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たけのこ@マンガライターが2023年2月に読んで面白かったマンガ!

だいぶ遅くなってしまいましたが、2月に読んで面白かったマンガの感想を書きますね。いや、書くもの決めてはあったんですよ。実際、Twitterに10選を選んだのは2月末だった気がしますしね。
トップ画も結構早い段階で作りました。前使ってたやつがどっか行っちゃったので、こしょこしょ素材拾ってきたんですよね。

――で、そこからちょっと忙しくて(笑
ここまで来てしまいました。まあ気を取りなおしていきましょう。

今月はこの10作品でした!


『地球から来たエイリアン』

というわけで3巻にて悲しいかな、完結してしまった『地球から来たエイリアン』です。

大好きだったんですけどね。他の惑星に進出し、自らの利益のためだけにテラフォーミングをくりかえす「人間」というエイリアン。そんな人間の主人公は、人間にとって住みやすい環境を整えるために、日夜お仕事にはげむのでした。
その罪深さと、他の星の生物の独特さ。SF的な面白さとともに、倫理感に問いかけてくる構造がすごく好きでした。完結とっても悲しいです。でも次回作にも期待しています。


『東くんの恋猫』

『猫で人魚を釣る話』の菅原亮きん先生の最新作です。

この表紙に出てくる女の子。実はネコです。主人公にだけ女の子に見えるとかではなくて、純粋にネコですが、読者にはたまに人間の女の子見えるのです。
「純粋にネコでありかつ、女の子の姿かたちをしている」というのがすごくいいんですよね。ぜんぜん違う価値観の人がひとりまぎれこんでいるみたいな。そういう状況でこそこりかたまっていた思いこみに気がつかされたりしますよね。

そんな単に女の子でも、単にネコでもありえなかったであろう読後感が素敵な作品です。


『おひとりさまホテル』

旅行に行く目的があって、ホテルにとまる。
……というわけではなく、ホテルに泊まること自体が目的。そんな旅があってもいいんだ。そんなことに気がつかされる作品です。

オークラとか実在のホテルが多数出てきまして、どれもとっても素敵に描かれているんですよね。というか旅行ってよほど行きたい場所ならともかく、意外と有名観光地を見に行ってもそこそこで、体力もお金も使うし、疲れてホテルはきれいなんだけど、なんだか結局あんまり休まらなかったなーみたいな気持ちになることもありませんか。わたしはあります。

でも「ホテルに泊まること」自体が目的だったら、行ってぐだぐだすれば目的は完了。リフレッシュのためにこれほど効果のある旅行があるでしょうか。目的のために必要な対価を払っているという意識にもなるので、お金だって損した気分になりません。

しかし悲しいかな、すでに家族も子供もいるわたし的にはなかなか難しいことではあるのですが、独身のときとかだったら、もっとこういう「ホテルに泊まるために旅行」なんていうのをやってみたかったです。


『ラブらず 恋が分からない男女の話』

これまったくノーチェックだったんですけど面白かったです。

理系が恋愛を~みたいなやつとかも人気作でありますよね。お互い絶対それ好きでしょ、みたいな状況なんだけど、それが「恋」と言っていいのか互いにわからない。でも横にいればここちよい。そんな二人のまっすぐにいかない恋愛模様が楽しい一作です。

時代柄なのか最近は「好き!」って直球投げるよりも、なんかよくわからんけど悪くはない。みたいな中庸な関係性をえがいた作品も多いですよね。


『家が好きな人』

フルカラーで居心地のよい「家」に住む人たちを切りとった作品です。
わたし、今は持ち家なんですけど、子供ができてからこっちなかなか落ち着くいい場所ってないなぁ、なんてことを日々思うわけです。

それに建てたときはいいと思ったけど、意外とこういう感じのほうが良かったなとか、そういうかなわなかった願望みたいなものも数年たった今ではいくつか湧き上がってきているわけです。

そんな「理想の家」にたいする欲求が、こういう素晴らしい家が出てくるマンガを読むと、どこか昇華されるような、むしろ強い憧れになるような……まあいろんな感情は出るのですが、それも含めて好きな作品でした。


