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「お参り」がもたらしてくれる「『自分』を”温かく優しく見る”視点」のこと。
ボクは毎朝の「お参り」を続けています。石屋になってしばらくしてから…なので、かれこれもう5年くらいになります。朝の「お参り」を続けてきて、本当に「『お参り』はすごい!」と感じています。「お参り」しているおかげで、なぜか気持ちが落ち着いてきていることを感じることも多くなって、自分自身が変化してきていることを感じています。
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そして、そんなボクの姿を見ていた息子もついてくるようになって、ここ1年ちょっとは息子も一緒に「お参り」に行っていますが、どう考えても子どもたちにとって「『お参りがいいってことは間違いない!」と確信を持っています。
「お参り」をし始めた友人に共通していること。
この「『お参り』することがとてもいい!」ってことを、友人に出会うと例外なくみんなに伝えています。たくさん伝えているからか、友人から「『お参り』を始めたよ!」という声がたくさん届くようになっています。かなりいい反応なので、ちょっとうれしいです。どうか友人のみんなも、ボクが感じているような変化があるといいな…と思っています。
「お参り」がちょっとずつ習慣になってきている友人から連絡をもらうようになって、いろいろと「お参り」の感想を聞かせてもらう中で、不思議なのですが、みなさんの話の中に驚くほど共通していることがあります。
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それは「お参り」を始めた頃は「自分」のことを考えていたけれど、不思議と「周りの人」のことを考えるようになって、その「周りの人」への感謝の気持ちが湧いてくる…というもの。驚くほど共通しているのがすごいと思っているし、毎日「お参り」を続けている自分自身も、続ければ続けるほど、みなさんが伝えてくれることと全く同じ気持ちが増幅してきていることを感じています。
「自分」を見る3つの視点を考えてみる。
みなさんからの「お参り」の感想が届く中で、「自分」を見る視点について考えています。「自分」を見る視点は、おそらく3つあると考えています。まずは、そのうちの2つを初めてに考えてみます。
・「自分」が「自分」を見ているという視点。
・「他人」が「自分」をどう見ているか…という視点。
この2つの視点のことを想像してみて、みなさんはどう感じるでしょうか?
これは、ボクの場合ですが、「自分」で「自分」を見ているとちょっと自信がなかったり、不安があったり…ってことが多い気がしています。みなさんの中には、「自分は最高だ!」って方もおられると思いますが、多かれ少なかれ、自信がなかったり不安だったり…ってことは誰しも持っていると思うんです。
そして「他人」が「自分」を見ている視点を想像すると、ボクの場合ですが、何か変なこと言われていないかな…という不安なことが頭に浮かびます。皆さんの中には、「みんなは自分を認めている!自分は最高だ!」って方もおられると思いますが、多かれ少なかれ、不安だな…ってことは誰しもあると思います。
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そして、3つ目の視点はこれです。
・「ご先祖さま」が「自分」を見てくれているという視点。
この「ご先祖さま」が「自分」を見ている視点…と聞いてみなさんはどんなことを想像するでしょうか?
ボクの場合ですが、この視点を考えると、温かくて優しい視点でとことん応援してくれて、とことん背中を押してくれる…って雰囲気のような気がするんです。おそらく「ご先祖様」は絶対的に背中を押してくれる、絶対的に安心できる存在なのかもしれないな…と思います。
「お参り」がもたらしてくれる「『自分』を”温かく優しく見る”」視点
「お参り」をすることで、普段は「自分」にばかり目が向いていて、「他人」の目を気にしたりしている…といった不安や自信がない…という視点から、「お参り」をすることで「ご先祖さま」のことを思うようになり、「ご先祖さま」が「自分」を見てくれているという視点を手に入れることができる…ってことにつながるんだと思います。
「お参り」をし始めた友人が口をそろえる「周りの人のことを考えるようになった。」ということについて、改めて考えてみると、おそらく「お参り」をすることで、普段の生活では考えない「自分」を”温かく優しく見る視点”がベースとなって、自分自身を満たし、周りの人に目が向いていくのかもしれないな…と思っています。
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ありがたい視点を得られていることに感謝しつつ、これからも、しっかりと「お参り」を続けていきたいし、できる限り、子どもたちも一緒に連れていくつもりです。そして、子どもたち「ご先祖さま」は、とことん応援してくれる最強の味方だから…と話して聞かせてやろうと思います。おそらくそれが、子どもたちがこれから先に生きていく時に絶対的な味方として心を支えてくれることになるはずだから…。
庵治石細目「松原等石材店」3代目 森重裕二