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手放すときがきたのだ

「失った」
のではなく
手放すときがきたのだ。

「離れていった」
のではなく
守る必要がなくなったのだ。

「無くなった」
のではなく
あるべきところに戻っていったのだ。

人も
物も
お金も
豊かさも
感情も
常に
出たり
入ったり
そうやって循環していく。

集めよう
集めよう
と思っていると
手元にある「数」に意識が向かうから
増えたことよりも
減ったことばかりが気になる。

そして
また減った
また一つ減った。

そうやって
どんどん不安は大きくなり
結局
自らの心までもすり減っていく。

「循環する」わけだから
「入ってくる」喜びを得たければ
同時に
自らの手から
「出ていく」ということもまた
受け入れる必要があるのだよ。





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