対応できます。
《オボロカゲロウ》+《ティガウォック》のコンボを狙うのは4ターン目が多いです。
先攻4ターン目にマナに5文明がある状態で《オボロカゲロウ》をプレイした際に手札に《ティガウォック》がある確率は約80%で、充分に信頼できる数値です。
手札に《ティガウォック》がなくても《オボロカゲロウ》を召喚する勇気も大切です。
この"拡張性"と"対応力"というデッキの長所を活かすためにも、
『3ターン目に《オボロカゲロウ》をサーチするカードを多く入れる』
ような、歪んだ構築にするべきではありません。
また、4ターン目に《オボロカゲロウ》+《ティガウォック》のコンボを狙う際には、『マナに水文明2枚を含む4文明』が最低条件です。
この条件をクリアできるようにデッキを構築する必要があるため、『水文明を含む多色カード』の価値が高くなります。
水文明のカードを多めに採用し、4ターン目に水2枚+4文明を揃える
というのが構築のポイントです。
2. デッキリスト
文明枚数内訳
火 9 水 26 自然 12 光 7 闇 12
《天災 デドダム》採用型です。
《デドダム》は効果こそかなり強力なものの、プレイできないと採用している価値がありません。
自然文明と闇文明のカードを少し多めに採用し、《デドダム》を序盤に引いた際にプレイできるような色配分に調整する必要があるので、デッキ構築に多少の制限がかかるのが欠点です。
しかし3ターン目にプレイできた際のアドバンテージが大きく、
3ターン目《デドダム》
4ターン目《オボロカゲロウ》+《ティガウォック》+《ティガウォック》
のような強力な動きが高い再現性で狙えたり、
マナを伸ばして《モモキング》や《ニコルボーラス》に繋げたりなど、デッキ全体の出力がアップします。
また《デドダム》を採用しない場合、初動のほとんどを《オボロカゲロウ》のみに頼ることになるので、序盤の安定性に少し不安が残ります。
・《デドダム》を採用する場合にかかる構築制限
というデメリットと、
・《デドダム》を採用した場合に得られるデッキの出力アップと初動の安定性
というメリットを比べた際、個人的にはメリットの方が大きいと考えているので、今回は《デドダム》を4枚採用した構築になっています。
ただこれは個人的な意見にすぎず、デメリットを強く嫌って《デドダム》を不採用にする選択肢も充分あります。
【オボロティガウォック】は個人の考え方が反映されやすいデッキなので、正解の構築、いわゆる"テンプレ"は存在しないと考えています。
他の誰かに質問された際に、なんとなくで答えるのではなく、『なぜこのような構築にしているか』をはっきりと説明することができれば、それでいいと思います。
《天災 デドダム》を採用する際の文明枚数配分の基準は、
・自然12以上 闇12以上 水20以上
・"自然と闇の単色カード"をそれぞれ最低1枚ずつ
・"火と光の単色カード","火+光のみで構成されている多色カード"は合計6枚まで
にしています。
自然単色や闇単色を多めに採用する場合、
『3ターン目に自然or闇の単色をチャージ』
して《デドダム》を召喚できるので、単色が多いほうの色枚数を1枚程度減らしても大丈夫です。
"火と光の単色カード","火+光の2文明で構成されている多色カード"を削る理由も《天災 デドダム》にあります。
3ターン目に《デドダム》をプレイしようとした際、水/自然/闇の3文明を3マナのみで揃えないといけないため、"火と光の単色カード"や"火+光の2文明で構成されている多色カード"は一切マナに置けません。
『《デドダム》を採用する以上は、少しでも出しやすいように構築を寄せるべき』
だと考えているので、"火と光の単色カード","火+光の2文明で構成されている多色カード"は合計6枚までに抑えています。
今回の構築では、
・"自然と闇の単色カード"は《デッドブラッキオ》と《魔天降臨》のそれぞれ1枚ずつで最低ラインとなっているので、自然文明と闇文明はどちらも12枚ずつ
・"火と光の単色カード"は《ハヤブサマル》1枚,《オリオティスジャッジ》2枚,《GWD》2枚,《マンハッタン》1枚の合計6枚
にしています。
デッキ全体の大まかな確定枠としては、
・《オボロカゲロウ》4枚,《ティガウォック》4枚
・各文明最低7枚以上,水文明20枚以上
・デッキ回復カードを合計3枚以上
・マナ回収カードを1枚以上
・シールドを増やすカードを1枚以上
このぐらいかと思います。
上の5つの条件さえクリアしていれば、それはもう立派な【オボロティガウォック】です。
3. 各カード解説
《月光電人オボロカゲロウ》4枚
