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テントと焚き火台の位置関係について

写真はソロキャンプ系某SNSからの無断借用です。ご勘弁願います。

上記の写真は、それぞれの方のソロキャンプご自慢のレイアウトだ。
ほとんどの人は普通のキャンプ風景と思うのだろうが、自分的にはいつも「なんで?」と疑問符が浮かんでしまう。

実際のキャンプ場でもSNSでも、テントの形や物量は違うけど、ほとんどが同じ感じのレイアウトでサイトを作っている。
テントを建てたら出入り口の真ん前、すぐの場所に椅子とテーブルと焚き火台などのお遊びスペース。なるで教科書で学んだかのようにみんな同じようなレイアウトにしている。

自分的には、こんな直線的なレイアウトはしたことがない。もし風向きが変わって真正面から吹き込んできたら煙まみれやん。夜中にあわててトイレに走る時につまずかないのかな、と不思議に思う。

キャンプ場に着いたら方角と景色や地形を観察して最適と思える場所にサイトを決める。
テントのいちばん風に強い方向を風上にして設営するのが基本だけど、極上の景色があればテントを開けたらどーんと絶景の方向に向けて設営する。
もちろんガイロープもピン張り、ペグも根本までしっかり打つ。

出入り口にはなにも置かない。
朝テントのファスナーを開けた時に見る景色が一番いい景色でありたいからだ。初めの景色が椅子の背だったり煤けた焚き火台だったりするのは嫌だ。
夜中に寝ぼけ眼でトイレに走る際にも、コケたくない。

テントを建てたら焚き火や薪割りなどの遊びのスペース作りだ。
焚き火は必ずテントよりも風下、火の粉が飛んでも影響がない離れた場所に設置する。
薪割りなどの製材所もテントの真ん前ではなく、焚き火台の近く、立って作業できる場所にする。ノコを引いたりナタを振るったりは座ってじゃ力が入らないからだ。
だからテント開口部と焚き火台やテーブルが一直線に並ぶことはない。並列か斜めの位置になる。テントは寝室、リビングはちょっと離れたテントの外って感じだ。
これなら燃えにくいと評判だけど雨に弱くてクソ重いTC素材テントじゃなくて、雨にも風にも強いけど火の気にゃ弱いポリエステルでもまったく問題なし。火の粉や煙を気にせず焚き火ができる。
特に私のように薪を現地収集で賄う場合は、湿っているのを強引に燃やすので白煙ボーボーだし、爆ぜることも多いので、できるだけテントからは離したいのだ。

ヨモギ

白煙で思い出したが、焚き火で木に火が移ったら薪集めの時についでに摘んできたヨモギの葉っぱを大量にぶち込む。青い葉っぱのままだから白煙はいっそう派手に立ち上がる。ヨモギはちょっと目を凝らせばそこら中に生えている。
周りに人がいないフリーサイトだからできることかも知れないけど、このヨモギ成分混じりの白煙がけっこう虫除けになってるようだ。
小さな焚き火台を余分に持っているなら、風上にヨモギ専用の火床を作って煙でサイト全体を覆えばより効果がある。

高塚高原キャンプ場
高塚高原キャンプ場
上の写真と同じサイトだけど、風向きが逆だったので焚き火の場所も変わる
あだたら野営場
高野崎キャンプ場
七戸森林公園キャンプ場
フリーサイト完ソロだからできる車・テント・タープの贅沢な距離間
あいの沢キャンプ場 東屋があれば積極的に使う
観音岩キャンプ場
茂庭広瀬公園キャンプ場

以上の写真が自分的な設置例。写真フォルダをくまなく見たけどSNSのようなレイアウトの写真は一枚もなかった。
サイトのスペース問題なのかも知れない。だとしたらもっと良いキャンプ場がありそうだし。
眠るときの盗難防止なのかも知れない。だとしたらソロキャンプにしては荷物多すぎ。ソロキャンプならば、焚き火台以外は全部テント内に収納できるくらいでちょうどいい。

まてよ。もしかしたら…いつかの女子たちと同じなのかも?
以前、某キャンプ場で設営が終わって椅子に座り、下のサイトで女子3人組がタープに四苦八苦するのを眺めながらコーヒーを飲んでいたら、「すいませーん、手伝ってもらえませんかー」とお声がかかったので快くお手伝い。
タープ付属の心もとないポールとパラコード、「こんなんじゃ危ないよ」と自分のポールとペグ(雨の心配はなかったのでタープは張らなかった)を貸して設営は無事終わり、思った通りお菓子いっぱいの茶会へのご招待を受けた。

「ところでさー、雨も降らないのに、こんな風の強い日に無理してタープ建てなくても良かったんじゃない?」
返ってきた答えに驚いた。
「え?テントとタープってセットじゃないんですか?インスタ見るとみんなそうしてますよ。」
次の言葉が出なかった。

どこかの誰かがカメラの画角に合わせるために手持ちの装備をぎゅっと集めて写真を撮った。その写真がカッコイイと広まってスタンダードなレイアウトと勘違いしているのかも。
画角に合わせたレイアウト…まさに今風。インスタ世代の悪いところかも知れない。

全ての装備が視覚の中にありカメラの画角に収まるコンパクトさ、手を伸ばした範囲にすべての道具が配置されている。それも悪くはないけれど、自分的には許されたスペースを目一杯使って伸び伸びするキャンプの方が断然好きだ。
だから区画サイトよりも自由度が多いフリーサイトの方が好きなんだけど、キャンプ場の中には平日人がまったくいない完ソロ状態だったとしても、テント1張り◯◯円、タープ1張り◯◯円、入場料◯◯円、駐車料金◯◯円、なんてところもある。
キャンプ場側の気持ちもわかるけど、空いてるときなんかはサイト料金だけでいいんじゃないのかな?
ねちっこく交渉するのも嫌だから、多少の不便には目をつぶって管理人もいないフリーサイトの無料キャンプ場ばかりを使うようになるのだ。



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