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「子ども」を「親」の「思いどおり」にコントロールしたい、という願望を手放さなければならない


「#みんなのギモン」に「比較が子どもに悪影響?」というTV記事を見つけた。

親に比較された経験あり5割以上…小中学生のホンネは? 家庭・学校生活、将来にも影響が…【#みんなのギモン】 | Watch (msn.com)

子どもに悪影響?。

?ではない。いいわけがない。
もちろん、そう言いたいのだろうが、実際に子どもに聞くという場面が出ていた。子どもが親の前で本音を言うという、そう意味ではよかった。


「子どもに」という前に、「人間に」である。
「人間にとって」「人にとって」どうかと考えた方がいい。

?ではない。いいわけがない。



“完璧な親”は子に悪影響!? 子どものやる気を削ぐ「親のNG行動」を小児科医が解説!」という記事を見つけた。

“完璧な親”は子に悪影響!? 子どものやる気を削ぐ「親のNG行動」を小児科医が解説! (msn.com)

著書からの抜粋だった。

『誤解だらけの子育て』 成田 奈緒子 (著)/扶桑社 「いい子にしてえらいね」とほめる、宿題は終わるまでつきそう、スマホやゲームは親が管理する… これらはすべて、脳を育てるためには逆効果です! ベストセラー『高学歴親という病』『「発達障害」と間違われる子どもたち』の著者である小児脳科学者が、子育てのよくある誤解を紐解き、子どもの“生きる力”を伸ばすための45の正しい方法を解説します。

「子育てに正解がない」と言われることがある。正解はない。
より良く育った子ども、大人になったから言われることだろうが。

子どもはそれぞれであるので、それぞれの子どもの正解ということである。それが、すべての子どもの正解というかと言えばそうではない。


すべての子どもにとっての正解はない。
が間違いはある。人間を育てるのだから、人間をダメにしてしまう、という意味で間違い、誰にとっても間違いである。

人間を育てる時に間違い


ということである。

成田氏は『誤解だらけの子育て』とした。
子どもにとっていいだろうと思ってしていることを「誤解」しているとした。小児脳科学者としての観点から観てということだろう。



「子育てで大切な「見守る力」って何?親が知るべき5つのポイント」という記事を見つけた。

「子育ては悩みが尽きない!関わり方が難しいと悩む人も」という章の後、「ついやりがち…子育てにおける『5つのタブー』」を次のようにあげている。

1.親が子どものやることに手を出しすぎる
2.「〜しなさい」と過剰に子どもの行動を指示する
3.親の希望や期待をかけすぎる
4.子どもと関わる時間を持とうとしない
5.なんでも子どもの望むものを与える

まさに、いいわけがない、ことだらけである。


「子育て」の記事がネット上にはあふれかえる。それを見て参考にして、子育てできればいいのだがなかなかできない。

正解は子どもそれぞれになるから。
もちろん、正しくないことはしない方がいい。


そして

「子どもにとって」というより、「人間にとって」と考えた方がいい。


客観的に、というか。他人事ととして、というか。

「子育て」と考えると、「自分の子ども」になる。
「自分の子ども」は、どうしても、「親」は自分の「思いどおり」にコントロールしたくなる。


堂々と「自分の子どもなんだから、どう育ててもいいじゃないか」と言う人もいる。そういう場合、極端な場合は、虐待やネグレクト、という事態になることがある。

極端に、堂々とではないにしろ、少なからず、「自分の子どもなんだから」と思ってしまう。「思いどおり」にコントロールしたくなってしまう。


これは、もしかしたら、「人間の性」かもしれない。
他人を「思いどおり」にしたいという願望は、「子育て」に限らず、様々な人間関係の中で見られるから。


私たちは、これを手放さなければならない。



「子ども」を「親」の「思いどおり」にコントロールしたい、という願望、「思いどおり」に育てたい、という願望を。

「他人」を「自分」の「思いどおり」にコントロールしたい、「思いどおり」に行動してほしい、という願望を。


厄介なのは、これが無意識に起きている、ということ。
これを、手放す、やめる、ことが、「子育て」の際には重要である。


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