《絶海の虎将 ティガウォック》4枚
《天災 デドダム》4枚
デッキのメインエンジン
詳しい解説は前の章で行ったので省きますが、基本的にバージョンは分けたほうがいいです。
《天使と悪魔の墳墓》で自分のバトルゾーンから墓地に送り、《クローチェ》や《サイゾウミスト》で山札に送り返す展開になることが充分に考えられます。
そうなった際に、山に残っているかのどうかの判別がかなりしやすくなるので、各2枚ずつにバージョンを分けることをお勧めします。
《デドダム》は現在の相場では到底手が出せないので、相場が落ち着くまではバージョン統一でも問題ないと思います。
《天使と悪魔の墳墓》1枚
【オボロティガウォック】に採用される代表的なカードです。
デッキの回転が速いという性質上、少ない枚数でカードを散らして採用することが肯定されるデッキなので、《天使と悪魔の墳墓》をより強力に使いやすいです。
自分の同名カードは《オボロカゲロウ》でデッキの下に退避させればいいので、自分への被害はほとんどありません。
また、このカードは採用すること自体に価値があります。
相手は同名カードの扱いに敏感にならざるをえないので、プレイを大きく縛りつけることができます。
相手が同名カードを強気に扱ってきた際にしっかりと回答として用意できるよう、1枚は採用しておくことをお勧めします。
《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》3枚
どのような展開で踏んでも強いのが一番の特徴です。
個人的に、《希望のジョー星》への対策としてD2フィールドを3枚以上採用したいので、《ダイスベガス》を3枚採用しました。
《ニコル・ボーラス》2枚
色基盤やゲーム終盤の詰めで使います。
色が優秀でマナにも置きたい,なおかつゲーム中1回はプレイできる含みを持たせたいといった理由で2枚採用しています。
このカードの採用枚数を疑似的に増やせるカードとして《ドンジャングルS7》が挙げられます。
《ニコルボーラス》の採用枚数を1枚に抑えたい場合に使えるテクニックなので、覚えておきましょう。
今回のリストでは《デドダム》や《水撒くナウ》が多めに採用されているので、コントロールデッキ対面でプレイしやすくなっており、《ニコルボーラス》+《魔天降臨》でのフィニッシュも狙えます。
《勝熱龍 モモキング》1枚
構築済みデッキ版の《モモキング》です。
あまり使われているのを見たことがありませんが、カードとしてはかなり強力です。
使い方は《5コストホール呪文》+《勝利のガイアールカイザー》とほとんど同じですが、盤面にクリーチャーを1体残してキリフダッシュを狙う必要があるのが欠点です。
《デドダム》から繋がる点と、《プチョヘンザ》の革命チェンジ元になる点、単体でも盤面処理として機能する点が強みです。
デッキの殺傷力を上げたい場合は、《勝熱英雄 モモキング》の2枚目に枠を譲るのをお勧めします。
《勝熱英雄 モモキング》1枚
単体で完結しているフィニッシャーです。
《単騎連射マグナム》と比べてケアできる範囲が大きく狭まるのが欠点ですが、色が優秀で即効性があるのが強みです。
フィニッシュに時間がかかるのが【オボロティガウォック】の弱みの一つでもありましたが、それを解消してくれる素晴らしいカードです。
2枚目の採用も充分に考えられます。
《百族の長 プチョヘンザ》1枚
《モモキング》2種,《デッドブラッキオ》から革命チェンジできます。
ビートダウンデッキへの強烈な蓋としての役割が大きいですが、【アナカラーデッドダムド】へのメタカードでもあります。
《時空の凶兵 ブラックガンヴィート》が存在しない【アナカラーデッドダムド】はこのカードへの回答が少なく、雑に革命チェンジでトリプルブレイクするだけでも意外と相手は困ります。
使用する頻度が高い強力なカードなので、2枚目の採用も充分に考えられます。
《アイアン・マンハッタン》1枚
《モモキング》同様、単体で完結しているフィニッシャーです。
召喚制限をかけられるのが非常に強く、相手ターン中に勝つことができないループデッキや、【アナカラーデッドダムド】への強烈なメタとして機能します。
また、とりあえず召喚制限をかければ次のターンも無事に回ってくる場合が多いので、7マナで雑に《マンハッタン》を投げて、次のターンに《ニコルボーラス》で全ハンデスするといった動きもできます。
色が非常に弱く、《デドダム》召喚のノイズになるのが欠点です。
《魔天降臨》1枚
終盤の詰めやマナ回収で使います。
【オボロティガウォック】は手札枚数を多めに保てるデッキなので、このカードによる自分へのダメージがかなり少ないです。
