【ショートストーリー】今はまだ道の途中。
このお話は完全なフィクションとなります。
↑このお話の社会人版?的な感じです
10:00 AM
出社。まずはメールの確認から。
入社時からおもっていたが、特に関係ないのに”一応”
入れられているCCって意味あるのだろうか。
本当に重要なメールを見逃しそうになる。
今日はまだ始まったばかりだ。
1:00 PM
遅めの休憩時間。今日はなんやかんやで仕事が立て込んでいた。
うちの会社には食堂がないので近くのカフェチェーン店に行くことが多い。
メニュー見て、迷った挙句にいつもハムチーズサンドを買ってしまう。
挑戦したいな、でもこの味が落ち着くんだよな。
今日はまだ始まったばかりだ。
2:30 PM
眠い。非常に眠い。この休憩後一時間ほど経過したぐらいに押し寄せる睡魔ってどうにかならないのだろうか。
プレゼンの資料をやっと完成させ、比較的温和な雰囲気だけど時代錯誤な考えの上司に提出し一通りダメ出しを食らいながら思う。
今日もまだ、終わらない。
4:00 PM
タスクの終わりが見え始めた。
だが同時に午前中返信したメールのさらに返信がやってくる。
この返信ラッシュをひたすら開く作業の代行業務結構需要ありそう。
そして今、新しいメールが追加された。
件名は【重要】本日中に資料の提出をお願いいたします。
今日もまだ、終わらない。
6:00PM
爆速で残務処理をこなし、疲労感は最高潮に達している。
定時まであとまだ少しある。
大量に開きっぱなしだったファイルを一気に閉じるこの瞬間が気持ち良い。
スマホに一件の通知。バイブ音と共に確認するとそこには一つのメッセージが届いていた。
「いつもの店で集合ね。」
今日もまだ終わらない。
あの日と変わらず話せる人と、
あの日々から大きく変わった環境への嘆きを話そう。
そして笑い話にするまでは
今日はまだ終われない。
END