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2024年キャンプ総括
キャンプをするにあたって大きくこだわっていることがある。
1.ソロキャンプであること。
一人っきりの時間を求めて出かけるのだからソロキャンプ以外は考えられない。友好の場でもなく、癒やしを求めるわけでもなく、他愛のないことを考えるだけの時間を楽しむ、言わば坐禅に近いのかも知れない。
2.キャンプは散歩の延長線であること。
キャンプは綿密に計画するイベントじゃなく気軽に無計画でありたい。
3.時計を頭から無くすこと。
IN-OUTの時間や予約に縛られず時間や予定から開放されること。
4.どうせ泊まるのならば絶景の中に身を置きたい。
せっかく家を出るんだからいい景色の中で過ごしたい。ディスカバリー・ジャパンのポスターの中にいるのが理想だ。
5.完ソロを目指すこと。
冷静に考えてみれば私のキャンプはかなりワガママし放題だと思う。
もちろん一人でもキャンパーがいる場合は、ルールに則った大人なキャンプをしているけど、完ソロの場合は時間に関係なく眠くなったら寝るし真夜中に起きたらそのまま朝まで起きてるし、基本ラジオは流しっぱなしだし、夜中に薪割りもするし焚き火を始めることもある。マーキングを兼ねて立ちションもするし、緊急野糞の準備も厭わない。
傍目から見れば立派な迷惑キャンパーだろうけど、一人っきりだったら他人様に迷惑もかけようがない。誰もいない空間で思いっきり自分のしたいことができる。だからいつも理想は完ソロなのだ。
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今年泊まったキャンプ場は12キャンプ場で24泊、そのうち完ソロだったのが14泊。管理人がいるキャンプ場はにかほ市の三崎公園キャンプ場と福島市の茂庭広瀬公園キャンプ場と飯舘村のあいの沢キャンプ場の3ヶ所だけだった。
基本無料か低価格のキャンプ場しか使わないので、24泊でキャンプ場に支払った利用料金は1300円だった。
キャンプの回数こそ昨年よりも50泊減で大きく減らしたけれど、概ね思い通りのキャンプができたんじゃないかと大きな悔いは感じていない。
今年購入したキャンプ道具はtemuから購入した夏用寝袋1996円とLEDヘッドライト293円とエアーマット2167円の3点だけ。沼知らずの一年だった。今のままの装備で十分楽しめてるのだから、今以上の装備は求めていない。
ただしエアーマットは1回使ったきりで車の隅っこに転がっている。銀マットと寝袋だけで十分睡眠が取れるのでコットと同様、雪上キャンプでもしない限り出番はないかも知れない。
来年もキャンプ道具はたぶん増えないと思う。さほど欲しいものも見当たらないし、軽自動車にすべてのキャンプ道具を積みっぱにしてて、使うものだけを選んでリュックに積み替えるスタイルが自分には合っている。
オートキャンプ場でしかキャンプができない状態になるのだけは絶対に避けたい。キャンプ場の選択肢と行動の自由度には制限を掛けたくないのである。
冬キャンプ・雪上キャンプは嫌いではない。ただいつも利用しているところは軒並みクローズだし、自由にキャンプ場を選ぶわけにはいかない。限られたキャンプ場へ計画建ててキャンプに向かうしか無いので『散歩の延長』という大原則からは外れてしまう。
そのうえ冬季営業中のキャンプ場はお高い。たかが野宿の一泊に数千円を費やす気はない。
足元も2WD軽自動車の非力さを考えると冒険も避けたい。
そして何より冬キャンプに腰が引ける第一の要因は、メンテナンスフリーってわけにはいかないことだ。すべてのキャンプ道具は車に積みっぱにしてるんだけど、冬キャンプの後はそういうわけにもいかないし、出発前にも予備の燃料のことなど確認すべき事がたくさんある。それらも含めて冬キャンプと割り切れればいいんだろうが、気軽に身軽に行けるのがキャンプと思っているので、出発前帰宅後のめんどくささを考えると、どうしても気が乗らなくなってしまう。
だから年が明けて春の兆しが見え始める3月までは進んでキャンプに出かける機会は少なくなる。