中盤以降に突然プレイするだけでも、相手のプランを大きく崩すことができます。
当然、《ニコルボーラス》の全ハンデス後にプレイするのも強力ですが、本当にどうしようもない展開の際に残された勝ち筋にもなり得ます。
相手の上振れに間に合わず、盾から《魔天降臨》を踏むしか勝ち筋が残されていない場合は、各種シノビや《デッドブラッキオ》を優先してマナに置くことで《魔天降臨》を有効トリガーにすることができるので、覚えておくといいと思います。
《龍素記号Xf クローチェ・フオーコ》2枚
デッキ回復だけでなく、若干厳しめの相性である【デスザーク】へのメタカードとしての役割も持っています。
メタカードは"役割を複数持っている"ことが重要なので、とても優秀なカードです。
デッキ回復カードは《サイゾウミスト》と合わせて3枚以上は採用したく、オリジナル環境に【デスザーク】の数が多かったので、こちらを2枚にしています。
《怒流牙 サイゾウミスト》1枚
デッキ回復,ニンジャストライクによる耐久,色補完と多くの役割を持ちます。
基本的にはベリーレア以外のバージョンが望ましいですが、《ひみつのフィナーレ!》を採用する場合はベリーレアが最も強力です。《ひみつのフィナーレ!》の章で後述します。
最低1枚は採用することをお勧めします。
《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》2枚
ビートダウン対面で強力なシールドトリガーであり、《希望のジョー星》や
【青魔道具】の《新世壊》,【アナカラーデッドダムド】の《シャッフ》へのメタカードとしても機能します。
また、盤面に放置されやすいため、各種《モモキング》のキリフダッシュの起爆剤として使う展開も多いです。
採用するだけでデッキ全体の受け性能がぐっと上がるので、優先的に採用することをお勧めします。
《"乱振"舞神 G・W・D》2枚
【アナカラーデッドダムド】や【デスザーク】に序中盤のテンポで大きく差を付けられると逆転が難しくなってしまうので、《シャッフ》《ヴォーミラ》《ラビリピト》などの放置できないクリーチャーを効率よく処理するために採用しています。
【アナカラーデッドダムド】対面で《アイアンマンハッタン》ですべての盾を割り切った後に押し込むためのスピードアタッカーとしても使います。
しかし、やはり色が弱く、使わない対面にはとことん使わないカードなので、2枚の採用に抑えています。
環境次第で入れ替える枠で、代表的な入れ替え候補として《メガマグマドラゴン》が挙げられます。
《光牙忍ハヤブサマル》1枚
デッキの性質上、とても手札に加えやすいため、ゲームプランに組み込みやすいです。
《ホワイトグリーンホール》が使えない影響で、『ビートダウンに対してシールドを増やして詰みの状況を作る』といったプランが取りづらくなっているので、このカードによる終盤の蓋は重要です。
《オリオティス・ジャッジ》2枚
代用が効かない強力な受け札です。
ビートダウンデッキ全般と【青魔道具】に対して強烈に刺さります。
"踏めば勝ち"といった状況がある反面、色が弱く、複数枚引いても腐りやすいです。
このカードの採用枚数を増やしたい場合は、《オリオティスジャッジ》自体の枚数を増やすのではなく、《ドレミ団の光魂Go!》や《護天! 銀河MAX》を採用して、疑似的に《オリオティスジャッジ》の枚数を増やすことをお勧めします。
《光魂Go!》や《銀河MAX》であれば、手札に《オリオティスジャッジ》がある際にトリガーすれば《オリオティスジャッジ》を踏んだのとほとんど同じですし、どちらも水文明の呪文であるため《サイバーダイスベガス》から発動することができる上に、《デドダム》召喚のノイズになりづらいです。
《護天! 銀河MAX》1枚
疑似的に《オリオティスジャッジ》の枚数を増やせるほかに、《ホワイトグリーンホール》の抜けた穴を補完するために採用しました。
シールドを増やすカードの存在は大きく、あるのとないのとでは終盤の蓋の精度が大きく変わってきます。
オリジナル環境で《ホワイトグリーンホール》が使えない以上、最低1枚は採用したいカードです。
《テック団の波壊Go!》2枚
《サイバーダイスベガス》から発動でき、色も強く、効果も強いシールドトリガー。全く代用が効きません。
【オボロティガウォック】としては珍しい、3枚目の採用を真っ先に検討するカードです。
唯一無二な効果なので、最低でも1枚は採用することをお勧めします。
《ドンドン水撒くナウ》3枚
どのような展開で踏んでも強く、マナが伸びるのが強みです。
