感情を選択する力を高めることは、ウェルビーイングにつながる
こんにちは!!!
今回も、人生をウェルビーイングにする思考のヒントをお伝えしていきます。
今回お伝えするのは、自己決定の大切さです。
今回は、子育て経験のある方ならかならず直面したことのあるであろう「子どもの癇癪(かんしゃく)との向き合い方」を題材にしながら、親であるわたしたちがどう対処したらよいのかを考えていきます。
ぜひさいごまでお付き合いください!
はじめに
子どものわがままや癇癪(かんしゃく)にお手上げ状態になったことはありますか?きっと、ほぼすべての親御さんは「あるある!」と首を縦に振ってくれたと思います。
親として子どもが癇癪を起こした瞬間、あなたの心はどのように反応するでしょうか?お手上げとまではいかなくても、「もう、どうすればいいの???」と困惑することは多いでしょう。
子どもが癇癪を起こす瞬間、私たちの反応はさまざまです。怒りっぽくなったり、必死になってなだめたり、立ち尽くしてしまったり…。
しかし、子どもの癇癪(かんしゃく)は親のせいではありません。
子ども自身が選択した行動です。
では、親の役割はどこにあるのでしょうか?
感情を選択する
子どもが癇癪を起こした瞬間、わたしたちは自分の感情に直面します。
怒り、焦り、イライラ、困惑など、さまざまな感情が湧き上がります。しかし、この時大切なのは自分の感情を選択することです。
何かの事象に直面し、何らかの感情を自覚したならば、つぎにやるべきことは「コントロールできることとできないこととを区別する」ことです。
子どもの癇癪そのものは親がコントロールできないものです。一方、自分の感情や目の前の事象の受け取り方、そして対処方法はコントロールできます。
親の選択肢を想像してみる
子どもの癇癪に対処する方法はいくつか考えられます。
まず、子どもにイライラしてもしょうがないと気づくことです。
そもそも、子どもがすでに「そのモード」に入った状態で親の都合でなんとかしようとするのは難易度が非常に高いのです。「無理ゲー」ともいえます。交通事故が起こった後で、事故が起きたという事象自体をなくそうとしても意味がないのと同じかもしれません。
ただし、もうすでに起きた目の前の出来事に対して、どう対処するかの選択は大人が持っています。
子どもに対してどのような反応ができるのか?
いくつか選択肢を考えて、反応を想像してみましょう。
子どもと同じようにキレてみる(キレ返す)
癇癪を起こした子どもと同じレベルに立って怒ることです。
このとき子どもはどう反応するでしょうか?
子どもはさらに泣いたり怯えたりすることが想像できるかもしれません。
落ち着くまで放っておく
子どもが話を聞ける状態になるまで待つことです。
きっと子どもは泣き疲れて寝るか、しばらくしてケロっと笑顔を取り戻すかもしれません。
静かにしなさい!と抑制する
子どもを抑制するために、強い言動をとります。
子どもは要求にこたえるように静かになるでしょうか?
また、この方法で子どもの気持ちや親の気持ちは平穏なものに近づくでしょうか?
選択には価値基準が必要となる
このように、親の行動次第で、子どもの反応が変わることが分かかったと思います。
親の「選択」次第で、子どもの反応も、その後の親子関係も変わってくるのです。わたしたち親の「選択」は、とても重要なものであるといえるでしょう。
この「選択」には、明確な答えはありません。
いつ、どんな状況でも、そして誰にでも当てはまる絶対的な答えはないのです。「選択」に”絶対解”は存在せず、”納得解”があるだけなのです。
”納得解”とは、あなた個人がその特定の状況下で最適だと考え、もっとも腹落ちできて、あとあと後悔することの少ない解のことです。
この”納得解”とよべる「選択」を導くには、自分の価値観や価値基準が明確になっている必要があります。価値観は、自分が何を大切に生きたいのか、どのような人間関係を築きたいのかという思想であり、どのような人生を行きたいかという美意識ともいえます。また価値基準は、その大切にしたい思いとの適合度をはかるてためのモノサシです。
価値基準の内在化こそが成長である
自分の価値基準を「内在化」すること、つまり自分の中にそれを取り入れていくことを成長と呼びます。
成熟した大人は、価値評価を他人や社会に「外在」させたままの未成熟な人々とは異なり、自分の内面から価値基準を引き出すことができるのです。
価値基準を持つことは、”納得解”を選択し、後悔を最小限に抑える鍵となります。つまりこれは、わたしたちが人生をウェルビーイングに近づけるためのキーとなるものなのです。
さいごに
子どもの癇癪(かんしゃく)に適切に対処することは、親として大変難しい課題です。
しかし今回紹介したような対処する側(親側)の視点をもつことで、子どもにとっても親にとっても、これを成長のきっかけにすることもできるのです。
子どもの行動は子ども自身の「選択」であり、親にはコントロール不可能なものです。しかし親は、自分の「選択」によってその後の展開をコントロールできるのです。
親であるわたしたちは、感情の選択肢と自分の価値観を持つことで、より良い結果を得ていきましょう。
自分の選択は、いつでも自由です。
自分の価値基準に照らして最良の”納得解”を「選択」する自由を行使することで、毎日の生活を、そして人生をウェルビーイングなものにしていきましょう♪
今回は以上です。
この記事が、あなたの人生をちょっと良くするきっかけになればうれしいです。
今日という日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
それでは、Have a great day !!!
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【参考文献①】
「選択」について本格的かつ学術面から学びたいかたには、こちらがおすすめです。
【参考文献②】
仕事や家庭など、もっと身近なところから「感情」や「選択」への理解を深めたい方にはコチラが読みやすくておすすめです。