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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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機動戦士Gundam GQuuuuuuX ネタバレ考察:ジークアクスを作ったのは○○○?

大胆予想

  • ジークアクスを作った男アムロ・レイがシャイアンにいる

  • 何らかの理由でマチュらはシャイアンを目指す

  • デギンザビの死亡をきっかけにジオンはキシリア派とギレン派による内戦に突入する

こういった予想は当たった外れたというよりも「もしかしたらそういう展開もあるかもな」と思えるかどうかだと思うので、あえて割と踏み込んでジークアクスをアムロが作った(あるいは何らかの形で開発に関わった)という風に予想してみました。
「なんでアムロがジークアクス作るんだよ」「アムロ出して欲しくない」「マチュたちが地球なんかに行けるの?」とか色々思うところはあると思いますが、まあ一度読んでみてからご笑覧ください。

流出画像ガンダムライズヘビーについて

まずはこれを見てください

流出したらしい旧資料によると、GQuuuuuuXの名前が「ガンダム・ライズヘビー」となっています。
ライズヘビーとは何でしょうか?
これはSF小説「高い城の男」に登場する作内小説 「イナゴ身重く横たわる」= "the Grasshopper Lies Heavy" (グラスホッパーライズヘビー)に由来すると考えられます。

小説「高い城の男」について

私はこの小説を読んだことがないので、Wikipediaで概要を見ました。

以下、気になった要素をピックアップ

  • 第二次世界大戦で枢軸国が連合国に勝った世界を舞台にしている

  • 高い城の男と呼ばれる男が書いた小説をめぐる謎を描く

    • この小説「イナゴ身重く横たわる」は連合国が勝った世界を題材にしている

    • この小説は発禁扱いである

  • ジュリアナとジョーは高い城の男が住むシャイアンに向かう

高い城の男をモチーフとするジークアクス世界

  • 一年戦争でジオンが連邦に勝った世界を舞台にしている

  • 謎のモビルスーツGQuuuuuuXにマチュが乗り込む

    • ガンダム・ライズヘビー(=ジークアクス)の開発コードネームが「α殺し」である

    • ジークアクスに搭載されたΩサイコミュは開発禁止されている

機動戦士Gundom GQuuuuuuXが、高い城の男のモチーフをオマージュしていることがわかります。

ガンダム・ライズヘビーのコードネーム「α殺し」とは何を意味するのか。
α殺しとはつまり、ジークアクス世界での一年戦争の結末のきっかけとなった赤いガンダム、それに搭載されたαサイコミュを殺す存在です。ジークアクス(=ガンダム・ライズヘビー)は、私たちが知る本来の歴史(=連邦がジオンに勝った一年戦争)と何らかの関わりを持つ存在であることが強く示唆されます。

今の所、ジークアクスが誰によって何のために作られたかは描かれていません。「イナゴ身重く横たわる」の作者でシャイアンに住むという高い城の男に相当する存在は登場していないのです。ジークアクス世界では誰に相当するのでしょうか。

シャイアンについて

シャイアンというのはアメリカ西部に実在する地名です。ネイティブアメリカンのシャイアン族に由来する名称らしく、シャイアンという名前の街はワイオミング州の州都をはじめとして、アメリカ西部に複数存在します。

宇宙世紀におけるシャイアンについて

宇宙世紀でシャイアンと言ったら何と言っても、一年戦争のエースパイロット アムロ・レイが、そのニュータイプ能力を恐れた軍や政府に幽閉されていたシャイアン基地です。

宇宙世紀における北米について

一年戦争の後半、1stガンダムの物語開始時点において、北米はジオンの勢力圏です。
ジオンの御曹司ガルマが司令として派遣されていることからも、北米はジオンからみて盤石、安全な拠点であったと見られます。
ホワイトベースが降下した時点においてもそうですし、オデッサ作戦終了後においても北米はジオン勢力圏です。ホワイトベースを追跡したシャアが発見したジャブロー入り口に攻撃を仕掛けたガウ ザク グフ ドムはキャリフォルニアベースから発進したものです。
ゲーム等の外伝的作品においては、UC0079の12月頃に戦況の悪化に伴いジオン軍が北米からの撤退を開始しているような設定があるようです。

ジークアクス世界で北米がどうなっているかは描かれていません。オデッサ作戦およびジャブロー攻撃はあったようです。パンフレットによればガルマは私的な事情により除隊したそうです。北米の名士の娘イセリナ・エッシェンバッハと駆け落ちまたは結婚したのでしょうか。
終戦後の北米はもしかしたら比較的ジオン寄りな地域であるかもしれません。少なくともソドンが単騎でシャイアンに向けて航行できる程度には。

ジークアクス世界におけるアムロについて

ジークアクス世界ではアムロが一年戦争に参戦したかどうかは明らかになっていません。兵士としてニュータイプ能力を示しすぎたのでなければ、幽閉される理由もありません。ジークアクス世界のUC0085にアムロがシャイアンにいる必然性はありません。
一方、ルナツーが陥落している以上、サイド7が連邦寄りのコロニーであり続けられるかは疑問です。宇宙に残ったサイド3,6,7のいずれのコロニーも、連邦軍所属のテム・レイおよびその息子アムロにとっては住みづらい環境かもしれません。戦中または戦後にテム・レイはアムロを連れて地球に移住したという可能性は十分にありえます。例えば何やかんやあった末の行き先がシャイアンだったとしたら。

なぜジークアクスはガンダムカラーに塗られているのか

Beginningでシャアが01ガンダムと交戦時に、奪取したガンダムのカラーリングを「こいつは最初から囮のために作られたのか?」と評しています。
ジークアクスが普通の新型試作機としてジオンで作られたのならば、ソドン同様の緑か何かに塗られるべきであるように思います。
メタ的にいうならば、ジークアクスがザクカラーに塗られて赤ガンダムと並んでいたら、シャアザクに並ぶ量産ザクのように雑兵に見えてしまうからそうはできないし、主人公機であることを示すためにガンダムカラーに塗る必要があるでしょう。
そんなメタなことを作中では言えないし、どのみち主人公機のガンダムはガンダムカラーに塗る以外の選択肢はないです。それでも、明示しないにせよ何らかの象徴的な意味合いをそのカラーリングに込めたいところです。
例えば赤いガンダム=シャア由来、αサイコミュ、改変歴史の発端に対比して、ジークアクス=アムロ由来、Ωサイコミュ、正史の象徴であるとか。

まとめ

長々と色々な要素を見てきました。ここまで読んでいただきありがとうございます。
私自身、アムロ・レイその人が顔見せ名前出し台詞付きでジークアクスを作った人としてシャイアンにいるとは思ってません。何らかの事情でジークアクスの開発者を訪ねるマチュらとは結局すれ違って会えないかもしれない、しかしその謎の男が私たちがよく知るあの男であっても矛盾がないというような匂わせ程度でも当たっていたらいいなあと思います。


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