『しごとば』~仕事、楽しい。大人、楽しい。 ~
★絵本シェルフ★
『しごとば』~仕事、楽しい。大人、楽しい。~
父親になってすぐに気づいたのは、「親は立場が(めっちゃ)強い」ということだ。口では偉そうなことはいくらでも言える。そしてハルキは私の言葉を真似したり、私の言動に強い影響を受けたりする。
だから「これだけは言わないようにしよう」「なるべくこういう行動をとろう」という自分なりの指針の設定がいくつか必要になって、その中の一つが「仕事場に楽しそうに行く」というものでした。
この指針を定めたときはあまり仕事を楽しいと思えなかったから、「楽しそうに」の部分がウソになってしまう。ウソでもいいから楽しく、はツライので、本当に仕事を楽しみたい。そのためにはどうすればいいか。「仕事は楽しい」「仕事が好きだ」と、いろいろ思考を整理したり、自己暗示をかけたりしても、心のどこかでそう思えない。でも、あることをきっかけに、それが反転した。
そのきっかけは……
おサルの助手、ラリーモンキーくんが偉そうにしています。
解決のきっかけは『しごとば』の移転でした。
仕事場(教室・書斎)を変えよう! と思い立ったのは2014年7月4日金曜日の夜。
そして7月7日月曜日には引っ越し完了。7月9日には仕事を再スタートしていました。
どうしても7月7日にこだわったのは、当時書いていた小説の主人公が、「7月7日に素晴らしい場所を手に入れ、ミラクルを起こす」という設定だったからです。基本的に思いついたら即とは言え、移転レベルのことを3日でできるとは思いませんでした。やればできるものです。
そして新しい仕事場には、『人ではない同僚(ただし、人でなしではない)』をたくさん雇用して、一緒に職場を明るくしています。
仕事場の1階は天井の高いガレージ。ここにみんなの自転車を停めます。
そして急な階段を上って2階の仕事場(みんなにとっては教室)へ。
踊り場(靴を脱ぐところ)には、お出迎え・お見送り・チアアップしてくれる子たちがいます。
教室はこんな感じです。
真剣な私。
うそうそ。これは明治六年に建てられた旧開智学校(長野県)で撮った写真です。ちなみに、冒頭の写真でラリーモンキー君が座っていたのは、この学校のグッズです。
そして21世紀の教室はこんなです。
あんまり未来っぽくないですね。
後ろの大きい書棚は、塾の子が組み立てを手伝ってくれました。
書斎コーナー。現在は大学受験生の特訓用の机。最大7人学べます。
さてさて、本題の絵本『しごとば』に戻ります。
この絵本(図鑑?)は、塾を開こうと考えている人(そんな人いるかな)にとっては超オススメです! あるいは将来の夢がなかなか決まらない人、そして仕事場に新しいアイデアを! と思っている人にとっても、すごく参考になると思います。小学生へのプレゼントにも良いかな。
たくさんの職業があります。『しごとばシリーズ』は、『東京スカイツリー版』を含めると2017年2月現在、5冊出ています。上の写真のようにその職業の「1日の仕事の流れ」の紹介ページと、下のような「しごとば」のページがあります。
なんだか書店員みたいな気分(昔、本屋で働いたことがあります)になってきましたが……自動車大好きな子に、下の絵を見せたら、とても喜んでいました。道具がたくさん描かれているのもいいし、ちょっとした隠れキャラ・遊び心があちこちで見られます。
お花屋さんはすごくきれい。不器用だけど手伝いたい。
仕事場を『美しいカオス』状態にしたくなりますよね!
そして再び……「『しごとば』について書いている作家」のしごとば。
しごとばの同僚たちを紹介。
手前から、ディズニー好きの女の子を励ます&遅刻の間に合ったかどうかを判定するアヒルの『セーフ』ちゃん。
私を含めたみんながさぼらないか、楽しくがんばっているかを監視している『リトルグリーンメン』。
業務スーパーちゃんの守り神、おはぎやま改め『ふくごうりき』。
奥にちょこっと映っているのは双子の『フォッコちゃん』です。
こんなしごとばで、みんなと毎日、楽しく仕事をしています。
仕事、楽しい。
大人、楽しい。
今ではウソ偽りなく言えます!
今さらお茶を出されても。
OL兼クッキー職人の友達がつくってくれたお人形ピンクの子、略してピン子。食器棚から出てきてお見送りです。
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絵本じゃないけれど・・・
宇宙が好きな子がいたら、この写真集『宇宙の地図』がおすすめです!
私はまだ読んだことないのですが『宇宙兄弟』というマンガが好きな双子の子にプレゼントしようと思って買った本です。渡す前にその子は塾が終わりになってしまい、渡しそびれています。今度会いに行こうかな。