中国当局"御用達" いつもの四字熟語
ニュース関連で中国外交部の記者会見を見ていると、実に多くの四字熟語、故事成語が出てくる。バシッと「成語」でキメられると、格調高く響き、短い言葉で的確にニュアンスが伝わる。
しかし、それはネイティブや中国語に堪能な人向けだ。生半可な中国語の知識ではすぐに音から分からず、慌てて辞書を引くこともしょっちゅう。外国人泣かせだ。
しかし、いつも見ていると、気がついた。
使われる成語って、結構決まってるじゃないかと。
アメリカやNATOをこき下ろす際の表現も、表現の「引き出し」がいくつかあって、今日はこれとこれとをブレンドさせよう、という感じがする。
今日は、そのうちの一つを勉強しよう。
玩火自焚 (wánhuǒzìfén ワンフオヅーフェン
読んで字の如く。「火をもてあそんで、自らを焼く=危険な火遊びをしていたら、自分にも引火して燃えてしまいますよ」ということだ。
まさに故事成語。由来となった故事もあるようだ。
英語ではplay with fireだろうか。関係ないが、男女関係などの“火遊び”はadventureを使うだろうか。
玩火自焚。
これは、香港や新疆の人権問題、台湾問題などについての欧米、特にアメリカの言動に対して、毎回お約束のように使われる表現。
ちなみに、彼らが言葉と共にイメージとして頭に思い浮かべてほしそうなのが、次のような「(事実上の)“官製”風刺画」だ。
アメリカを象徴するアンクルサムが、香港と書かれた松明を、すまし顔で吹き付けると、炎が自分の方にも回ってきて、、
「“官製”風刺画」への違和感は、以前の記事で取り上げました。まだの方は、ぜひご覧ください。↓
やはり、思う。
風刺画は、権力を持たない庶民がユーモアで権力を風刺する文化的な武器。
権力側が描いたら、それは「プロパガンダ」と言うのだろうと。
強く抗議したいことがある時は、茶化した絵ではなく、真剣な態度と言葉で訴えたほうが、よいと思うのだけれど、、、。
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
A J 😄