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映画 星の子 感想 ネタバレ注意

宗教について考えたいと思いマル激トークで紹介されていた星の子を見た。 宗教2世問題と聞くと 「親がカルトに入信して、子どもがその価値観から抜け出せずにいる」 「学校行事などにも参加できず、子どもが疎外感を抱いて生きている」 といったことを私はまずイメージする。 そんな私の勝手な宗教2世観を持ったまま、映画を見た。 父と母は、私がきっかけでカルトに・・・ 芦田愛菜演じる、ちひろは、未熟児として生まれ、 生まれつき肌に疾患を抱え、家族が右往左往しながら 子どもの体を心配す

    • 同質性

      大きな組織で働いている。 きょうは「情報共有がなっとらん」と一方的にしかられた。 上司は周りが見えていないという。 上司の考えも分からなくもないが、上司への怒り?がなぜかわいてきた。 なぜだろう・・・・・ 忘れようとしても忘れられない 上司の言葉を心の中からつかんでは、口から吐き出す。 イメージを繰り返す。 まだ、残っている。 「ちゃんと情報共有してください」 まだその言葉がわいてくる。 包丁で指を切ってしまった時の切り傷の血のようにとまらない。 どうして

      • 焦り

        大学生のころ、親に無理を言ってイギリスに一ヶ月語学留学させてもらった。 一カ月なんて意味あるの? もっと長くいかなきゃ意味ないんじゃない? 羨ましいな〜私も海外行きたい 周囲からはいろんな声が聞こえてきた。 高校時代、野球ばかりやっていてろくに英語の勉強なんてしなかった。 だから大学時代は英語ができないことにようなまでに焦りを感じ猛勉強していた。 時間に余裕があるときに英語漬けの日々を送りたいとイギリス行きを決めた。 現地の語学学校では日本人は何人かいた彼らは

        • 空気の研究 山本七平 “コロナ禍の空気を読む”

          「空気が読めない」ちょっと古い言葉でいえば「KY」 そもそも空気とはなになのだろうか。 新型コロナウイルスの影響で、これまでとは違う生活を求められている今こそ、「空気」について少し考えてみたいと思った。 「空気」とはなにか。 「空気」とはまことに大きな絶対権をもった妖怪 著者は、「空気」について考える具体例として、ある発掘調査をあげている。 日本人とユダヤ人が共同で、毎日のように人骨を運ぶこととなった。それが約一週間ほどつづくと、ユダヤ人の方は何でもないが、従事してい

          1984年 ジョージ・オーウェルは現代への告発文か

          これは、本当に70年も前に書かれた本なのだろうか。この物語は今の世界や日本の姿を映し出している。 舞台は1984年、世界が3つの国(オセアニア・ユーラシア・イースタシア)に分かれ、主人公ウィンストンは、「ビッグ・ブラザー」率いる党が支配する全体主義的な国家オセアニアで、歴史を改ざんする仕事についている。人々の行動はすべて監視され、党の思想に反するものは「思考警察」によって摘発。党は1人の人間が生きていた事実すら「蒸発」させてしまう力を持っていた。厳しい思想統制の中でも主

          1984年 ジョージ・オーウェルは現代への告発文か