雨の上に居たいボクのプレイリスト(ヴァリアス・アーティスト)
雨が好き。
でも、嫌い。
眺める分は、いいんだけど。
雨は低気圧なので。
低気圧は、ぼくをいじめてくるので。
折衷案。
見下ろすくらいが、丁度いい。
雨の上から。
1.In Darlington - Doctrine Doctrine
ぱちぱち、ぱちぱち。
雨音かもしれない。
拍手かもしれない。
祝福されているのか。
煙たがられているのか。
ぼくは、何もわからないので。
音の正体は突き止めないまま。
耳をすませる。
2.as usual - 泉まくら
『雨』と『怠惰』の親和性は高い。
横になったまま、足踏みをするような。
眠ったまま、現実を見るような。
どうしようもないぼく。
どうしようもない生き方。
雨の日は、嫌なことばかり思い出す。
平気だったり、平気じゃなかったり。
行き来しながら、ようこそ夢の中。
3.Inakunaru - Kidkanevil,Phasma
いっそのこと、圧し潰してくれ。
と、叫ぶこともある。
「低気圧」なんて、立派な名前があるくらいだ。
それくらい、簡単だろ?
でも、そんなことは万が一にも起こらず。
起こっても、頭痛程度の嫌がらせだけ。
いなくなれ、灰色。
いなくなれ、このぼく。
4.Higashi Yoshino - 王舟,Bioman
眠っている内に、気分が良くなることもある。
良いか悪いかで言えば、まだ悪いけど。
ゆらゆら、ゆらゆら。
流れに逆らわず、漂っているような。
「なにもしないをする」こともある。
どうせ、眠ってしまうんだろ?
眠らないくらいが、気持ちいいんだけど。
ぼくは、瞼の開閉に夢中。
5.ハローグッバイ - Galileo Galilei
「もう二度と会いません」
と、誰かが言った。
夢の中の誰か?
記憶の中の誰か?
もしくは、ぼく本人かもしれない。
どちらにせよ。
もう二度と会いません。
寂しくないです。雨なので。
6.レディーレ - バルーン
「寂しくないのが、一番です」
そのはずなんだけど。
わざとでも、寂しくなりたいときがある。
ぼくだけかな。
寂しさなんて、分かち合えないもの一位だろ。
雨の檻に閉じ込められて。
もしくは、自ら引きこもって。
内省するぼく。くだらない。
7.あいという - plenty
「ええ、ええ。わかっています」
「寂しいのは、一人が嫌だから、寂しいんです」
「寂しくなりたいのは、痛くなりたいのと同じ」
「バカが考えることです」
つまるところ、ぼくはバカで。
痛いのは嫌なのに、痛くなりたい。
傷を抉って、安心したい。
罪を背負いすぎているから。
8.記憶の水槽 - キタニタツヤ
楽しい罪。
楽しくない罪。
ぼくには、両方ある。
「罪に、楽しいもなにもないよ」
ええ、ええ。その通り。
けれど、バカなので、そういうこともある。
溺れているのが、楽しいと。
まどろむことさえ、あるんだ。
9.それは、真昼の彗星 - 椎名もた
雨の中。
うちの中で。傘の中で。
朝に。昼に。夜に。
あなたの場所は、どこですか。
雨は、なにも洗い流さない。
ただ、濡れるだけ。
でも。
それが、ぼくにとって、なによりの救いになるんです。
10.迷子犬と雨のビート - ASIAN KUNG-FU GENERATION
じゃあ、そういうことで。
「雨のち晴れ」は、希望でもなんでもなく存在するので。
雨が止んだら、下りないといけない。
雨の上に居たいぼくだから。
晴れの上には、興味ないから。
晴れの下には、多少あるけど。
傘を持ち歩くのは、面倒だから。
きっと、これでいいんです。
*
雨の上に居たいボクのプレイリスト(Spotifyより)(2021/05/25作成)