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1000冊の 本を積みあげ 夢の橋
何年かごとに、
「デビューするためには最低限1000冊くらいの本は読まなければならない」
という言説を見かけるような気がする。
この言説の正しさは知らない。ただそれなりに本を読んでいないと、いい文章が書けないのは確かなのだろうと思う。だからある程度定量的な指針があってもおかしくないのだろう。「この資格を取るには何時間勉強が必要です!」みたいなアレだ。
これに対して、「そもそも自分が何冊の本を読んでいるかなんて覚えていない」という意見が見られた。確かにわたしもまともに覚えていない。
これまでの人生、ずっと同じペースで読書を続けてきた人なら比較的何冊読んだかわかりやすいのかもしれない。もしくはいままで買った本を全部所持しているとかであれば、数えればすむ話だ。
どちらにも当てはまらないわたしとしては、「本をこれまでに何冊読んだかなんて、これまで食べたパンの数を数えるようなものだ」と、思わないではない。
でも、そう言ったら終わってしまうので、想像で補う部分は多いものの、ちょっと数えてみることにした。はたしてわたしは人生で何冊の本を読んできたのだろうか。
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前提条件として、中学生になるまでに読んだ本は割愛することにした。
影響を受けた本がないわけはないけれど、幼少期になればなるほど見当がつかないので、一旦そこで線引きをする。
今、唐突に思い出したけれど小学校6年生のときに田中芳樹先生の『創竜伝』学校に持っていって、汚されて泣いたことあったな。純朴だったな。
活字の本が対象で、マンガはもちろん除外。ラノベはちょっと後まわし。
そんな感じでいってみようと思う。
中学・高校
まずは中学高校くらいの時期は、母が図書館に通っていたこともあってわたしが読むような本を沢山借りてきてくれていた。おかげで読む本に困ることはなく常に本を読んでいた。東野圭吾とかアガサとか、わりとミステリが好きだった。
通学のために電車にのっている時間が往復で2時間あったのも大きい。朝は寝ていることが多いし、帰りも部活で疲れれば寝てしまう。マンガを買えばマンガを読む。という感じではあったけれど、合間に本を読んでいたことも間違いない。
そんな感じなのでそれほどペースは速くないものの、この6年間に関しておしなべれば週に1冊くらいは読んでいたのではないだろうか。となると、年間52週なので52冊。6年間で300冊程度になる。
問題はそのあとの期間だ。
わたしの人生で本をほとんど読まない期間に突入する。
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大学時代
マンガはずっと読んでいたけれど、大学時代はとにかく読書以外のことに時間を使っていた。学校から近いところに住んでいたうえに、原チャ通学だったので通学中に読書時間の確保はできなかった。
学校に行ってしまえば、バンド練習か麻雀かスマブラの日々。家では日がな一日、ニコニコ動画を見ていた。あとは映画と鉄拳。そんな感じで読書のための時間はだいぶ虐げられる。
まったく読んでいないわけではなく、伊坂幸太郎先生とかは結構好きで読んだ気がするけれど、基本的にほとんど活字は読んでいなかったように記憶している。
というわけで仮に年間5冊の4年間とすると20冊。
なんとも悲しい冊数だ。
就職
その後、就職したあとはすこしだけ状況が改善したのではないかと思う。
通勤時間が復活したからだ。それに実家に帰ってきたおかげで再び本に困らなくなったということも大きい。
高校時代と違うのは、収入があって、自分でマンガを自在に買えるというところ。そのせいでこの時期は通勤時間はマンガを読んでいることが多かったんはずだ。行きつけの本屋に行くと何も言わなくてもカバーを付けず、シュリンプもはずして渡してくれた。完全に顔を覚えられていた。
そんな感じで前の会社に勤めていた4年間は、仮に年間20冊読んだとして計算すると4×20で80冊か。色付けて100冊にしておこう。
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その後、noteはじめるまで
noteをはじめたことにより、活字を読まねば!という意識に芽生えるので、そこまでの期間とそこからの期間は明確に分けられる。
この時期大きな事象としては、仕事が変わって通勤が車になったことが大きい。どこかへ遊びにいくときにもとにかく車。そう、つまり移動中に本を読む時間がない。
相変わらず読むのが手軽なマンガは読んでいたけれど、そんなたやすさに流される生活をしていた。人間、なんの意思もないと容易なほうに流される生き物である。
となるとここも年間5冊としよう。期間は5年とすると25冊。
やはりかなり寂しい冊数だ。
noteをはじめてから
物理的になにかかわったわけではないので、劇的に冊数が増えたわけでもないとは思う。しかし意識はかわった。noteを始めてから、自身の筆力のなさを自覚し、とにかく活字を読まねば!という強い思いを今にいたるまで強く抱くようになった。
noteをいつから始めているのかよくわからない……と思い、古い記事見てみた。2017年に『不滅のあなた』のレビューを書いている。これがnoteでの最初の投稿だ。となると5年ほど前になる。そこからは意識的に活字を読むようにしているはずだ。
――とはいえ今は子供もいるし、恐ろしいことに昔よりマンガを読むようになっているので、その分、活字を読む時間が圧迫されているというのも事実。
そんな厳しい状況ではあるものの、意思の力はおおきいもの。月2冊程度。年間25冊くらいは読んでるとしよう。ビジネス書やハウツー本のようなものを合わせたらもっと読んでいるかもしれないが、まあ割愛しよう。
となると5×25で125冊。
理想としては週1冊くらいのペースで読みたいとろこだ。
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まとめ
というわけで、まとめると……
中学・高校時代 300冊
大学 20冊
就職期 100冊
note前 25冊
note後 125冊
以上、総計では570冊ということになった。
なるほど個人的には納得の数字だ。1000冊読んでいたら上位層のレベルに到達すると仮定し、今の自分の立ち位置をかんがみると、結構いい線をついてるのではないだろうか。
冒頭に書いたようにこの集計からはライトノベルの冊数ははぶいている。ライトノベルはマンガみたいな感覚で読めてしまうし、現在わたしがそういうものを書きたいとは思っていないので、この集計からはのぞかせてもらった。あとマンガと同じで、数を把握するのが難しいという物理的事情も大きい。
とはいえ中学や高校時代にはそれなりにラノベは読んでいて、スレイヤーズはそこまで冊数は読んでないけれど、あかほりさとる先生や、オーフェンとかブギーポップなど好きなラノベは数多くあった。
角川の『ザ・スニーカー』を購入していた時期もあった。ハルヒはまだ連載していない時期で、古本でバックナンバーもあさっておりロードスや火浦功先生が連載してるあたりから、乙一先生とか冲方丁先生とか連載していた時期とかまで、結構な冊数がうちにはあったのは間違いない。
時期的なものを考えても、なんだかんだライトノベルに受けている影響が一番大きいのかもしれない。
そんな形で、最終的には570冊という結果だった。
多いとみるか、少ないとみるかはあなた次第だ。個人的には結構、いい数字が出てきたような気がするので、案外1000冊必要というのは的を射ているのかもしれない。
もし、興味があったら、みなさんも一度おおざっぱにでも数えてみると楽しいのではないだろうか。
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