『左足で走るのが苦手とかあり得る? 個人的には画期的な大発見』フットボールペアレンツ005
藍澤誠/Jの先生です。
この質問に対して、みなさんはどう答えますか?
正解があるわけじゃないので、そもそも誰かと議論する・ディベートするようなことではないのですが、私とハルキが考えていることとしては
というものです。
あれ?「蹴る」が「走る」に入れ替わっている?
私とハルキは「走ることと蹴ることをほぼ同じにしたい」と考えています。ついでにいえば「走ることとドリブルもほぼ同じにしたい」と考えています。
これは私のサッカー研究のパートナーである内田淳二さんの理論から多大な影響を受けているのですが(ていうか内田さんの言っていることとをようやく自分なりに解釈・言語化できただけですが)、このアイデアは2022年3月末の練習中に着想したもので(なんと、サッカーを始めて10年くらい経っている!)
というように、走る動作とドリブルをわけない、走る動作と蹴る動作をわけないのが自分たちの現時点での理想です。
走るということは、ほぼ誰でもできる自然な動作です。
その自然な動作のわずかな変形が「ドリブル」だったり「蹴る」だという考え方です。となると「右足の方が走りやすい」とか「左足で走るのが苦手」ってことないですよね?
つまり、蹴るではなく、走るときの原則を大事にします。そうすると左右差がほぼない動作が実現できます。
というめちゃシンプルな原則を大切にします。
頭ではこう思っていても、つい蹴ろうとしちゃう、なんとなくドリブルの形をつくろうとしちゃう癖がついているので(10年間もそうやってふたりで練習してきたし、私についてはもっと長い間そうやってきたので)、走る動作ではやらない不自然な動作が顔をのぞかせて左右差を生んでしまいます。
ですが、意識を変えて走るときの原則に重きを置いて少し練習すると(なんと少しの練習ですむ!)左右差がない「走る」がベースになってきて、不思議なくらいすぐに「右とか左とか考えない感覚」になれるのです。
足の甲の骨の固い部分にボールを当てると良いか、蹴り足をたたんで振り上げるとか、上体をうまく使って下半身に力を伝えようとかのコツは、当然精度を上げる段階で大事なのですが、それらはすべて「よりうまく蹴るコツ」であって、「走る」コツではありません。だから私とハルキは、「走る」を大前提として、そこから「走る(蹴る)」および、「走る(ドリブル)」が滑らかに実現することを目指しています。
そうすることで、不自然な体勢でボールを蹴るとか運ぶということがなくなり、相手から遠い方の足でボールを扱うことや、相手をかわして相手から遠い足で蹴ることが容易になり、走るためのスペースや体勢を確保・準備する習慣がつき、走ったあとの状態を予測する必要性がうまれて先を見るようになり、ドリブルするときには迷いなく一気に加速がしやすくなるという……いいことだらけです。
一つの原則を定めるだけで、こんなに付随していいことが生まれるのかと驚いています。「利き足じゃない方で蹴る」というトレーニングだけを切り出して、それを一生懸命練習するよりも、ずっと上達が早いのではと感じるのです。
その先は、走る(蹴る)が、ある程度できるようになった上で、キックの精度や質、ボールの威力を上げる。「走る(うまく蹴る)」という感じです。
あくまで走るが先で、走る流れが蹴るやドリブルに分岐する。そうすることで実践における動作中のキャンセルがいつでも可能となり(走っている中に方向を自由に変えたり、走っている中に手で持っているボールを好きなタイミング手から離すのが誰にとっても容易なように)走ることとドリブル・シュート・パスがいつでも選択可能となるのです。
このイメージ、伝わりますかね?
ハルキはこのイメージで、いきなり左右関係なくなり、プレーの選択が自由になり、爆裂的に成長しました。私は過去の負の貯金をしすぎていて、成長はまったりですが、いい感じに動けるようになってきています。
この走るからすべてを分岐させる考え方は、自分たち的には画期的な大発見だったので、フットボールペアレンツのひとけた台に持ってきました。
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