わかばやしのりこ

瀬戸内の街で暮らす、何も面白くないアラサー女子の日常です。

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マガジン

  • 誰からも美味しいと言われない美味しいごはん。

    一人暮らしなので、どんなに美味しい料理を作っても誰も喜びません。だからと言って、手を抜く料理を作り続けるのは、ちょっと残念な気がするのです。

  • 週末の昼下がり

    週末の昼下がり、ちょっとだけ自分に余裕があるときに作る料理です。

  • 堕落の先にあるひとりごはん

    仕事で疲れていたり、自分に余裕がない時のわたしのご飯。 洗い物も、明日やります。

最近の記事

  • 固定された記事

はじめまして。若林です。

はじめまして。 若林のりこです。 今日からノートをはじめます。 瀬戸内の街で1人でのらりくらり暮らしている29歳のOLです。 彼氏はいません。 友達も多くありません。 料理は得意です。 水泳は苦手です。 テレビは相席食堂が好きです。 貯金はありません。 結婚願望はあります。

    • 休日出勤とシューマイ

      のりこさん、明日って出張行ける? 木曜の夕方、上司に言われて私の週末の予定は大きく狂った。 普段は土日休みの私、しかし大雨がきそうだからと休日出勤を打診された。 私の会社はメーカーで役所にもたくさんの機器を入れてもらっている。そのため一年中誰かが会社にいてサポートをするのだが、出水期は特に災害対応をする役所の稼働をとめるまいと各地の事務所に応援を出すからだ。 求められれば断らないをモットーとしている私。 二つ返事でその打診を受け入れつつ日本海へ向かった。 2時間ドラマに容疑者

      • 予定外の引越しと菜の花のきなこあえ

        もう不動産屋さんと仲良くなっちゃった? 去年の年末、突然言われた上司から突然のひとこと。 若林さんは次は九州じゃない?東海、山陰と経験してるわけだし。。。 私は飲み会で異動の話が出るたびにほぼ毎回おなじことを言われ続けていた。 瀬戸内のまちに来て4年。 全国転勤のメーカーに勤める私は、 嫌いな上司と3年で別れられるのと交換に 素敵な上司とも、街とも3年程度で離れなければならない。 20歳を過ぎてから、長くても3年しか同じ街に住んでこなかった私。 コロナ禍もあって長くなり

        • イタリアとホットケーキ。

          ホットケーキが食べたい! ほのかが力強く私にリクエストしてきた。 じゃあ作ろうか。と週末。またしても吉田さんの家でホットケーキの会が行われることになった。 小麦粉100g グラニュー糖30g 塩ひとつまみ ベーキングパウダー小さじ2。 粉類を2回ふるって空気を含ませ、 牛乳100cc 卵1こ サラダ油大さじ2とバニラを3ふり。 泡立て器で混ぜてフライパンで焼く。 ポツポツ穴が空いてきたら裏返してまた焼くーーー。 ミックスより断然美味しくて、それでいて簡単。 さらにメー

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        はじめまして。若林です。

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        • 誰からも美味しいと言われない美味しいごはん。
          60本
        • 週末の昼下がり
          19本
        • 堕落の先にあるひとりごはん
          14本

        記事

          長雨とレタスのバロティーヌ。

          久しくうつうつとしていた。 オリンピックに浮かれた夏を過ごし、長雨でどこにも出かけられないお盆。 ただただ雨が降っていた。 ワンルームの部屋で電気もつけず、 明るいとも暗いともいえない外を眺める午後2時。 雨が音もなく降り続けていた。 どこかへ出かけようにも雨。 家で何かしようかとテレビをつけてはみるものの、 オリンピックばかりのコンテンツに少し飽きてテレビを消すの繰り返し。 連休中に入れた予定は初日の美容院と歯医者だけであとはずっと家。 私はやっぱり一人なのだとつくづ

          長雨とレタスのバロティーヌ。

          挑戦のシュークリーム。

          『お待たせしました〜。待った?』 「いいえ。全く。今来たところです」 デパートの入り口に差し掛かろうとしたタイミングでちょうど吉田さんが現れた。 時間ぴったり。今日はいい日になる気がする。 『今日は何作るの?』 私は今日のメニューがハンバーグであること、 スープはビシソワーズであることを伝えた。 梅雨に入ったというのに、そらもスコーンとしていて気持ちがいい。 開店2分前、ほのかから『5分遅れます』とLINE。いつものことだけど、 ほのかはペース配分を考えた方がい

          挑戦のシュークリーム。

          休日に向けたカスタード。

          『今度うちにおいでよ。新しく買ったオーブンもあるし。料理しようよ』 あれよあれよという間に予定が決まった。 土曜日の午前9時45分。デパートの開店を待って材料を買う。 ほのかも同じタイミングで合流して3人で家に行くことになった。 4月の異動で私の職場に来た二つ年上の吉田さんは、 何事も丁寧でそれでいて勢いがあって、誰からも慕われている素敵な人だ。 何が食べたいか尋ねるとすぐさま 『肉かな。ローストビーフとか、ハンバーグとか。わかりやすいのがいい』 とのこと。じゃあミー

          休日に向けたカスタード。

          トリュフ味のミックスナッツとお正月。

          コンビニで買った生ハムとトリュフ味のミックスナッツを用意して腰掛ける。 去年の誕生日に叔母にもらった綺麗なボトルに入った白ワイン。 スクリューキャップを開けて。リーデルのグラスにトクトクと注ぐ。。。 木の実が香って爽やかだ。 ポカポカに温めた部屋の中で唯一バシッと冷えていて。 グラスを傾けると瞬く間に舌先に広がって体の中に染み渡っていく。 午後2時。 一日中再放送している連続ドラマを追いかけ再生しながら、体勢を変える。 3年前に一人暮らしを始めた時、3番組同時録

