新成人の皆様、僕たちの助言なんて聞かなくていいです。

今日は成人の日。
新成人の皆様、おめでとうございます。

新成人の皆様に対して「おめでとうございます」という言葉を使うのは、むしろ僕たち、言うならば旧成人?大人たち?に責任がある言葉ですね。
新成人の皆様が愛と希望と夢を持って社会に出ていける、そのプラットフォームを僕たちが作ることができているのか。
作ることができているならば、本当の意味でおめでとうございますと言えるでしょう。

ですが今の時代は非常に混迷を極めています。
様々な欺瞞、悪意、争い、憎しみ、裏切り、そういったものに溢れています。
そんな時代を乗り越えていくための様々な助言アドバイスを年長者が行うのが従来のジェネレーションのエコシステムでした。

ただ、私から新成人の皆様に言える事は正直、何もありません。

もはや時代が違いすぎる。
時代を作る背景、インフラそういったものが全て変化している。
そんな中で氷河期世代を生き抜いてきた我々が新成人の皆様にできるアドバイスなど何一つありません。
逆説的に唯一できるアドバイスは「年長者がしてくるアドバイスは聞かなくていい」ということです。

YouTube動画などを拝見していても、成功した経営者に若者たちが質問するような動画が溢れています。
そういった情報は僕たちの時代よりもさらに今の時代は多くの情報に接する権利を皆さんは持っています。
その中で重要な事は広い世界を見ておく、ということです。
広い世界を見ると言うのは、アドバイスなんて全てポジショントーク、ある側面からのアドバイスに過ぎないと言うことを瞬時に理解できるような力を身に付けるということです。
その力を身につけるために、いろいろな物事に触れる、世界に旅に出てみる、色々な人の話を聞いてみる、

そしてそれらを材料に自分なりの「表現」をしてみること。

この「表現」と言うところが非常に重要です。
人は「表現」をすることで、自分の中に軸ができてきます。
その軸と言うのは、物事を自分の頭で考えて判断する軸です。
「表現」をすることで初めて世に晒され他社の軸と触れることができます。そこで生まれるのが比較。批評。その晒されがない限り、あなたの軸は生まれません。
そして軸のない大人が多いのがこの国の現状です。

ぜひ新成人の皆様にはたくさんの「表現」をして欲しい。
そして自分なりの軸を早くに見つけていただいて、この大量情報社会の海を、行き先を見失うことなく、泳ぎ切って頂きたい。
そんなことを思っております。

私からできるアドバイスは1つ。

若者よ、スマホを捨てて「表現」しよう。

これだけです。


そしてこのアドバイスもどうか聞き捨てて。


前に進んでください。

新成人の皆様、本当におめでとうございます。

43歳のお兄さんより。
お兄さんな。

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