見出し画像

音韻処理が苦手な息子の九九の理解と覚え方

おはようございます。

息子はLD傾向があり、音韻処理が苦手です。
3に「さん」と「さぶ」という読み方があるとか、
8に「はち」と「は」があるとか、
もうそこがまず覚えられない。
自分で「さぶろく18」と言っても、「3×6=18」が頭に浮かばないわけです。
そんな息子の九九の理解&覚え方を今回は記録のために書こうと思います。

息子にとっての障害物

息子は他にも色々障害物になることがありました。
初期には自分が言っている音を数字に変換するのに苦労して、苦し紛れに全然違う事を言ったり、進め無くなったりもありました。
他にも「二三が六」と「が」が入る式と、入らない式の区別もとても難しかったです。そこで迷ったり、不要なところで「が」と言ってしまい、
テンポがずれて、今どこを言ってたっけ??となりがちでした。

あと「3×1ってどういう状況??一の段、苦手・・」と困ったり。
九九っていうから、掛け算って9×9までだと思ってた!というのもありました。
あとこれは他の人もあるあるですが、順番に言えてもランダムだと思い出せない。理解&覚えても、時間がたつとパッと出てこず。
ということもありました。

息子仕様の九九対策

九九を暗唱する必要はない。
むしろ丸覚えになると後がしんどい。
仕組みを理解して計算して出せたらいい。
スピードは高学年までにゆっくりなじんであがればいい。
と思っていた私ですが(長女次女は最初の数年は九九は遅いけど文章題になると答えにたどり着くのが早かった。)

息子の場合は、長期記憶に移動してもらわないと概念そのものが習得できない可能性を感じました。かけ算の概念習得がうまくいかず、わり算で困る子を見てきたので、息子は九九回路はあったほうがいい!という結論になり、色々方法を考えました。

①九九を具体化する

 まず「3×1」を「□□□」のようにタイルで具現化しました。
×1の意味を肌感覚で理解してもらおうと思ったのです。
「3×2」「3×3」と増えていくに従い、「3ずつ増える」状況を把握してもらうために行いました。
そして「2×3」も「3×2」も答えが同じになることを一緒に確認しました。
※一旦理解しても、しばらくすると忘れる。位の気持ち。
色んな段を少しずつやっています。

②音と式を合わせる

 息子は意味を理解した上で音と、数字と、量の3つを一致させる必要があるので、
九九の一覧(式のみ)を見ながら、九九を言う練習をしました(音と数字の一致)。自分が思っていた数字の読み方じゃないものを、数字として認識できるようになる必要があったのです。
また、「答えが10以上になったら、「が」はなくなるよ」といったルールを
腹落ちするまで本人が嫌がらず忘れない程度に伝え、
音を覚え始めた事でそういったつまずきがなくなり、リズムを踏めるようになりました。

③式と答えを合わせる(神経衰弱)

ちびむすさんのこちらのカードや、

プリントキッズさんのこちらのカードを厚紙に印刷し、切って神経衰弱にしました。(式のグループと答えのグループを1枚ずつ引く)
(いきなりこの方法が難しい場合は、まず、式と答えをつなぐという作業も良いかも。そのことに後から気が付いた母です💦)

ちびむすさんのいい所は「×10」まである事。
「×10」がどうなるかを知っておくのって、この後を考えると、結構重要です。(常にその先にちょっとだけ触れて、かけ算はこれで終わり!と思わせない工夫をしています。一旦感情的に終了となったものに続きがあることを知ると、拒否感が先に出る場合があるので)

プリントキッズさんのいい所は、音の発音が乗っているところ。
音と意味をつなげやすいのがありがたいです。

非常に量が多いので、2段くらいまでを混ぜて行っています(それだけでも40枚)

④量を意識する

 九九の暗唱に慣れてくると、子どもにとって九九は数字じゃなくて文字列化しがちです。
なので、「六八48」と言った時に「それって50より大きい?小さい?」と聞いたりします。
「六九・・・」と悩んでいたら、「六十はなんだっけ?それが分かれば答えが分かるよ」と言ってみたり(事前に6ずつ増えているので×10から6を引いたらどうなるかをタイルでしておく)

⑤九九の暗唱ができるようになったら、ランダムに式を言って答えられるか確認する。


⑥答えから想像できる式を考えてもらう

 先ほどのかけ算カードを使って、答えを用意してそこに当てはまる式を置いていくとか、神経衰弱でも答えを先に引いてそこから探すなどをします。

➆ランダム九九のかけ算プリントをやってみてもらう。



 ①~➆をしていると、息子の中で九九が分かりつつ、大混乱を避けつつ、定期的に忘れる部分の復習になりつつ、長期記憶に移行している情報が増えていくのを実感しています。

煩雑に感じるかもしれませんが、1日で全て行うわけではなく本人の様子(どこら辺が消えているか、必要か)を見て選んだものを1日10分程度です。九九のプリントをひたすらするより、息子には効果的でした。

とにかく①~➆に順番に1周して終わり、とは決して思わずに
「先週分かっても今日できるとは限らない」をモットーにどこにでも戻れる気持ちでやっております。

一方で私は算数はできるけれど、国語はかなり苦戦中。
読解は息子にあった読解方法が今のところなんとかできているように思うけれど、漢字が!漢字が・・・・。

こういう時、チームで動けたらなぁ~。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集