《デドダム》のための自然文明を確保しつつ採用できるシールドトリガーの中ではもっとも強力なカードです。
《ティガウォック》は最低1コストまで軽減できるので、たとえ1マナでもマナが伸びる恩恵はかなり大きく、受け性能も高いため、デッキとの噛み合いがいいです。
展開を問わず強力なシールドトリガーなので、3枚採用しています。
《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》1枚
《プチョヘンザ》に革命チェンジできるため、カウンター性能が非常に高い受け札です。呪文が唱えられない状況や、《ミラダンテXⅡ》の召喚制限下で使用できるのも強力です。
自然単色なので、《デドダム》の召喚も補助できます。
より《デドダム》をプレイしやすくしたり、《プチョヘンザ》の枚数を増やしてカウンター性能を上げる構築にする際は、2枚目の採用を検討するカードです。
4. 採用候補カード解説
《奇天烈 シャッフ》
ゲーム終盤の詰めや【ロマノフワンショット】【ネバーループ】へのメタカードとしての役割を持ちます。
しかし現オリジナル環境では【ロマノフワンショット】や【ネバーループ】が流行しておらず、役割を遂行する対象がいません。
詰めに困っているわけでもないので、不採用にしています。
今後、【ロマノフワンショット】や【ネバーループ】が流行してきた場合には、真っ先に採用を考えるカードです。
《単騎連射 マグナム》
クリーチャートリガーとシノビをすべてケアできるフィニッシャーです。
しかし個人的にはあまり採用したいカードではありません。
詰めにしか使わないカードで、なおかつ火単色なので《デドダム》召喚のノイズになりやすいです。
このカードで相手のシールドトリガーをケアしないといけない状況も少なく、ほとんどの場合が《アイアンマンハッタン》で事足りている場合が多いです。
使用頻度やカードパワーの観点でも、《アイアンマンハッタン》を優先して採用するべきだと考えています。
《ドンジャングルS7》
《ニコルボーラス》の採用枚数を疑似的に増やすことができ、ビートダウン対面への蓋としての役割も持ちます。
自然単色であるのも高評価で、《デドダム》をより召喚しやすくできます。
《ニコルボーラス》の枚数を1枚に落とした場合に減ってしまう闇文明の枚数を補完できるように調整すれば、とても強力なカードです。
《奇石ミクセル/ジャミング・チャフ》
プレミアム殿堂入りした《音精ラフルル》の後釜として採用されることが多いカードです。
現オリジナル環境では《ジャミングチャフ》を打たなくても詰め切れる対面が多いため、不採用にしています。
《奇石ミクセル》が刺さるデッキが増えたり、呪文受けのデッキが環境に増えてきた際には、採用を検討するべきです。
《拷問ロスト・マインド》
呪文主体のデッキに対してゲームエンド級のメタカードです。
黒単色である点も強力ですし、なにより採用した際のリターンがかなり大きいです。
今後、呪文主体のデッキが流行した際には真っ先に採用するべきです。
《Dの牢閣 メメント守神宮》
どのような展開で踏んでも強い、シールドトリガーのD2フィールドなので、《サイバーダイスベガス》と特徴が似ています。
全軍ブロッカーはデッキとの相性が非常によく、使い終わって盤面に残った《オボロカゲロウ》や《デドダム》を有効活用できます。
Dスイッチを用いたトリガーケアで攻めにも使えるカードなので、火単色,光単色の枚数をうまく調整して採用する価値は充分あります。
《襲来、鬼札王国!》
《デドダム》や《デッドブラッキオ》で墓地に落とした《ニコルボーラス》などを蘇生できる、除去付きのシールドトリガーです。
効果自体は非常に強力なのですが、このカードを強く使うためには、『《デドダム》+《鬼札王国》+《8コスト以下のファッティ》を多めに採用する』など、ある程度構築を寄せる必要があります。
これは【オボロティガウォック】でやることではないと判断して不採用にしています。
上振れ要素を含んだ確定除去トリガーとして認識するのであれば、1枚程度採用するのはかなりアリだと思います。
《ひみつのフィナーレ!》
非確定除去ですが、色が優秀なトリガーです。
相手のデッキによって上振れが狙えるのは面白いですが、基本的には期待しすぎないほうがいいでしょう。
しかし、このカードを採用する際は《サイゾウミスト》はベリーレアにするべきだと考えています。
相手のデッキに《レアリティレジスタンス》が採用されていた場合、トリガーで《ひみつのフィナーレ》から捲り当てることができれば、自分の盤面の《サイゾウミスト》を手札に戻すことができます。
