眠りにつくタイミングまで支配されていた。

幼い頃、クソ親が仕事から帰ってくるのを深夜まで待ってた。
夜中の2時か3時か…。
毎日
「もし、母親が帰って来なかったら」
って泣いてた。小学2年生から中学生になるまで毎日泣いてた。1日も欠かす事無く泣いていた。

2時頃から私はベランダの窓に張り付き窓越しに、母親の車が橋を通過するのを見るのが日課だった。

ヘッドライトからテールライトの距離とウインカーを出すタイミングで母親の車だと分かるようにもなっていた。

「今日も帰ってきてくれた。」

玄関の鍵が開く音がすれば私の1日が終わり眠りにつけていた。

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