虫がいるから夏はキャンプしないという人がいるように、12月から2月いっぱいはシーズンオフにしたっていいと思う。春からのシーズンに向けて冬眠期間に入ることになる。
よほど好天が続きキャンプ欲が我慢ならなくなったら出掛けることもあるけれど、自分の中では冬場は春からのワクワクを育てる時間に費やしている。
1.桧山高原キャンプ場(福島県田村市)申込不要・無料
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数年前までは地元民にも知られていない超穴場でいつも完ソロが当たり前のキャンプ場だったのが、去年辺りからポツポツ知られてきて週末完ソロというわけにはいかなくなった。これだけの絶景キャンプ場、「いちど知ってしまえば癖になる」。陽射しを避けて夕方到着なんて悠長に行ってみるとベストポジションが取れないことも度々あった。最近では県外ナンバーの車も増えている。でも風と急坂のハードルがある分、キラキラキャンパーは少なく、ほとんどがシンプル装備のソロキャンパーだ。来年も平日限定で使わせてもらおう。
2.峠の森自然公園キャンプ場(福島県川俣町)要申請・無料
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トイレと炊事棟の建て替えでこんなに変わるのか?と驚いた。おかげで週末の芝生広場は大繁盛、ひっそりとした昔の佇まいは無くなってしまった。だけど5泊中完ソロ5泊、ゼロポールテントの設営もできるし、専用水場とテーブルベンチもある。これも芝生広場から50m尾根伝いに歩いた場所に俺様専用サイトが有るおかげ。なぜ誰も使わないのかがわからない。隣に人がいるよりも50m下れば完ソロキャンプができるならば、迷わず50mの移動を選ぶ。このスタイルは体が動くうちは継続したいと思っている。
3.観音岩キャンプ場(山形県高畠町)慶昌寺にて受付・無料・設営撤収時のみ車侵入可
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手続きがもっと簡略化されれば使えるんだけど
国道13号を山形・秋田方面へ北上するのに、この辺に泊まれるキャンプ地があればと探し出したキャンプ場。手前に米沢市が管理する八幡原公園があるのだが、手続きの簡単さから観音岩の方が使いやすい。ちなみに八幡原公園を使うのには1週間前までに使用届を提出しなければならない。
家から約80km、楽しめるキャンプ場とは言い難いが、泊まるだけなら十分だ。
水場は地面からニョキッと水道口が立ってるだけだけど、トイレだけは立派な新築。このアンバランスさにも好感が持てる。岩に刻まれた石仏に見下されている怪しい空気さえ気にならなければ、静かさと人気の無さは十分だし、平日ならば完ソロ間違いなし。さほど居心地がいいとは言えず、長居はしたくない。朝早くから撤収にかかって距離を稼ぐのには良いキャンプ場だ。
4-a.神林水辺の楽校(新潟県村上市)申込不要・無料
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桜の名所とのことで立ち寄ったが、ギャラリーの多さとテント場のすぐ上を走る車の多さが気になって宿泊は断念。テント場は芝も刈り込まれ水回りもトイレも十分満足できるのだが、公園の真ん中なので歩き回る人が気になってしょうがない。
だけど桜は見事なので、夕方到着~夜桜見物~桜酒~翌朝早々に撤収はしてみたい。満開の平日を狙って来年は泊まりたいキャンプ場だ。
4-b.笹川流れのキャンプ場(新潟県村上市)
日本海沿いに走る国道345号沿いは笹川流れと呼ばれる名勝地なのだが、約20kmの間に7~8ヶ所のキャンプ適地がある。キャンプ場というか「海水浴のために、テントを張るのをOKにした場所」なんだろうけど、海水浴シーズンは法外な駐車料金と使用料にも関わらずけっこう賑わっているようだ。
シーズンオフは無料の野営地化しているのだが、頭上を走る国道の交通量も多く、人家も近い。名勝地だけに観光客の視線が気になって宿泊は断念した。わざわざこんなとこに泊まらなくとも...という思いの方が大きい。観光地は眺める場所、宿泊地には適さないことを学んだ。
