災害除けを神に願う
新年明けましたね。
今年も寝正月。コタツで箱根駅伝見ながら書いていたコタツ記事です。笑
去年、仕事以外で活字が全く頭に入ってこなくなるという経験をしまして、活字読もうと思えるまでに半年くらいかかりました。
寺社巡りが好きでして、去年の年始に巡った寺社のうち東京都多摩市の小野神社を紹介します。この神社は武蔵ノ国の一ノ宮です。
小野神社(多摩市)
https://maps.app.goo.gl/iMTAbkgv6w2iUJk88
一ノ宮というと、賑わっている神社が多い気がしますが、こちらの神社は非常に落ち着いた神社でした。
なぜこの神社を紹介したかというと、珍しい御守りを見つけたからでした。
それが災害除御守というもの。
写真の左上から、雪、地震、台風、火事、火山噴火、津波・高潮などの大波、雷、大雨が描かれています。今になって気づいたのですが、土砂災害は描かれていないのか……。大雨による災害に含まれるのかなぁ。
厄除けという御守りはよく見かけますが、災害除というのは初めてでした。こういう御守りが頒布されるくらいには災害が増えているのだと思いながらこの神社を後にしまして。
その直後、見つけてしまいました。
この神社も河川氾濫の浸水範囲に含まれることが明らかに。すぐに確認した重ねるハザードマップ。
数十年から200年に1回程度、1000年に1回程度のいずれの大雨を想定した場合でも最大3.0mの浸水が予想されていました。
この災害除御守りが必要だったのは!実はこの神社かもしれません。
……と、当時はそんなことを思っていました。
この神社は元々は別の場所に所在していたものの、江戸時代初期の洪水で流出してしまい今の場所に移されたとのことでした。
昔の人も、まさかこの場所が洪水の浸水範囲に入っているとは思わなかったと思います。
参考文献
菊池山哉(1964) 多摩川の洪水史、水利科学、8(4)、p.12-19
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030845553.pdf