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「ありがとう」が自分を変える!毎日の「お参り」と「感謝脳」のこと。
ボクは毎朝の「お参り」をずっと続けています。自分自身が約5年。息子が1年ちょっと。2人で「お参り」を続けてきて、はっきりと言えることは「『お参り』はいい!」ってこと。間違いありません。明らかに、自分自身にいい変化が起こっています。自分でハッキリとわかるくらいの変化なので、本当にすごいパワーがあると思っています。
「お参り」はいい!という人はたくさん…でも「なぜ?」ってことが分からない。
ずっと「『お参り』はすごい!」、「『お参り』はいい!」というのは、体感でわかっているのですが、それが「なぜか?」ということが説明できませんでした。いろいろ「お参り」について語られている動画や文章などを手当たり次第に探ってみましたが、成功している人や仕事がうまくいっている人はよく「お参り」に行っていて、そうじゃない人は「お参り」に行っていない…という統計的にそうだという説明くらいしか見つけられませんでした。おそらくこれまでの長い歴史の中で「お参り」をすることが間違いなく「いい!」ってことは、誰もが言ってきたことだってことは理解できましたが…。
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柳田國男の「先祖の話」の中には、先祖との交感は「無形の家督」だとおっしゃっています。「家督(かとく)」とは、言い換えれば「財産」ということ。つまり、ご先祖さまを大切にすることを子どもたちに伝えておくことは、「財産」を残すに等しいということです。おそらく昔の方は、それくらい「お参り」を大切にしてこられたんだろうな…と思っています。
理由はどうあれ「いいものはいい!」ってことだということは、自分の体感でも感じていることだから、もしかしたら理由なんてどうでもいいのかも…とも思います。だけど、ボク自身ももっと早くこのことを知っていたら、どんなによかっただろう…って思うことがあって、「この良さをどこからか説明ができないかな…」って思っています。もしもそこが説明できたら、もっともっとこの良さを享受できる方が増えていくだろうな…と。
「感謝脳」という本と出会う。
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そんな時に、リスペクトする先輩から1つの本を紹介していただきました。それがこれ。「感謝脳」って本です。精神科医の樺沢紫苑先生と、感謝研究家の田代政貴先生が共著で書かれた本で、さまざまなエビデンスを基にして、心の健康、身体の健康にいい影響を与える…ということが徹底的に書かれています。そして「ポジティブ思考」でも「ネガティブ思考」でもない、「感謝思考」という言葉で「感謝」することの良さを徹底的に紹介してくださっています。
とにかく、1冊を読み切って感じたのは、とにかく『感謝』することがベースになれば、身体にも、心にも良い影響があり、人生が変わるほどのパワーがある!ということが徹底して書かれています。そして、この本を読んで、おそらく「お参り」の効果の1つは、間違いなくこれだ!と思いました。「お参り」をすることによって「感謝」がベースになることが「めっちゃいい!」につながる!と確信しました。
「お参り」を続けると「自分」から「周りの方」へ意識が変わる!
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最近、ほぼほぼ確信に変わってきた「お参り」の良さを、ことあるごとにみんなに伝えるようにしていたら、たくさんの友人が「お参り」をスタートさせてくれました。心の中でどんなことを思えばいいか…ということについては、石屋のリスペクトする先輩に教わったことを伝えています。
それは、「お墓は幸せの交換の場所」だということです。ご先祖さまへの感謝やご先祖さまの幸せを願えば、ご先祖さまがボクたちに幸せを返してくれるんだそうです。そのことを教えてもらってから、ボク自身も「ご先祖さまへの感謝」だけを伝えるようにしていたのですが、そこからだいぶ自分自身に変化がありました。
お墓さんが遠くにある…という友人から質問があって、リスペクトする先輩に「お墓がない方はどうしたらいいでしょう?」と伺ったら、「ご先祖様はそんな心が狭くないから、お墓に『お参り』することができなくても大丈夫。おそらくその場からでも手を合わせれば、しっかりと幸せを返してくれるはず…。」と教えていただきました。
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その「お参り」を始めた友達から届く感想に驚くほど共通していることが、始めは「お参り」しながら「自分」のことを考えていたけれど、不思議と「周りの人」のことを考えるようになって、その「周りの人」への感謝の気持ちが湧いてくる…というもの。驚くほど共通しているのがすごいし、自分自身もみなさんが伝えてくれることと全く同じことを感じています。
「お参り」をすることで「ご先祖さま」のことを思うこと自体が感謝の気持ちでいっぱいになるし、「周りの人」のことを考えて「感謝」の気持ちが湧いてくる時間にもなります。おそらく「お参り」は「感謝脳」に切り替わっていく「スイッチ」みたいな役割があるんだろうな…と思っています。
これからも、毎日の「お参り」を続けていきたいです。そして、息子たちのこれからのために、できるだけ一緒に連れて行って習慣にしてあげたいです。そして、いろんなことに「ありがとう」って気持ちを持てるよう、日々の修行をがんばっていきたいと思います。
庵治石細目「松原等石材店」3代目 森重裕二