『違国日記』10巻

違国日記に関してはわたしはもう言語化はあきらめました。
もうすごーい!すばらしー!最高ーー!しか出てきませんゆえ。


『女性に風俗って必要ですか?~アラサー独女の再就職先が女性向け風俗店の裏方だった件~』

タイトルのとおり女性向け風俗を扱った作品。
もちろんテーマの稀有さもさることながら、そういう生々しいものを扱いながらも、軽妙なテンションとキャッチ―な絵柄のおかげでスラッと楽しんで読ませてくれます。ヤチナツ先生の絵柄や、表現のなせる技なのでしょう。

知的好奇心と楽しさが同時に味わえるマンガはどれも楽しいです。


『ロクレイ -天成市りんね区役所第六感部助霊課活動記-』1巻2巻

『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』が大人気の地主先生の作品。
過去作でもなくて、こっちも連載してるんですよね。いや、どっちかというと『ヤニ吸う』をTwitterで出したら人気が爆発してしまった感じでしょうか。

で、こちら幽霊とバディをくんで除霊するお仕事ものです。
ちょっと読みづらいところもあったりするんですけど、十分楽しいです。キャラが立ってて楽しいし。『ヤニ吸う』好きな人は読んで損しませんよ。


『戦国女子高生 龍と虎』2巻

いくたはな先生の人気シリーズ。
わたしは戦国が好きかな。というか歴史ものがからっきしに弱いので、知名度の高い武将とかじゃないと、だれ……ってなってしまったりするんですよね。まあそこは本筋じゃないのは百も承知なのですが。

とにかく戦国の有名武将の記憶持ちたちが、JKに生まれ変わって、百合を繰り広げるという、この設定だけでご飯3杯行けそうなお話。いいですよ。とても。


『没有漫画 没有人生』

望月ミネタロウ先生の漫画ってとっつきづらいと感じることも結構あって、1巻は読んでも、続き読んでないものが多いですわたし。

――で、だいたいいつも「いい感じなんだけど、正直なんかよくわからん」とか思ってしまったりするんですよね。わたしの実力不足ですね。
そこいくとこちらはエッセイマンガ。先生の普段考えていること、見ているもの。そんなものが先生の持つあの唯一無二の線で描かれているわけです。

わたしもクツが好きで、その辺がなんだかクツがたくさん出てきてうれしかったですし、やっぱりこの線。これがとっても魅力的だと思います。
大判なのでちょっと手を出しづらいと思っている方もいらっしゃるかと思いますが、まるでインテリアの一つのようなおしゃれさのあるマンガなので、部屋に飾るつもりでも買っていただければと思います。


番外編(旧作等々)

というわけでの番外編。新作じゃないとか、10選には選べなかったけど面白かったとかそういう面々ですね。

『僕らの地球の歩き方』

これ、友人が推していたので買ってみました。
男二人で世界一周、無事に出来たら結婚しよう!って言ってはじまる物語です。BLはBLですが1巻の段階ではカラミはありません。

なによりも空気感でしょうか。実際に世界回られたのでしょう。その各国の空気が丁寧な線で描き出されていて、キャラもカワイイし、一緒に旅行しているようで、とっても楽しい気分になります。

全4巻なので、順次買っていこうかと思います。

『くも漫。』

先生自身がくも膜下出血になったときの実録エッセイマンガです。

風俗に行ってプレイしている最中に倒れて搬送。家族に正直に言えずごまかすんだけど、いろんなヒントからバレそうになるとか、体験した本人にしかでてこないでしょう。いまでこそ笑いごと、という感じの話ですが、とにかくリアルで面白かったです。


『初恋、ざらり』

出た段階からかなり話題だった今作。
わたしも試し読みとかしたんですけど、ツラそうな話だったので、読むのやめちゃってたんですよね。で、ここにきて読了。面白かったです。

軽度知的障害を持つ主人公の恋愛を描いた作品で、もちろん知的障害、それも軽度の人が抱えるツラさみたいなものは描かれるのですが、基本的にはちゃんと恋愛もので、エンタメとして楽しめる形になっていたので、最後まで楽しく読めました。

3巻完結ですので、機会があったら手に取ってみてください。


そんな2月でした!!
とかいっているうちにもう3月も終わりが見えるじゃないの……。
がんばってものを書くことにしましょ。

#コンテンツ会議 #マンガ感想文 #レビュー #マンガ #マンガライター

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たけのこ
「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)