加水分解って💦💦💦
樹脂がナマモノだと言うことを知る人は
少ない。
お気に入りのスニーカーを
大切に仕舞っていて
いざ履こうと思うと
ソールがダメに成っていたって事、
有りませんか?
💡加水分解
加水分解は、いわば樹脂の老化現象。
私達の肌が、紫外線で老化するように、
樹脂の老化も、さける事はできません。
💡アモルファス
樹脂の多くは、アモルファス という構造で、
いわば『 型に 餅を押し込んで固めた 』
ようなイメージ。
対して、分子や原子、イオンが
規則正しく並んで形を作るものが 結晶。
これは金属で出来たジグソーパズル的な
イメージ。
💡靴底の素材って?
樹脂は、
その配合で数限りなく作りだす事ができます。
各メーカーとも、独自の配合をしていますが、
大まかな素材としては、
合成ゴム や ポリウレタン、
エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA樹脂)
が、ベースと言えます。
💡ポリウレタンについて
ポリウレタンは、
優れた耐摩耗性や弾力性、耐油性などにより
靴底に多く使用されている素材です。
分子構造的に
分子鎖の凝集力が弱いという特性があり、
紫外線や酸素などの外部から影響によって、
分子が解離しやすいと言う特徴が有ります。
また、極性基の熱解離温度も低いため、
熱が加わることで
熱劣化をおこしやすいという特性もあります。
こういった特性により引き起こされる
ポリウレタンの代表的な反応が、
『 加水分解 』です。
💡砂糖じゃないんだから
ネットなどでスニーカーの加水分解の対策に
『 水を避ける 』と有りますが、
靴底は、砂糖じゃないんだから💦
加水分解って言うのは、
水の分子【 H₂O 】ではなく、
水の原子【 H‾】【 H‾】【 O†】が、
ほかの物質の原子と反応して、
「 酸 と アルコール 」に分解する事に
関わる事で、
エステル系のポリウレタンなら、
構造内のエステル結合(-COO-)に
【 H‾】【 H‾】【 O†】が、触れることで、
あらたに、酸(-COOH)と
アルコール(-OH)が生じる話し。
【化学式】-COO-(エステル結合)+H₂O(水)→ -COOH(酸)+-OH(アルコール)
💡溶解( 水和 )
コーヒーに砂糖を溶かすようなものは、溶解。
溶解とは、
物質が水などの液体に溶けることをいう。
💡結論
スニーカーの加水分解( 劣化 )を止めるのは、
基本的には、ムリ。
だって、老化を防ぐのと同じなんだもん。
でも、あえて抗( あらが )うなら、
原子の運動を抑制する目的で、
ワインなみに、低温保存でもするか、
箱に仕舞うのではなく、
日常使いで履いちゃうかだと思うのです。
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