自分のために頑張れることはたかが知れてる
「ウチの娘は、彼氏が出来ない‼︎」というドラマを観ていて素敵な台詞があったので思わずメモを取りました。
シングルマザーで恋愛小説家の母と、オタクな大学生の娘の親子が主役の物語。
新作を書けないスランプに陥って苦しそうにしている母の姿を見た娘が尋ねます。
「母ちゃんは私のためにやりたくない仕事してる?」
私には子どもがいないので分かりませんが、もし子どもにこんなことを聞かれたら、なんて答えようか悩んでしまいそうです。
「ちがう。君にはむしろ感謝してる。
あんたがいなかったらこんなに辛い仕事、とっくに辞めてる。のたれ死んでる。
あんたが居てくれて良かった。
あんたが居たから頑張れた。
人のために、誰かのために、なんかやれるって幸せなことなんだよ。
自分のために頑張れることはたかが知れてる。…気がする。」
このお母さんの答えに、私は今までずっと探し続けていた「なんで生まれたのか、なぜ子どもを育てるのか」の一つの答えを見つけることができたんです。
苦労する母を見たら、子どもとしては「私のせい?」と心配してしまいますよね。
でもそうじゃなかった。
むしろ娘が居たからこそ辛いときを乗り越えられた。自分ひとりじゃ頑張れないことも、娘のためなら頑張れた。
それを振り返って「幸せなことだ」とちゃんと言葉にして伝えていたから。
そうか、人って自分のためより誰かのために生きるほうがパワーがみなぎってくるのか。
私が生まれたことで、父と母や周りの人が幸せになれたのなら、変な言い方かもしれないけれど産んでもらった甲斐があったと思いました。
そしてそんな私も、これから生きていく中で自分以外の人のために頑張る経験をしてみたいかもしれない。
そう気付かせてもらったお話でした。