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合掌

どういう訳か気になって、
   アウト ✕ デラックス だけは、
           心待ちにして見た。


💡一面識すらないが

その方とは、一面識すらないが、
         『 よかった 』と思えた。

縁あって、メジャーな女優さんと
        親しくさせてもらっていた。

どなたも驚くほど純粋で素直で、
          そして、低姿勢なのだ。
『 本当に、こんな人がいるのか???』と
    目の前に居ても疑うほど純粋なのだ。

多くの人の目にさらされる仕事なので、
          気が休まるヒマもない。
なのに、新幹線の改札までの道中も、
        電車に乗って僕の隣に座る。

また別の方は、
差し入れた『 おにぎり 』の御礼を
      いつになっても言ってくれる。
さすがに『 もう許して下さい 』
    『 僕、◯◯もしてるでぇ 』と言うと。
あたたかなオニギリが嬉しかったのだと。

💡大丈夫?

夜中に掛かってきた後輩女優からの電話に、
    誠心誠意 こたえて応援している姿。

ホテルにうかがうと
『 お願いがあるんです 』と言うので、
なにかと思えば、
       ゴミを持って帰って欲しいと。
自分の食べたものを見られるのが
              イヤなのだと。
その時は 可愛い御願いに、ちょっと笑った。

💡よかった と思ったのは

アウト ✕ デラックス を見て、
          良かったと思ったのは、
万人に知られる彼女が、
    町のスナックで、楽しく歌えること。

嗚呼、この人は
本当の自分を維持できているんだなと思えた。

そして、ワガママの言える相手、
       盟友がいるのだと思えたこと。

誰に知られる事のない私達のような存在でも
本当の自分をさらけ出したり、
 ワガママを言える相手と出会うのは、稀だ。

それを 彼女が得ているように見え、
 なんだか とても安心したのを覚えている。

💡きらびやかに見える世界

そこに居続けている多くのキラ星は、

僕達が想像もできないほど努力をし

たくさんの悩みや責任を背負いながら

それでも人々に感謝し続けられる人達だと
                 知った。
あらためて故人とは一面識もない。

でも、彼女が 素晴らしい人だったことは
             うかがい知れる。
【 合掌 】

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