祈願祭について
先日、会社で新しい機械を稼働させるに至り
祈願祭 が行われました。
参列された方々が、
おごそかな気持ちになれたと言われるので
ちょっと書いてみました。
💡祈願祭
祈願祭とは、神様と私達を結ぶ儀式です。
地鎮祭や子供が産まれた時のお宮参りや
七五三参りも 同じ神事です。
今回の御祈祷( ごきとう )は、神様へ
安全に機械が操業できるよう
御願いするものでした。
良品を生み出すのは、
もちろん大切な事では有りますが、
機械がとどこおりなく働くことにより、
社員の皆さんの気持ちも身体も
心地良く仕事ができることが本意です。
💡千の風になって
『 千の風になって 』という歌を
覚えている方も多いと思います。
あれは、
アメリカ先住民の詩が元になっていますが、
日本神道においても、我々の魂は、
目に見えない粒子となって、
物にやどると言われています。
💡荒御魂( あらみたま ) 和御魂( にぎみたま )
肉体が朽ちたのち、
私達の魂は、どこへ行くのでしょう?
神話に出てくる神様達は、
天皇の祖先と聞きおよびます。
この神様方、
怒りにまかせて災いを起こす事もあれば、
優しい気持ちで
我々を育( はぐく )んでくれもします。
天皇の御先祖様方も、我々と同じように
魂に揺らぎを持つ方々だったのですね。
このエネルギッシュな一面を『 荒御魂 』
対して、おだやかで和( なご )やかな一面を
『 和御魂 』とよび、
私達の死後、体から離れ
何万何千の粒子となり、木や石など
すべての物に降りそそぎ、
たいせつな誰かを支え続けていく事が
できると言うのです。
💡八百万( やおよろず )の神さま
日本には、八百万の神さまが御わします。
御神体に、御神木、
竈( かまど )には竃神( へっつい )さん。
いつも私達のまわりには、
神様がおられるのです。
💡ご祈祷に最も大切なこと
祈願祭には、
神饌( しんせん )と呼ばれる
お供え物が用意されます。
新鮮・旬・初物・地物が基本ですが、
対して、特殊神事を除き、
獣の肉、辛いもの、匂いの強いものは避けます。
いろいろ書きましたが、最も大切なことは、
祈祷を受ける私達が、
真心をこめて祈ることが
一番たいせつなのです。