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子供が絵本を読んでくれるようになって大変うれしい
最近、やっとうちの子が絵本を楽しんで読んでくれるようになった。
3歳11ヶ月。絵本を読むかどうかなんて所詮は子供次第だと思う。でも、「やっと」という表現になるのは、彼がわりと小さい時から絵本を読むのを渇望された立場だったからだ。
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なにやら、『呪われた血筋』とかそんな感じの表現になってしまった(笑
けしてそんな難しい話ではない。私の母が本を好きで、孫も本好きにしたいと幼少期から画策し、様々な絵本を買い与えていた。私が今、本を好きなのもこの母の影響であるのは間違いなく、その成功体験をもって、彼にも英才教育を施そうとしていたわけだ。
しかし、そうやって買い与えられた数ある絵本のほとんどすべてに対し、これまで彼は一切見向きもしてこなかった。
どれほどの有名本や人気本などが、そのひざ元にささげられただろう。だがどれひとつとして彼の目にかなう絵本はなく、捨てられこそしなかったものの、端から本の屍はつみあがっていったのだ。
……いや、ごめんさすがに誇張しすぎた(笑
でも、そこそこ沢山の本なのは確かで、ちっとも読まなかったのも確かなのです(笑
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それが、最近は「絵本読んで!」と持ってくるようになった。
多分、幼稚園の影響なのだろう。絵本を読む前の呪文のようなヤツも含めて、「絵本は楽しい」ということをどこかのタイミングで覚えたようで、内容や種類に関わらず「読め」と持ってくる。もしかしたら単に、頼めば自分のために時間を割いてくれる、ということを学習したせいかも知れないけれど、昔に比べれば雲泥の差だ。
そして、そうやって本を楽しんてくれるようになったのを見たときわかった。思った以上に『私自身』がそれを嬉しく思っているのだ。
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昔から絵本を買い与えていた母が喜ぶならわかる。
もちろん母は喜んでいる。
私自身はこれまで絵本を買って与えたことはなかったし(買い与える人がいるから買う必要がなかったということでもある)、まだまだ楽しさはわからないよねと、ただ諦めを感じていた。
それが、どうだ。
いざ「絵本読んで!」と言われるようになったら、これがとても嬉しい。そんな自分に自分で驚いた。そして同時に気がついた。
本を好きになってもらいたかったのは、母だけではなかったのだ。私自身も、「本好き」をアイデンティティにして何年も生きてきたわけだし、この子にも本を好きになって欲しい、というそんな欲求を強く奥底に抱えていたのだと。
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意外と自分のことはわからないものだ。
ただ私は値段も見ずに漫画をひょいひょい買っちゃう人だから、楽しんでくれるのであれば……と、絵本を買うことへのハードルも低いようで、これは正直ちょっと危ない(笑 ちゃんと財布とにらめっこしないと、絵本破産なんてしゃれにもならない。
それにまだじっと読む、というにはもう少しかかりそうなので、手始めに『参加型』や『面白系(?』のようなヤツを買ってみたりした。
さすがに売れている定番は強い。あと、変に気取らない選択も功を奏していると思う。連続で2回3回と読まされてありがたいことこの上ない。甘く見ていると、6回7回……と読まされたりするから、それこそこちらの笑顔が引きつってきたりするけれど(笑
なんにしても我が家の絵本バブルは始まったばかり。
グーグル先生に色々お伺いを立てて、次なる絵本を探索する日々なのだ。
今のところ育児というものには、大変さばかりが先に来ている状態だけれど、きっとこれからも『子供を通して自分を知る』という経験を何度となくできるのだろう。
そして、そんな体験を沢山できることに私は胸を高鳴らせている。
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