表現の自由を守りたい漫画家の無責任さ:創作のための時事勉強会64
※注意
本記事は時事的問題について、後で振り返るためにメディアの取材や周囲の反応を備忘録的にまとめたものです。その性質上、まとめた記事に誤情報や不鮮明な記述が散見される場合があります。閲覧の際にはその点をご留意ください。
事例概要
発端
【不健全図書名称変更】
— 森川ジョージ (@WANPOWANWAN) March 10, 2024
ゾーニングゾーニングと言って表現の枠を狭めたら、それは今健全とされている漫画にも降りかかりますよ。
一つ規制すると次へと移行することを歴史上繰り返されてきたのだから。
他人事ではないんです。
例えば「はじめの一歩」がこうなる(写真)可能性もあるのです。 pic.twitter.com/IQBcBCvnW5

※これ自体はいつものバカ丸出し。ゾーニングの意味も知らないし、歴史上繰り返されてきたと語るがその実例も何も出したことはない。表現の自由を守ると公言する漫画家がこの程度なのはもう今更なのだが……。
いや…待てよ。
— 森川ジョージ (@WANPOWANWAN) March 10, 2024
今週の見開きはコレでいいような気がしてきた。
※無責任さを明確化する発言も出てきた。
当初の私見
これに関してはもういつものことというか、何もかもが理解できていない馬鹿の戯言でしかないんだが、興味深くまたこの手の連中の適当さの証拠として注視したいのがこの次のリプで……。 https://t.co/CHSuR7yOOV
— 紅藍@カクヨムで新作『偽王子事件』連載中 (@akaai5555) March 10, 2024
「規制が進むとこうなるぞ!」と出してきたものを「これでいけるかも」とか言い出す。ありえないでしょ。「こう」なりたくないって言ってたものを舌の根も乾かないうちに肯定しだす。よりによって漫画家がこの適当さで規制が危険とかずっとくっちゃべってんだよ。https://t.co/t1aH7Rh5Dw
— 紅藍@カクヨムで新作『偽王子事件』連載中 (@akaai5555) March 10, 2024
※「規制されるとこうなるぞ」と危険性を示す意図で出してきた漫画の表現を即座に「あり」と考える適当さ。表現の自由を守りたいと語る人間のそれではない。
反応
この人って日本漫画家協会の理事という肩書きな訳で、そんな人が「ゾーニング」の意味すら理解していないような投稿をしてしまう。前のアニメーターの色紙の件もそうだけど立場の割に何も考えずに発言してしまう無責任な人だなあと言う想いが日々強くなる https://t.co/ZGum3Xeql0
— ツバキ (@kudoutubaki) March 10, 2024
※森川ジョージは日本漫画家協会の常務理事。ちなみに山田太郎に追従した赤松健も同じ常務理事。
この人仮にもヒット作を生み出したベテランでもあるのにこの程度の認識なのか…
— はちもんじ (@Miiverswitch) March 10, 2024
性欲だけ大人の子供おじさん達がゾーニングをちゃんと考えなかった結果が先日の水着撮影会ルールなのに。 https://t.co/UR3ObKXyRt
※この発言の数日前、水着撮影会で問題を撮影会側が自身で解決できなかったので公園側が新しいルールを制定したという記事が出たばかり。
「漫画に規制が降りかかる」というなら、すでに『はだしのゲン』を教育現場から排除する動きは始まっている。「ゾーニングが格闘技漫画に波及する」などという空想にふけり一知半解の「歴史」を語る前に、再び反戦の表現が「枠を狭められて」いるという現実に声をあげたらどうか。 https://t.co/yoiW04keJE
— hagane the Space Changer (@aniota_pwrttn) March 10, 2024
※漫画に関する規制というのなら、教育現場から『はだしのゲン』が排除されつつある(しかも広島で!)事例もある。こうした事例がある中で森川が出してきたのがあのバカバカしい落書きだということを忘れてはいけない。
さらに無責任を重ねる
無責任ではなく無知なのです。
— 森川ジョージ (@WANPOWANWAN) March 10, 2024
それほど博学でないし難しいことよくわかりません。
時間を使わせて申し訳ないのですが、批判を書く手間を教える手間に代えていただけると嬉しいです。 https://t.co/PwnoWyjV2r
無知であることを盾のように使ってしまう大人であるように見えるの、端的に悲しいです。日本漫画家協会の理事であり、ロビー活動をするのであればちゃんと自分で学んだりする素敵な大人であって欲しいです https://t.co/Foo0InM8UW
— ツバキ (@kudoutubaki) March 10, 2024
※理事という立場で創作表現と規制、ゾーニングについて無知なのは無責任と同義。無知であることを利用するある種の「無能の武器化」か。
個人見解
ゾーニングの意味も理解せず、批判者の意見を曲解する連中が多いのはとうの昔のことなので驚きはしない。それがベテラン作家であろうとも。今回の事例で重要なのはこうした人間の無責任さが、明確な形で表現されていることだろう。まあそれだって「明確化した」以上の意味はなく、無責任なのは分かりきっていたのだが。