お薬 ( 耐性菌 )の話し
症状が治まっても
抗菌剤( 抗生物質 )を飲んで欲しい理由
たくさんの情報にあふれた現代、
風邪 と インフルエンザ を混同する人も
少なく成りました。
そんな、菌やウイルスなどについての説明と
お薬を飲まなくては成らない理由について
書いてみました。
💡菌との出会い
私達は、産まれたと同時に、菌と触れ合います。
人が限りなく無菌に近い状況は、
お母さんの胎内にいる時だけと言えます。
出産と同時に、空気中の菌をふくめて
触れ合わなくては、
健康に成長することは出来ないのです。
💡常在細菌
常在細菌とは、あるべき所に在って、
人と共存している菌の総称です。
例えば、腸の中には『 大腸菌 』がいます。
この大腸菌が、
健康な便を作るのに働いています。
赤ちゃんは産まれてから、
水のようにサラサラの便をします。
これは、赤ちゃんの腸の中で
大腸菌が定着できていないためです。
💡同じ 菌 であっても
先ほどあげた『 大腸菌 』は、
腸に居るぶんには良いのですが、
傷口や 食べ物から体内に入ってしまうと
炎症や 化膿の原因となってしまいます。
『 海外では、水を沸かせて飲め 』と言うのも
そうした菌がクチから入ることを防ぐためで
同じ『 菌 』であっても、時と場合により
人に害をおよぼしてしまいます。
💡菌により学ぶ体
その年の冬にインフルエンザになると、
もう罹(かか)らない。
なんて話しを聞いた事があると思います。
人の身体には学習能力があり、
1度、罹(かか)った病気を覚えてくれるのです
もちろん、麻疹のように
1度かかれば、2度とかから無いモノもあれば
風邪のように、
わりとすぐに免疫が弱ってしまうモノも
あります。
常在菌も生体の免疫系を刺激して
免疫能力や抵抗力を強くしてくれて
いるのです。
実験で、
常在菌を全く有しない無菌室で飼育した
動物は、
一般に細胞免疫が低いレベルに有ることが
分かっています。
💡菌も学んでいる
近年のコロナウイルス、
ニュースなどで『 変異株が❗️』等という
言葉を聞かれた方も多いと思います。
大腸菌のような『 菌 』も
コロナウイルスのような『 ウイルス 』も
水虫のような『 真菌 』も
みんな生きものなのです。
なので、薬によって殺されないために
対策をとろうとします。
💡メチシリン耐性 黄色ブドウ球菌
黄色ブドウ球菌 自体は、
我々の身体のどこにでもいる
常在細菌なのですが、
化膿や炎症の原因にもなると言いました。
この黄色ブドウ球菌は、
メチシリンという抗生物質で
対処できていたのですが、
そのうちに、
このメチシリンが効かない黄色ブドウ球菌が
現れました。
それが、メチシリン耐性 黄色ブドウ球菌、
通称 MRSA 。
💡なんで生まれた『 薬剤耐性菌 』
何度も言うように【 菌も必死なのです 】
料理の味付けだって馴れてしまうように、
菌も薬に馴れてくるヤツが出てくるのです。
『 症状がおさまったからと 』
抗生物質を指示された服用量通りに
きちんと飲まずにヤメてしまったりすると
生き残った菌が、
どんどん薬剤耐性を得て強くなり
次に、その病気になった時などに
薬が効かない事となってしまいかねません。
💥自分で判断せず、
お薬は キッチリ飲み菌を撲滅しましょう💥
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