佐藤健と女性タクシードライバー
なぜnoteを書くのか
私はファイナンシャルプランナーです。
保険の代理店を営みながら、お客様の人生のお話を伺っています。
学校を出て、25年ほどになりますが、様々な職業に就いて
「聴く」ことのプロとして仕事をしてきました。
そんな私が、数年前より「聴く」ことに悩みを感じ始めました。
悩みとは
「もっとたくさんの方々に会って話を聞きたい」
「もっとお客様の悩みを具体的に解決したい」
の二つです。
要は「量」と「質」双方でもっとお役に立てないか?
ということなのです。
そこでこれからは「聴く」ことに加えて「伝える」ことにも注力したい。
そういう想いでペンをとりました。
仕事で、いろいろな方のお話に耳を傾けていると、
お悩みはだいたい次の3つに集約されます。
1お金 2健康 3人間関係
この3つは絡まり合い、相互に作用しています。
このnoteではこの3つのうち「お金」について書いていきます。
かねてからずっと気になっている映画の中のお金事情ということで、大好きな映画とからめて書いていきます。
さて、今回は
「ひとよ」(2019年)
監督:白石和彌、
キャスト:佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優
映画「ひとよ」のお金
1ー1.タクシードライバーの年収
平均年収:
正社員:375万円
平均時給:
アルバイト・パート:1036円
派遣社員:1298円
タクシードライバーの仕事の平均年収は367万円/平均時給は1,060円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス (xn--pckua2a7gp15o89zb.com)
1-2.女性タクシードライバーの数字
女性タクシードライバーは「4%」
女性タクシードライバーは全国で「9673人」(2023年3月末)
男ばかりの職場なのである。
年収差は
男性:363万6100円
女性:320万2100円
男だらけのタクシー業界! 女性ドライバーわずか「4%」という辛らつ現実、ジェンダー平等時代に浮き彫りになった知られざる格差とは | Merkmal(メルクマール) (merkmal-biz.jp)
2.オリジナルコンテンツに掛ける製作費
映像配信サブスク花盛りとなって久しいのですが、着実に加入者数を増やしているのがNetflixです。
Netflixはオリジナルコンテンツが質、量ともにとても充実しています。
それだけにコンテンツに掛ける年間予算も圧倒的
1年当たり制作費(1ドル145円で計算)
Netflixが$17.3B(約2.5兆円)Prime Videoが$13B(約1.88兆円)
対してテレビ局は
第一位のNHKが約3,111億円で、第二位のTBSの961億円の3倍以上の制作費をかけています。
桁違いとは正にこのこと。
Netflix、Prime Video、国内主要テレビ局で視聴者1人当たりの制作費が最も少ないのは?(シバタナオキ) - 個人 - Yahoo!ニュース
「ひとよ」を観て
DV、ワーキングプア、障害、加害者家族、離婚、、、、。
現代の不条理を描く物語。
陰鬱な空気漂う映像はサスペンスを予感させますが、そういうストーリーにはあらず。
まあ白石作品の特長なんでしょうかね?
この作品では、田中裕子演じる母はタクシードライバーをしていますが、事情により子どもたちの前から姿を消すことになります。
「15年後必ず戻ってきます」という言葉を残して。
同時にその時、子どもたちに残した別の言葉が3人の将来に大きな影を落とします。
子どもたちのことだけを想った母。そんな母のことを強く想った子どもたち、、。
いつの時代も、親は子どもに引け目を感じ、生き別れた子どもを探したり、子どもにの気持ちに近づいていくことをためらいます。
一方、子どもは親を探すため苦難に立ち向かいます。
「母を訪ねて三千里」や「みつばちハッチ」などなど。探すのはだいたい子どもの方です。
どんな思いで自分たちを育ててくれたのか、なぜ自分たちを置いて行かざるを得なかったのか。
この作品では母は約束通り戻っては来ますけどね。
そこから物語は展開しますが、お互いの想いを曝け出すのに時間がかかります。
作品タイトル「ひとよ」が主として意味するのは「人よ」ではなく「一夜」の様です。
主たる家族、稲村家の「一夜」とは別に、
「稲丸タクシー」に転職してきた佐々木蔵之介も訳アリな「一夜」を過ごすことになります。
登場人物のそれぞれの「一夜」
一夜の団欒を、一夜の情事を、一夜の過ちを、、一夜の意味を、、、。
「ひとよ」を観るときは、登場人物それぞれの「一夜」を見逃されませんように。
さて大見出しの
「佐藤健」と「女性タクシードライバー」なのである。
このシチュエーションといえばなのである。
このシチュエーションいえば、、、、
「えーと、、、」「アッ!あれだ!」
はいそうです。
Netflixオリジナルドラマ「Firsa Love~初恋~」
ですよね~。
甘く切ない、ラブストーリーとして大ヒットしました。しております。
タクシードライバーの満島ひかり。
「なんで?!」と思ったら、もうあなたは嵌められています。止まりません。その謎解きを見ずにはいられないのです。
だってタクシードライバー全体に占める女性の割合は僅か「4%」なんですから。
そして、
不器用な男性を演じる佐藤健。今の旬でしょう。
不器用さで満島ひかり、過去には、早々に竹野内豊演じる結婚相手を失った未亡人、綾瀬はるかも射止めてしまっているのですから。
高倉健の「不器用」さとは違う、現代の不器用さ。
でも共通なのは、不器用な男はモテる。ということ。
コンテンツの制作に圧倒的な力を入れ、他の追随を許さない製作費を投じているNetflix。
Netflixが映像配信サブスクの中でシェアをじわじわ拡大させています。
コンテンツという看板商品、本筋に力を入れる「王道」が評価されてシェア拡大につながっているのですから、それはお見事ですよね。
あっ、佐藤健が綾瀬はるかを射止めたドラマは、民放テレビ局で最も製作費を使っているTBSでしたね。そして主題歌はMISIA。MISIAが主題歌歌うとドラマも高視聴率。「Everything」もそうでしたから。
さてさて脱線が止まらないのでこの辺で今回はお開きに。
こじつけですが
「佐藤健と女性タクシードライバー」から
タクシードライバー事情、製作費のお話しまで触れることが出来ました。
最後までお読みいただいた方に心より感謝申し上げます。
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次回予告
ウインドリバー
監督:テイラー・シェリダン
主演:ジェレミー・レナー
2018年 アメリカ