          トリュフ味のミックスナッツとお正月。

          三連休。始まりはちゃんちゃん焼き。

          キャンプに行かない? ホノカはいつも決まって仕事が終わりかけの午後5時。 わたしの席の右隣に立って話しかける。 今回もそうだった。 わたしの席はフロアの真ん中あたりなのだけど、 右側にはパーテーションが置いてあるから、左から話しかけられることが多い。 でもホノカはいつも右側に立って話しかけてくる。 これも決まってパーテーションに腕をのせて。。。 「来週の土曜日。倉敷のキャンプ場とってあるからさ」 久しくキャンプも行ってないな。。。 二つ返事で参加を伝え、家路に着

          三連休。始まりはちゃんちゃん焼き。

          美味しいカフェオレとイングリッシュマフィン。

          日曜に早起き。時刻は7時。 カーテンを勢いよく開けると、空は私と同じく目を覚ましたばかり。 窓を開けたら、少しだけ冷たい風が すーっと。部屋の中に入ってきて、私の体を包んだ。 一気に目が覚める。ベランダの植物におはようを言いながら水をやり、 青白い空を眺めながら今日やることを羅列する。。。 「んー。ないな」 私がやらねばならない事は、近々だと マイナンバーカードを市役所に取りに行くことくらい。 でもそれは来週の金曜日に既に予約してあるし、 『それより前に取りに来て

          美味しいカフェオレとイングリッシュマフィン。

          モロゾフの空き瓶プリンと4連休。

          9月の給料日も過ぎて、気づけば半袖では物足りなくなる瞬間も出てきた。 旅に出たくても出られない日々はやっぱり続いていて、言葉を紡ぐにもどこか億劫な日々。 休みなのだから何かしなければ。 たいした理由もないのに街へ出て、やっぱりやることがなくて。顔が半分隠れた人たちとすれ違って家に帰る。 ふと携帯を見ると、昔の友人がその友人とインスタライブをしていた。 インフルエンサーになりきった彼女たちは、案件が欲しいと話をしながらケーキをもぐもぐ食べたり、知り合いの子どもが初めて

          モロゾフの空き瓶プリンと4連休。

          お盆休みとポークビーンズ。

          『今年は帰省をやめようと思う。』 実家に連絡を入れたのは2週間ほど前のことだった。 帰省をやめたからといって何処か行く場所があるわけではないし、仮に行きたいところがあってもどこにも行けないのが今年。 なにもかもを諦めて、自宅で録画した相席食堂を見ていると電話が鳴った。 『今日休み?』 ビデオ通話の画面には、いかにも休日だという格好でスイカを食べる姉が写っていた。 彼女のいる実家のリビングには昼ごはんを食べ終えた祖母と、夏休みだからと遊びに来ていた小学生のいとこがい

          お盆休みとポークビーンズ。

          マスクとスンドゥブ。

          仕事終わりに商店街を歩く。 会社で配布されたマスクは今週で底をつきそうだった。 マスクを買わなきゃ。この街の感染者も再び増加し始めていた。 家からいちばん近いドラッグストアは4月の中旬に閉店し、 今はちょっと離れたところまで歩いて行かなければならない。 いつも買い物ついでにドラッグストアを覗いてはいたけれど、 マスクが足りないなどという事態は、 なんとか今まで回避し続けることができていた。 最初の何枚かは会社から配布があったし、 実家の近所に住むおばちゃんが手作り

          マスクとスンドゥブ。

          機種変と冬瓜のあんかけ。

          携帯の機種変更の時期がやってきた。 今の携帯を使ってはや3年半。 いよいよ電池が持たなくなってきたし、 いつ触っても熱を持つようになってきた。 寿命かな。。。 まさおさんも2週間ほど前に『携帯を変えたんですよ』 とウキウキで私に最新のスマホをプレゼンしてきた。 なんでも彼のスマホは5Gに対応しているらしい。 『5Gになればリモートで合唱もできる』とか 『4Kの映像も簡単に送れる』だのと話してきた。 この街はまだ駅前しか5Gにはなっていないのに。。。 はぁ。私も

          機種変と冬瓜のあんかけ。

          がくぶちと冬瓜スープ。

          昼過ぎに電話がなった。相手は額縁屋さん。 『ご注文いただいていた額縁、出来上がってます』 先週の土曜日、 以前もらったポストカードを額縁に入れようと訪れた 美術館の二軒となりにある額縁屋さん。 ポストカードを額に入れたいんですけど。 相談すると、今度入れたい物を持ってきてください。そう言われ、 翌日ポストカードを持って足を運んだ。 では二階へどうぞ。 私より年上で、 でもお姉さん。というのがふさわしい感じの優しめな店員さん。 昨日は案内されなかった階段を案内され

          がくぶちと冬瓜スープ。

          ふるさとの夕日と三色丼。

          久しぶりに白米を炊く。 お米を2合。シャカシャカ。ゴシゴシ。3回研いで、炊飯器は早炊き。 冷蔵庫で眠っていたピーマンは種をとって薄くスライス。 フードコンテナに入れてレンジでチン。 顆粒の鶏がらスープを小さじ2分の1。 卵はボウルに割り入れて塩を少々。ときほぐす。 油を敷いたフライパンに流し込み、中火でパラパラになるまで箸で混ぜる。 鶏のミンチは油は敷かず炒め、塩こしょうで味付け。 お茶碗に炊きたてのご飯を装って。 具を120度ずつきれいに並べる。 余ったピーマ

          ふるさとの夕日と三色丼。