4.三崎公園キャンプ場(秋田県にかほ市)要受付・300円
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にかほ市には飛びのくずれがあるので今までは通過していたキャンプ場だったが、この日は運転に疲れて手前の有料キャンプ場で妥協した。有料と言っても300円、これなら十分許容範囲内だ。施設は老朽化してるけど、きちんと管理されており問題はなにもない。
桜もきれいだったし山を歩けば山菜も採れた。同宿も一組だけだったし、それもキャンプ場のテント2張りが色違いの同じHuskyという珍事もあった。天気にはあまり恵まれなかったので、ぜひ再訪してみたいキャンプ場だ。次回は管理棟裏のサイトを使うのも面白いかも。
5.飛びのくずれキャンプ場(秋田県にかほ市)要申請・無料
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現地でスマホでQRコードを読み込んで申請ができるようになっていた。荷物を担いで丘を登るのは難儀するけど、いちばん眺めがいい場所にいの一番に設営できれば多少の昇り降りは苦にならない。
にかほ陣屋で海産物を買って、はまなすで湯に入って、カネトミで焼き鳥を買って、飛びのくずれで夕陽を愛でる。この組み合わせは絶対に外せない。そして勢至公園の桜、来年も同時期に行ってみよう。
にかほ市には他にも奈曽川河川公園や仁賀保高原キャンプ場など魅力的なキャンプ地がある。法体園地キャンプ場と祓川キャンプ場も絡めて集中的ににかほ市を攻めてみるのも面白いかも。
6.最上白川渓流公園キャンプ場(山形県最上町)予約不要・無料・ウッドデッキ
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もうオープンしてるだろうと思って行ったのが4月中旬。しかしまだオープン前で炊事場とトイレは使えなかった。水は積んであるしイケるだろうとゲリラキャンプを決行。
水面を渡る風は冷たく、しかも強風。
山菜採りの人たちに「クマ出るよー」と声を掛けられながら当然の完ソロ。クマの恐怖よりも風への意識の方が大きく、ただただ寒い夜だった。
ロケーションは言う事無しだったので、来年はオープン後の優しいキャンプをしてみようと思う。
7.ふくろうの森キャンプ場(宮城県登米市)要申請・無料・オートキャンプ場
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5~6台でいっぱいになってしまう小さなオートキャンプ場。
奥松島から八戸まで無料区間になっている三陸自動車道を使って北上するのに一泊目のキャンプ場として使えるんじゃないかと初キャンプ。
すぐ近くの三滝堂ふれあい公園(無料・車乗り入れ不可)で申請する。家から185km、4時間弱の距離だけど、ここを一泊目に設定すれば三陸や青森キャンプに無料高速を使って一気に北上できる。
キャンプを楽しむのならば三滝堂ふれあい公園の方が雰囲気はいいけど、一泊目の寝床にするだけならばオートキャンプができるふくろうの森の方が便利かも。
8.高塚高原キャンプ場(福島県川内村)要申請・無料・オートキャンプ場
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昨年は10泊利用してたけど今年は3泊しか行ってなかった。激減した理由はやっぱり『人』。いつ行っても完ソロがデフォルトだったキャンプ場だったけど、知る人も増えて県外ナンバーも珍しくなくなり、ファミリーやグループも増えていて完ソロ率は低下している。と言っても、プライバシーは保たれ十分に管理も行き届いていて、そのうえ無料のオートキャンプ場となると首都圏の人からしたら夢のようなキャンプ場だと思う。それでも満足できないキャンパーに育ってしまった自分が恨めしい。
今年使ったのはオートサイトから離れたウッドデッキのサイトばかりだった。ゴールデンウィークの真っ只中でもウッドデッキのサイトは誰もいない完ソロ状態。陽当り良好の角部屋、こんな快適なサイトなのに、なぜ誰も使わないんだろう?
