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自分ができることを見える化するにはSVOCで考えると良かった

最近は自宅でお仕事をする方も増えて、移動時間などがなくなり、少なからず可処分時間が増えた人もいると思います。

普段は仕事に忙殺される人でも、この増えた時間を使って、自分のキャリアやスキルを棚卸しをする良いタイミングかもしれません。

お恥ずかしい話なのですが、僕は自分ができることを人に伝えるのが苦手でした。

僕の場合は、外資系の企業で働いていることもあり、僕自身が発揮できる「価値」が何なのかは周囲に理解させる必要があります。

「お前は何ができるやつなんだ?」に対して、常に何ができるか( = 自分が提供できる価値)を説明できるようにしておく必要がありました。

じゃないと「お前いらね」って言われるので。

新卒で入社した会社でも「目標設定シート」がありましたし、転職するときには「職務経歴書(レジュメ)」を準備します。

目標を設定するとき(未来)にも、これまでの経歴を棚卸しするとき(過去)にも、便利だなと思ったのが、英語の「SVOC(第5文型)」に当てはめて考えることでした。

自分ができることは「V」じゃなくて「C」で語る

僕は、自分ができること他人に伝えること(言語化すること)が苦手でした。

今でこそ言えるのは、僕の一番の失敗は「できること」を「V(動詞)」で考えていたことにあります。

「なにできんの?」って言われたら、やっぱり「○○ができる」と動詞で答えたくなりますよね。

一応、英語の第5文型の復習。

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なぜ動詞で、できることを考えちゃいけないかというと、動詞だと「幅(変化)」を表現できないからです。

動詞だけで自分ができることを表現しようとすると、すごく陳腐に見えるんです。

・営業ができる
・デザインができる
・プロジェクトマネジメントができる
・財務分析ができる
・マーケティングができる, etc.

これ言われても「あ、うん…それで?」ってなりますよね。

僕の場合は、自分自身で自分のことを「うん、それだけ?そんなんできるやつ山ほどおるし、お前の価値なんかほぼゼロやで」と思ってしまって、自分で自分のできることを表現することができませんでした。

動詞だけで語っても、自分ができるようになったことや、実績を明確に表現することができず、ずっと悩んでいました。

とある外資系企業で働いていた時に作ったDevelopment Plan(いわゆる目標設定シート)の書き方を見て、僕の指導役の先輩社員が一言。

これ文法がSVOCになってへんから、分からへんね。

この一言を聞いたときの衝撃は今でも忘れません。

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「自分ができること」 =「 物事の状態を変化させること」と考えると、自分の価値というのは、V(動詞)で語るのではなく、C(状態)で語る方がより明確で、変化を表現しやすいということに気が付いたのです。

「C」と「数字」で真実味を出す

人は「みんな違って、みんな良い」なのですが、現実には比較されてしまうものなのです。
つらいですね。
どうせ比較されるなら、選んでもらいたいと思うのが人の性ですわ。

選ばれるためには「ほんまに?」に耐えうる内容である必要があります。
要は、真実味があるということです。

真実味を出すためには、 「物事の状態を変化(C)」を「定量的(数字で)」に表現することです。

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・A社からの取引額を10万円から100万円に増やした。
・クリック数が3倍になるロゴをデザインした。
・100個ある要件を満たし、企業の認証の取得を支援した。
・10人だったプロジェクトを急遽人員追加し、15人をマネジメントし、期日までに完遂した。

数字を入れることで、真実味が増すだけではなく、自分がやってきた内容の規模感を表現することできます。

また、過去の状態からの変化を数字で表現することで、自分の成長も分かりやすいです。

「O」を入れ替えて「再現性」を担保する

ここからの話は、これまでの話を少し応用します。

自分を売り込む場面で有効な手法です。
例えば、サラリーマンの場合は、転職、社内異動など。
自分のスキルを売っているフリーランスなどの場合は、営業や提案に使えると思います。

これまで書いてきた通り、「私は○○ができます!」といくら定量的に、SVOCで語ったとしても、それは、その時、その場だからできたことかもしれませんよね。
まぐれちゃうの?ってことです。

「それってうちの会社( or 部署)に来ても同じことできますか?」

この質問に答えられるようにしてかないといけません。
つまり、場所や環境や顧客を変えても、同じ結果を出せますか?ということです。

実績は過去の結果です。
スキルは、再現性の担保です。
相手に自分のスキルを認めてもらうためには、実績が一過性ではなく、再現性のあるものだと理解してもらう必要があります。

じゃあ再現性があるとはどういうことでしょうか。
それは、動作(V)の対象である目的語(O)が変わっても、過去の実績と同等の状態(C)に持っていくことができるということです。

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自分のスキルを伝える人に合わせて、目的語を入れ替えて、再現性があることを伝えると転職の面接や社内異動などにも有効です。

「自分は何ができるのか」を説明する重要性が高くなる

今後は、リモートワークが浸透すると思います。
これまでは、オフィスに行き、決まった時間、手を動かしていれば良かった時代でした。
働いた時間の長さが、評価や賃金となって返ってきていた時代です。

リモートワークが浸透すると、働いている時間を管理者側が厳密に把握することができません。
つまり、これまでの評価軸の一つが使えなくなるということです。

評価をされる側としては、働いた時間の長さではなく、アウトプットで自分の価値を表現しないと不要とされる時代になると思います。

アウトプットとは「状態を変化させたこと」です。
自分が状態を変化させて、価値を提供したことをアピールする必要があります。

これまではタイムカードが実績を話してくれました。
これからは、自分で実績を話さないといけません。

そのためのツールとして、このnoteで紹介した自分の実績を棚卸しする方法が、今後もっと多くの人に有効に働くと考えています。

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