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自己紹介

はじめまして。あじのひらきと申します。
アラフォー、女性、東京在住、5歳と2歳の娘がいます。
職業は一応、獣医師。現在は某県にて公務員獣医師をしています。

先日野本響子さんのサークルに憧れと勢いだけで参加させていただいたこともあり、改めて自己紹介文を書かせていただこうと思いました。

一応、と書いたのは、ほどんど獣医師としてのキャリアが無いから。
そして、皆さんが「職業」としてご想像するようないわゆる「動物のお医者さん」として働いていないから、です汗。

私は、東京生まれで公立の小中高校を卒業し、大学は当時お付き合いしていた方の影響で一旦私立の獣医学部に進学しました。しかし、自営業をしていた父親が借金を抱えていたこと(私立の獣医大学は当時年間200万円ほどの学費が必要でした)、不純な動機ゆえに入学していまったがこのまま獣医師として進んでいいのか親に学費の迷惑をかけていいのかという気持ちもあり、途中で転部して文系の学部を卒業しました。しかし、獣医学部で必死に学んだ学問(特に基礎分野)の面白さがその後もずっと忘れられずにいました。
文学部に転部した後は就活に苦戦したものの、社会勉強をしたいという軽い気持ちから事務職の公務員を受け、都内の市役所で働いていました。

しかし、事務職の市役所職員、定時に帰れる印象を持たれるかと思いますが、私が配属された部署は真逆。上司は自らの職場を不夜城と呼び、終電が無くなるまで働き、タクシーで帰宅することもしばしば…(当然タクシー代は自腹)。しかも、そこまでしてやっている仕事はひたすらPCへの単純入力作業…。
さらには、同じ部署でも1年単位で担当業務が変わることもよくあり、数年で部署を異動するのが市役所では当然の世界。異動すると、業務も全く異なり、仕事や根拠法令を一から覚えなければならない…。
ここまでブラックに働きつつも、何のスキルも身に付かず、キャリアに繋がらない…ということに、当時、悶々としながら働いていました。

現在コロナ禍で大変な思いをしながら過ごしていらっしゃる方々には、贅沢な悩みだと思います。私自身、当時の自分を振り返ってみて、そのように思います。
けれど、若かったこともあり、子供の頃から職人のような、長い年月を詰み重ねて専門家と呼ばれるような仕事をすることに憧れていた自分は「これでいいのだろうか」と悩んでおりました。

そこで、何らかの形で仕事に役立つ資格を取得しようと、休日には行政書士や社会保険労務士、弁理士など、法律系の資格の勉強をしました。
が、どうにもこうにも興味が湧かず長続きしません。というか、資格スクールに通ってみたりしたのに、全然勉強のポイントが分からない笑。しばらく続けて諦めました。
そして「じゃあ、せっかくの休日だし、好きなことをしようか」と思って始めたのが、生物学や自然科学の勉強でした。

しばらくは自分で本を読んだり参考書を読んだりしていましたが、限界を感じて誰かに教わろうと、マンツーマンの塾に行きました。今思えば笑えるのですが、当時はYoutubeで勉強を教えてくれる人もオンラインで家庭教師をしてくれる人もまだいなかった時代。どうしてそう思ったのか自分でも謎ですが、四谷大塚に行き、マンツーマンの授業を申し込みました(いや、むしろ55段階の授業受けてもいいとさえ思っていたのですが、それはダメだったようです)。突然20代OLが来て自然科学の授業を教えてほしいと言い出し、四谷大塚の方も戸惑ったに違いありません。その節はありがとうございました、四谷大塚さん。
結果、週1回、大学の研究室で働いているという女性が先生をしてくれて大学教養程度の生物学や化学を学ぶことができました。小学生〜高校生まで様々な生徒が学ぶ四谷大塚のブースの中で、20代後半のOLが混じって学んでいて、他の学生さんはちょっとびっくりされたかもしれないです。

しばらくすると、教えていただいた先生から「もう私からは教えることはない」と言われてしまいました。次はどこで学ぼう、と悩んでいたところ、その先生から社会人編入という大学入学の方法があることを教わりました。そして、そのための塾があるから、それが合っているのではないかということ。
そこで、当時四谷にあったこじんまりした大学や専門学校への社会人編入学の塾(名前も忘れてしまいました…お世話になったのに申し訳ないです)に入り、しばらく再び勉強しました。同時に、河合塾だったかがやっていた、医学部の社会人編入学向けに開講しているスクールのうちの生命科学の講座も受講しました。

こじんまりした塾では先生に丁寧に教えていただき、また、河合塾の授業では、医者を目指す社会人の方々と友達になりました。
その友達はIT企業で働いていたり、帰国子女で英語がペラペラだったり、私からすると「こういう人が医者になるのか!」と皆何らかの分野で秀でて見え、私には眩しく感じました。
そんな友人の1人から、ある日「国立大学の獣医学部でも編入学やってるらしいよ」と教えてもらいます。「いや〜、自分なんて、勉強してるだけで楽しいだけだから。ははは」などと返したものの、時間が経つうちに「そうか、あるのか…」と気になり出しました。しかも、その頃には残業代が貯まっていて、大学の授業料も生活費も自分で賄えそうです。

「いや〜、記念受験でいいか。受かったら、その時考えよう」という気持ちで、国立大学の編入学試験を2つ受け、1つは不合格するも、もう1つは奇跡的に合格。落ちると思っていたら、受かっていたのでびっくりしました。
そこからは、悩んだ末に(当時結婚して割とすぐだった夫に背中を押され)公務員を退職し、某国立大学の獣医学部に3年生として入学。4年間勉強し、何とか国家試験にも合格し、獣医師となりました。
(この大学時代のお話も、いつか書いてみたいです。)

獣医師の資格を取得した後は、小さな研究所に非常勤として勤めましたが、婦人科疾患を患ったことから流産し、不妊治療が必要となり、退職。
その後有り難いことに2人の娘を授かり、また、約3年前から公務員獣医師に籍を置かせていただいています(それもその間に産休育休を取得しているので、空白ばかりのキャリア…)。さらに、現在行っている仕事はと畜場での家畜の病理検査です。
心身ともにハードな仕事であり、かつ片道2時間半ほどかかるところに職場があるため、今は家庭ととの両立ができなくなり、仕事の継続が風前の灯のような状態です汗。

また、現在の仕事についても書かせていただきたいと思います。
ここまで書いてみて、またこれからどんな人生になるのかなぁと、自分でもちょっと不思議に感じています。
ご興味いただけたらありがたいです。ではでは。

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