除去トリガーとして不安定すぎるので個人的な評価は低めですが、それを差し置いても色が優秀なので、採用を検討する価値はあるカードです。
《雷光の聖騎士》
《ティガウォック》を複数プレイすると手札の量がかなり多くなるので、このカードによる防御力はかなり高いです。
《鬼札王国》を一緒に採用して、《雷光》で落としたカードを《鬼札王国》で蘇生したりもできます。
現アドバンス環境だと、《雷光》まで貼らないと受け切れない対面がいないので不採用にしています。
このカードはシールドトリガーを減らせる理由にもなり得るので、デッキスロットを開けるという意味で採用することもできます。
今後、環境にビートダウンデッキがかなり増えたり、デッキ全体のシールドトリガー枚数を減らす際には、最優先で採用を検討するべきカードです。
《英知と追撃の宝剣》
発動すれば一気にテンポをとれる強力なカードです。
主に《ダイスベガス》からカウンターで発動して、相手の中盤を2ターンスキップさせて状況を有利にするといった使い方です。
個人的にこのカードは《水撒くナウ》と似ていると思っています。
《宝剣》は『除去+相手の行動を遅らせる』カードで、《水撒くナウ》は『除去+自分の行動を早める』カードという認識です。
シールドトリガーを持っている点と自然文明である点を高く評価して《水撒くナウ》を優先して採用していますが、デッキスロットに余裕ができれば《宝剣》の採用も検討するべきだと思います。
《メガ・マグマ・ドラゴン》
現オリジナル環境では小型クリーチャーを横並べしてくるデッキが少ないため、不採用にしています。
ほとんどが《GWD》で事足りている場合が多いですが、《奇石ミクセル》を絡めた横展開をしてくる、【サザンルネッサンス】のようなデッキに対しては《メガマグマ》の方が通りやすいです。
今後、環境に【サザンルネッサンス】が台頭してきた場合などには、採用が考えらえます。
5. 基本プレイ解説
・《デドダム》,《オボロカゲロウ》+《ティガウォック》でデッキを回す
4ターン目までに《デドダム》or《オボロカゲロウ》+《ティガウォック》をプレイできるマナチャージをするのが望ましいです。
仮に1ターン目,2ターン目に手札に《デドダム》がなくても、3ターン目にトップで引いた場合の受け入れは可能であれば作りましょう。
今回の構築であれば、
1ターン目,2ターン目は自然文明と闇文明の多色カードをマナチャージ
3ターン目に水単色のカードをマナチャージして《デドダム》召喚
が理想ムーブです。
《オボロカゲロウ》+《ティガウォック》をプレイするにはマナに水文明が2枚必要なので注意してください。
また、《デドダム》をプレイできるだけの文明がマナに揃っていない場合は、無理に3ターン目に《オボロカゲロウ》+《ティガウォック》を狙わないようにしましょう。
ただし、《ニコルボーラス》+《サイゾウミスト》+《サイバーダイスベガス》のような、
『水/自然/闇の3文明を含む5文明3マナ』
がある状況であれば、3ターン目に《オボロカゲロウ》を出して《ティガウォック》を探すプレイもあります。
この場合であれば、《ティガウォック》を引けなくても《デドダム》さえ引ければすぐさま立て直せます。
・相手のデッキに対応したメタカードでゲームを有利にする
【青魔道具】対面であれば、《ジャックアルカディアス》や《モモキング》
【アナカラーデッドダムド】対面であれば、《アイアンマンハッタン》や《モモキング》+《プチョヘンザ》
【デスザーク】対面であれば、《クローチェフオーコ》や《GWD》
【ビートダウン系統】対面であれば、《デッドブラッキオ》+《プチョヘンザ》
【ビッグマナ系統】対面であれば、《天使と悪魔の墳墓》や《魔天降臨》
といったように、各対面に強烈に刺さるメタカードがデッキに少しずつ採用されています。
《デドダム》や《オボロカゲロウ》+《ティガウォック》でこれらにアクセスし、ゲームを決めに行きます。
これだけ多種多様なメタカードを採用できるのも、デッキの回転が速い【オボロティガウォック】の長所です。
6. まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
いかがだったでしょうか?
この記事を通して、少しでも【オボロティガウォック】に興味を持っていただける方が増えれば嬉しいです。
デッキの拡張性を活かして、みなさんそれぞれの【オボロティガウォック】を作り上げてみてください!
少しでも参考になった!という方は、noteのいいねやTwitterでのRTをよろしくお願いします!!
でわでわ