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#7- 【語学汗まみれ】より「日本語──ラオス生まれの私が『世界一難しい言語』と向き合って30年」

こんにちは!
アジアを研究する者たちのサードプレイス…「アジ研サードプレイス」です🙌

このPodcastは、千葉県に所在する、とある研究機関に勤める研究者・ないとうさんと研究マネジメント職・ユリユリが、おすすめ論文・記事をピックアップしながらゆるくおしゃべりする私的Podcastです。

今回は、ラオス出身の経済学者、ケオラ・スックニランさん(通称ケオラさん)による以下の記事をご紹介。これはもう、涙なしには読めません!

もしも、戦争や政治的混乱によって、ある日突然、使用言語がガラリと変わってしまったら…?
その激動の変化を、幼少期から少年時代にかけて経験したラオス出身のケオラさんは、環境に応じてラオス語フランス語ロシア語英語…と習得していきます。そしてひょんなことから留学生として来日し、そこから日本語に向き合うことに。しかしケオラさんを待ち受けていたのは、日本語特有とも言える、書き言葉中心の世界でした…!

本記事は、そんなケオラさんが自身の半生に触れつつ、なぜ日本語が難しいのか?を語ったものになります。

文字だけでもひらがな、カタカナ、漢字と3種類あり、しかも漢字には複数の読み方があり、書き言葉上ではそれらが入り混じって表記される日本語。

記事の中で、ケオラさんが留学生として来日した際、バングラデシュ人のクラスメートが「日本人の高校生でも読めない漢字がある」と聞いて帰国を決心した、という印象的なエピソードが紹介されていますが、しかしケオラさんは、日本語の難しさは、文字の多さや文法にあるというわけではなく、結論が分かりにくくなっているところだと語ります。

確かに言われてみれば、日本語を母国語とする私たちでも読みにくい、分かりにくい文章って、たくさんありますよね。

役所や企業からの文書は、何度読んでも結論が出ないことがある。
今でも勤務先の有給休暇が何日あるか厳密には分からない。


この記事には、日本語を母国語として使い、日本で生活している私たちには、どこか身につまされるような、ハッとさせられるケオラさんのエピソードがたくさん散りばめられています。

何ヵ国語も学んできたケオラさんに、ひたすら圧倒される内藤さんとユリユリですが、記事上ではご本人の淡々とした語りと幼少期の可愛らしい写真も相まって、これまた乙なテイスト(?)に仕上がっています!
ぜひご覧ください💁

さてこちらの記事は、様々な地域研究者が、メジャーな言語からマイナーな言語まで、現地で奮闘しながらもどのように言語を学んでいったのか…を紹介していくコラム企画「語学汗まみれ」にて公開されています。
ぜひ他の記事もあわせてどうぞ♪

ご意見、ご感想はajiken.wakaba@gmail.comまでお気軽にどうぞ。
それではまた次回お会いしましょう、leo phop kan mai!👋

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