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こんな気持ちでサッカーを練習しています 2022年1月16日

こんにちは。藍澤誠/Jの先生です。

2022年1月から、GOTSパートナーズという組織と契約してサッカーのトレーニングをプロ仕様にシフトチェンジしました。

GOTSパートナーズは、内田淳二さんと大森知さんのお二方が主催されていて、内田さんとはもう数年のつながり、大森さんとは2019年からのつながりです。

週1で私自身が東京から横浜(センター北)のほうまで1時間ちょっとかけて通い続け、半年ほど内田さん・大森さんとサッカーの研究をしていたのですが、今後は週一から押し進めて、毎日、こまかくデータを取り、練習メニューやトレーニングの状況を動画で共有していくことになります。

トレーニングは私がメニューを考え、ハルキが実践していくスタイルです。

(1)膝が前に出ない股関節ブレーキング(大森アップ)
(2)身体操作ドリブル(縦軸ずらして高さを超えるトレーニング)
(3)ドリブル50 10本
(4)複合有酸素運動ピボ当て 5本
(5)複合有酸素運動ディフェンス 形だけ確認
(6)スクエアリアクションドリブル
(7)ロングキック&シュート
(8)リフティングしながらコーン片づけ

(2)については動画にしました。

トレーニングを組む際に、「試合でやりたいプレーとの関わり」の中で、それぞれの身体操作やスキル、フィジカルトレーニングが、どのような形で実戦(プレッシャーのかかる満員のスタジアムを想定)に現れるかを検証しながらやっています。そうでないと、「練習のための練習にしない風の練習のための練習」になりがちです。

たとえば、誰かの動きと自分の動きを比較したときに、どっちがうまいとかどっちが下手みたいな見え方でトレーニング動画を振り返ってしまいます(オレみたいにできないのか? この選手みたいみできないのかみたいな感じ)。

でも必要なのは「試合でやりたいプレーとの関わり」です。ハルキと比較して私の方がスムーズに見える部分がいくつかあったとしても、それは相手の軸をズラす幅が小さいからで、試合で必死に伸ばしてきた、長い脚の外国人には取られてしまうかもしれません。また、縦へのスピードという観点から見た場合、私の見本の動きの方が圧倒的にスピードが不足しています。そもそも何をテーマにその練習をしていたのかで、見えているパフォーマンスも変わってきます。

自分が伝えられていないことや、相手がもっている良いところ、自分が気づかなかったところ、相手の考えていたイメージ、議論中に浮かんできたささいな疑問、そもそも論も拾いながら、取捨選択して総合的に編集していくイメージで練習しています。映像に残すと客観性が上がり、さらに動画編集してスローを交えると、一つ一つの動作について解像度高く見えてきます。

この日、私の側から伝えられたのは、初動がノーモーションで動ける軸の抜き方と横方向へのスピードの生み出し方(物理的観点から見た場合の最適と思われる解)、足の運びにおけるイメージ(軸を抜かれて移動してきた足がボールに触れる前後の挙動)、そしてトトンと持ち出したときに、反対の足(次に軸となる足)の置き所を探し始めるタイミング、みたいなことで、それらは、息子との練習の直前までプレーも言語化もでできなかったことなんだけれど、なんとか30分の自主練で試行錯誤して、運よく整理できたものなんです。そしてそれはあくまでも手がかりであり、答えではない。

この「ついさっきまでできなかったけれど、コツをつかめばできるようになる」(この場合のできるというのは、今までない良い感覚がつかめるの意)ことは多々あって、私の中で「できるようになりたいプレー」というのが数限りなくあるわけなんですが(子供のころから集積している and ラ・リーガやプレミアを見て増えていく)、そのできるようになりたいプレー(またはそのプレーにつながっていくであろうプレー)が具現化できる瞬間がときどきあって、ヒントが降りてくるというかひらめく瞬間はいつかわからないから、感覚を研ぎ澄ませまくって自主練で探すわけです。

そして手がかりを発見したら、それを息子に伝えるという作業。別に体を動かしているときだけでなく、別のことをしているときに、「今ならあれができるかも!」と思いつくこともあります。

というわけで、未完成きわまりない状態の練習なんですけどね。
完成したものを磨き上げる、という段階に入ったものは7年くらいトレーニングをしていますが、まだありません。

YouTubeの動画などで「自分もあんまりできなくて再現性がないんだけどね」とか「この動きをどう活かすかはまだ詰めてなくて不明なんだけど」とか「単純にこれができるだけじゃ使えないんだけど、この先にこういう動きがまっているかもしれない」みたいな、途中経過の動画はみたことがなくて、多くの場合「完成・完結された技術」を伝えているようなスタンスなんだけれど、私の場合はどうしてもそんな風にはならないし、「自分の目的に合わせて試行錯誤中」という状態にしかなりません。

この先、試行錯誤がずっとずっと続くと思われます。そういう意味では研究です。大小さまざまなゴールを、親子で、家族で、そして出会った仲間とともにクリアしながら、この幸せな毎日の濃度を高くし続けていきたいと思います。

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