今回のテーマは「外国語におけるコミュニケーション教育」です。
本格的に話を始める前に、「コミュニケーション学習」で「コミュニケーション」ができるようになるのか。そのことを考えさせられる文を見つけました。ダグラス・ラミスの『イデオロギーとしての英会話』は1976年に書かれたものですが、気付きの大きな文章なので、引用します。
外国語でのコミュニケーションとは何かを深く考えさせられませんか?
ダグラス氏が「自分が思っているコミュニケーションではないが、それが何なのかは分からない」としましたが、私は、英会話などの外国語コミュニケーション学習が、「コミュニケーション」とは異なる方向に向かっているのだと感じました。会話練習をした結果、実際に訪れた「コミュニケーションの場」が、「自分の外国語力を試す場」となってしまったのです。
この文は3回連載です。次の回も読んでくださいね。