来年もウッドデッキのサイトを中心に使っていくと思う。
9.あいの沢キャンプ場フリーサイト(福島県飯舘村)要受付・500円
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今年は2回しか利用しなかったが居心地の良いキャンプ場であることに変わりはない。ただ、峠の森の俺様専用サイトでのゼロポールテントが快適すぎて、その分利用回数が減った。
でも、あいの沢でもゼロポールが建てられるサイトを見つたのは大きな発見だった。
いちばんの収穫は40連泊中の超初心者キャンパーに出会えたこと。麓の町のホームセンターでテントを買って初キャンプ、それからずっと連泊中という剛の者。その後、管理人に聞いたところ、結局50連泊以上で地元の埼玉に帰ったそうだ。彼がどんなバックボーンを持ちどんな理由でキャンプを続けていたかは知る由もないが、一緒に呑んだ限りじゃ気の良いおっちゃんだった。あのおっちゃんに来年も会えるだろうか?それが楽しみだ。
10.はやま湖展望台(福島県飯舘村)正式には宿泊キャンプ不可
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震災前はキャンプ場だったが、閉鎖された場所。でも景色は一級品。草刈りはされているし、水場もトイレも稼働している。
どうしてもキャンプしてみたくて、テントを建てて思わず呑んでしまった。酔っぱらい運転で帰るなら、緊急避難でテント泊した方がいいじゃろ。...のテイでゲリラ的に一泊。翌日家に帰ってから役場に電話で問い合わせてみたら、案の定宿泊キャンプは不可とのこと。
絶景の前に立つとなぜか呑みたくなる。そしてなぜかいつも缶ビールを片手に持っている。来年もゲリラキャンプしてしまいそうな予感しか無い。
11.霊山湧水の里キャンプ場(福島県伊達市)要申請・150円・オートキャンプ場
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紅葉真っ最中、ここなら空いてるはずと思って出かけたら案の定完ソロ。表霊山の子どもの村とは大違い、ちょっと裏に回ればポツンと一軒家。
まだまだ地元民にも知られていないキャンプ場があるんだなーと再認識した。
来年はもっと積極的に利用しようと思う。
12.茂庭広瀬公園キャンプ場(福島県福島市)要予約・無料
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一応は要予約なんだけど、平日ならば「今日お願いします」で断られたことがないから今回も直接行ったけど、紅葉真っ盛りの金曜日でまさかの完ソロ。
無料キャンプ場は管理が甘いというネガティブキャンペーンが効いているのかはわからんけど、キャンプブームが去り気味になると有料キャンプ場の方が利用者は集まっているのかも知れない。テントも含めてシンプル装備のキャンパーとしては喜ばしいことだ。
一年ぶりに行ったけど、名物のダム風もなく、サカリのついた猿の襲来もなかったのは少々消化不良だ。来年に期待しよう。
以上が今年利用したキャンプ場だ。
回数こそ減ったけれど、概ね満足行くキャンプができたと思う。
来年はどうなるかわからないけど、「できたらいいな」的な希望的予定としては...
3月、オープン前のキャンプ場でオープン戦的にキャンプ再開。
4月中旬頃、桜キャンプ遠征(東北)日出→土帰6泊
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6月中旬頃、初夏の東北遠征(青森・岩手)日出→土帰6泊
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7月~8月、近場の高原キャンプ場
10月後半頃、紅葉キャンプ遠征(東北か糸魚川周辺)
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Google Mapであれやこれや考えてるだけで、退屈しないで春が迎えられそうだ。
余力があれば北海道の道東キャンプ遠征もしてみたいけど、どーなることやら。
確実に言えることは、どんなキャンプをするにせよ、予約不要の低価格キャンプ場を中心に絶景を求めたシンプル装備のキャンプは変わらない。そのためにいちばん大切なことは『健康第一』。心がけよう。