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料理を口の中で作ってはいけません

 だって作る相手がいないんだもん?

 培養肉関連の話題がでると、SF大好きマンとしては「きたか……!」という思いでいつも見てしまう。さらに不完全な培養肉を見てキモッと恐怖に身を震わせながら食べておいしさに驚くまでセットで楽しみたいところ。画像を見るに、もうだいたいおいしそうに見える。すごい。

 ただ、先日きゅうりをまるかじりしながらアジフライをむしゃむしゃしていた我が身を振り返ると、「それ以上いけない、おなかの中に入れば一緒だもん一歩手前に来てるぞ!!」と涙ながらに訴えるもう一人の自分を感じる。ヤバイヤバイ、危うく冷やし中華を口の中で合成するところだった、まだ助かる。

 ところで細胞を培養するから環境にやさしいとは言うが、それってホントなん? とは思っている。どこからエネルギー調達する気なんだか。論文を読む気力はないし研究背景が分かってないと答えは出てこないところだ。選択肢が広がるのはいいことだが、そういうところって記事にするにあたりコスパ悪いのかなぁと思ってしょんぼりする。

 おにくを生命のループから外して合成できるからえらい、じゃあオイシイを料理のループから外して合成できるからえらい……とはならんわな! でも前者の方もイヤやという人もおるわな。

 各々の人間の本能+環境が何をささやき、それに従うか抗うか、それは自分のためなのか知人のためなのか人類のためなのか、それが翻って自分のすきなことなのか。

 まあ、気心知れた仲&うまいタイミングで「口の中で料理できれば楽だしおいしいよね」と言ったら愛のあるツッコミはもらえそうだが、ドン引きされない範囲で笑いの種になればそれでよし。

 つくるか……冷やし中華!(皿の上で)

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aizuk
われわれが深淵を覗くとき、深淵もまたわれわれを覗いているのだ……