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★教材アート 9★馬を描いて塗るまでのストーリー/新しい時代のラクガキ

こんにちは。Jの先生/藍澤 誠です。

次の絵は息子ハルキが美術の宿題として描いていたお馬さんです。元気よく走る姿がかわいい。野生っぽいのに馬蹄(笑)。放牧中かな?

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ハルキ作『ただいま放牧中』

ハルキが宿題を描いている間に、私も描いてみました。ディープインパクトという伝説的に強かったお馬さんです。コピックという綺麗に塗れるペンでコピー用紙に描きました。これが初めて描いた馬です↓

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14戦12勝。額の白い模様が特徴です。

2度目に馬を描いたのは約1年後(2021年6月)です。安田記念のダノンキングリー。2回目なのでちょっと上達しています↓

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これは塾で使っているノートアプリ notabilityというアプリで作成しました。もし学校でデジタルノートがありになったら、このようなラクガキが描けるよ、というサンプルです。

そして、今回が3度目の馬スケッチです。ハルキのように馬の全身を描きたい。ついでに騎手(私たちが好きなルメール)も描きたい! できるかわからないけれどチャレンジしてみました。まず、太いペンでざっと配置を決めました↓

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構図から決めることにしました。

次に、写真を見ながら、主線を細いペンで描きました。馬の顔→ルメール(騎手)→ゼッケン の3か所に順番に視線が動くことをイメージして描きこんでいく方針を立てました。

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3か所くらい、ここはしっかり描こうというポイントを決めました。

ざっと描いた太い線がガイダンスとなって、確定の主線が決まっていく――この段階が私としてはとても楽しいです。

次に、馬体を塗りました。近頃は、水彩・混色が好きなので、厚く重ねて塗っていくのがブームです。

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塗りながら気になったことを調べます。馬の生い立ちとか馬具とかいろいろと。

クロノジェネシスの馬体について調べていたら、BSテレビ東京スポーツのサイトにこんな記載がありました。少し引用させてください。

「クロノジェネシスの馬体は、いつになったら白くなるんだろう」――宝塚記念のパドックを眺めていて、ふとそんなことを思った。いつも通りにややチャカ付きながら歩く彼女を見て、今日もいいレースをするだろうと確信したが、それ以上に彼女のチャコールグレーのような毛色ばかりが気になった。かつてのオグリキャップやメジロマックイーン、最近だとゴールドシップもそうだったが芦毛の馬は年齢を重ねるにつれて馬体が白くなっていくもの。若駒の頃なら芦毛に見えないような真っ黒な馬体を持つ馬がいても不思議ではないが、5歳の牝馬でここまで黒いというのも珍しい。

BSテレビ東京スポーツより

競馬界の先輩たちが開陳してくれるすてきな知識を楽しみつつ色を重ねていきます。光の加減とかは難しくてよく分からないのですが、馬の筋肉の感じと、顔のごつごつした感じ、目のきれいさを描いてみたいという一心でした↓

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馬の筋肉はかっこいい

馬体のぬりぬりは、楽しいけどキリがないので、ある程度で終わりにして、ルメール騎手を着色。できるだけ道具や勝負服はリアルに描きたい、でも描きこみすぎると浮くからほどよい抽象度で、みたいな指針で塗りました。

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時間を決めないとずっと描いちゃう

最後はゼッケンです。単純に普通に描いてもいいかな、と思ったのですが、布地の色を他の個所と違うようにクッキリさせて、布の質感やズボンの質感を出すことで、騎手とゼッケンを馴染ませようと着想しました。そして、馬名と番号は消しゴムで削るように書き、キラキラした背景が文字になるような演出にしようと思い立ちました。鞭などの馬具も併せて描きこむことに。

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馬具、かなりカッコイイ! 道具萌え。で、↑こうしてからの・・・こう↓

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完成です! 背景は緑と光の融合みたいなものをイメージしています。ibis paintに入っているもので、簡単に(数秒で)作成できます。


今回は誰かのために馬を描いたのではなく、クロノジェネシスの走り、ルメールのインタビューおよび負傷した北村騎手へのエールが素敵だったので、そのスピリッツをストーリーとして脳内に刻むためにイラストを描きました。

誰かに見せるためではなく、自分のために描く。イラストを一緒に学んでいる生徒に、自分の試行錯誤を伝えるために、あるいはこうしてnoteにアップするために、そこそこは見せる前提で描いたり製作過程のデータを保存したりするとしても、それ以上に、描いている間、いろいろなことに思いを巡らせながら絵を描く。イラスト製作は簡単にできて楽しめる、すごくお勧めな趣味だと改めて思ったJの先生/藍澤 誠でした。

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