【書評】『心に刺さる「物語」の力』──物語の力に気づいた瞬間
「ねえ、どうしてあなたの話を
もっと聞かせてくれないの?」
誰かから
そう問いかけられたら、
少しドキッとしませんか?
「自分には、
語る話なんて何もない」
つい、そう言いたくなる。
でも、私たちの中には、
自分では気づいていないけれど、
きっと誰かを惹きつける
"ストーリー"が眠っているはず。
キンドラ・ホールさんの
『心に刺さる物語の力』は、
そんなストーリーの力を
最大限に引き出す方法を教えてくれる一冊でした。
ストーリーは、私たちの心を動かし、
人をつなぎ、価値を伝える最強のツール。
日常でも、ビジネスでも、
「ストーリー」の力を使えば、
伝えたいメッセージがより深く、
確実に相手に届くようになります。
ストーリーが強力なのは、
共感を呼び起こすから。
理論だけでは伝えられない感情を
ストーリーは伝えることができる。
ホールさんは、この本の中で
ビジネスにおける物語の活用法を
四つのタイプに分けて解説しています。
創業者のストーリー
なぜこの事業を始めたのかを語ることで、
投資家や顧客に信頼を築きます。目的のストーリー
組織内のメンバーや顧客を団結させ、
動機付けを行います。お客様のストーリー
実際の利用者が語るリアルな声で
製品やサービスの価値を証明します。文化や価値観のストーリー
ブランドの独自性を際立たせ、
競合との差別化を図ります。
これらのストーリーは、
ただ「いい話きいたな〜」
で終わるものではありません。
ビジネスの成長や
顧客との関係を築くのにも
大きな影響を与えるのです。
たとえば、
あなたが小さなカフェを
始めるとします。
ただ
「おいしいコーヒーを提供します」
と宣伝するより、
「このカフェは、
わたしの祖母が毎朝ていねいに淹れてくれたコーヒーが原点です。
その香りと温かさを、
多くの人と分かち合いたいという思いで始めました」
と語ったほうが、
「行ってみたい」
っていう気になりますよね。
また、「お客様のストーリー」も使えます。
「どんなに落ち込んでいるときも
このカフェのコーヒーを飲むと、
『よし、またがんばるぞ〜♪』って元気がわいてくるんです」
といったリアルな声があれば、
他の人にも
「飲んでみたい」
と思わせるきっかけになりますね。
この本を読んであらためて思いました。
私たち一人ひとりの中には、
語るべきストーリーがある。
それがどんなに小さなストーリーでも、
形にすることで、
誰かの心を動かす力を持つのです。
これからも、
Kindle出版サポーターとして、
あなたの物語を、
電子書籍という形で
世に届けるお手伝いをしていきたいです。
一緒に、あなたのストーリーを
世の中に広げてみませんか?
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