絵葉書となめろうそば。
家の目の前のスーパーで半額になったお刺身を買い、エントランスでポストを開けると一枚の絵葉書が入っていた。
消印には東京北部。。。ミカからだ。
私とミカは中学の同級生。彼女は今、東京で暮らしている。
手紙には、春からの生活のことと、コロナ禍が終われば一緒にオープンカフェに行こうという誘い。原っぱでのピクニックの誘い。そして、浴びるほどお酒を飲もう。と書いてあった。
以前は週に3回はお酒が飲めるお店に行っていろんな話をいろんな人としていた。
しかし、そんな生活からも遠ざかりもう3ヶ月。。。
オンライン飲み会なるものもしてみたけれど、結局いつまで続くのかよくわからない通話にいつの間にか眠たくなって翌朝、自分の開けたお酒の空き容器に驚いてから一度もやっていない。
酔わなくていい。早くピクニックに行きたいな。
ミカからの葉書を手に6階のボタンを押した。
片手鍋にお湯を沸かし、そばを茹でる。ここで初めて、お昼もそばだったことに気づく。
長芋をすりおろす。お刺身を刻んで、ツマの大葉も千切りにした。
器にそばつゆ。長芋と刻んだお刺身。そして大葉とねぎ、ごま、あと海苔。
最後に卵黄をぽとん。
茹だったそばを冷水でしめ、ガラスの器によそう。
もうすぐ夏だ。
食べたら手紙の返事を書こう。