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2.6倍なわけがなかったグローバル・ワークショップ入試の真の倍率とは?
こんにちは、国際教養大学(AIU)21期生のババヘラです。
私はグローバル・ワークショップ入試で合格をいただいたのですが、
問題はその倍率。
大学による10月の発表では、私が受けた年の倍率は2.6倍となっています。
秋田枠のグローバル・セミナー入試はともかく、
総合選抜型Ⅰの約9倍に比べると、
グロショ(私がグローバル・ワークショップ入試を呼ぶときの略称です)はものすごく穴場に見えますよね。
私の受験前年の倍率も、似たような感じでした。
それを見た私は、「さすがに話が上手すぎる」、
「この倍率には絶対に裏がある。けどその”裏”が何か分からない…」と
逆に怖くなりました。
これはきっと、グロショの受験を考えている人ならみんな感じているはず。
ということで今回は、私ババヘラが実際に受験していく中でつかんだ
グロショの倍率の真相に迫っていこうと思います。
発表される倍率は、実際より小さい!
まず、大学発表の倍率には本当に裏があるのかという点ですが、
あります。
私が受けたときの実際の倍率は22.4倍です。
びっくりですよね。
ただ、これは入試の仕組みやスケジュールに関係しているので、
AIUが悪意から作り出している”裏”ではないと思います。
なんでそんなことが起こるの?
この倍率ギミックの解明には、グロショのスケジュールへの理解が不可欠です。
グロショがどう進むのかよく分かっていない、という方は、
下の記事を読んでからこの記事を読んでください。
そうしないと、複雑すぎて絶対にわけが分からなくなります(笑)。
いいですか? ちゃんと読まれましたね?
ここからは上の記事を前提として話を進めていきます。
先ほどグロショの倍率は10月に発表されると書きましたが、
これは出願締め切り後の時期にあたります。
つまり、ここで発表される倍率とは
出願者数÷募集人員 の値になります。
これは、同時に発表されるグローバル・セミナーや
総合選抜型Ⅰの倍率と同じ計算式です。
倍率とは 受けたい人数÷受かる人数 で出すものですから、
納得といえば納得です。
他の入試の倍率と算出方法をそろえているのでしょうね。
ただし!
グロショの場合は、5月にエントリーなるものがあります。
8月のワークショップに参加できるのは、書類審査に通過した人たちだけ。
そしてグロショに出願できるのは、ワークショップに参加した人たちだけ。
つまり、グロショに出願できるのは、書類審査に通過した人たちだけなんです。
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16人のうち3人がAIUを蹴ったためです。
グロショに限っては、出願者数=受けたい人数 ではないんですね。
書類審査の時点で全志願者がふるいにかけられています。
私が受験生時代、最も恐れていたのがここ。
果たしてワークショップ参加者(約16人)は、総勢何名の中から選ばれた者なのか。
ふるい落とされるほうの人数が分からないので、ただただ恐怖でした。
自分は何人の相手を上回る書類を作らなければいけないのか。
そもそも自分に勝ち目はある分母なのか。
それが分からずに挑む受験は、さながら気配斬りのようでした。
受験が始まってしまえば、もう腹をくくるしかないのですが、
受験計画を立てる際に「自分は何回目の入試で合格できるんだろう」と
不安でしかたがありませんでした。
実際は何人志願してたの?
エントリー書類受領のメールに、エントリー人数が書いてありました
(つまり実質倍率は受験生にしか分からないということですね)。
私が受けた年のグロショには、112名のエントリーがあったそうです。
グロショの募集人員は5名なので、
この数字を元に 受けたい人数÷受かる人数 で倍率を出すと、
22.4倍となります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128977392/picture_pc_0727d0aa7cb1a4054a94afd38469a4df.png?width=1200)
総合選抜型Ⅰの倍率があるので、10倍程度は覚悟していましたが、
100人以上というのは予想外でした。
5人の枠を争っていい人数じゃないでしょ、というのが正直な感想でした。
イスとりゲームなら血が流れてます。
これいけるのかな?と一瞬弱気になりましたが、
書類は出してしまったので、今さらどうすることもできないというのが、
せめてもの救いでした。
おわりに
ライバルが何人いようと、自分ができること・やらなければならないことは変わらないと言われればそれまでですが、
SS席に申し込んだ人と、B席に申し込んだ人が同じ心境で当落発表を待つとは思えません。
それぞれ何席あって、どれくらい人気なのか。
料金はいくらで、自分はどこまでなら払えるのか。
SS席は予算的に厳しいけど、それは他の人も同じだから絶対に見たい今回の公演はちょっと奮発しちゃおう、とか。
B席はリーズナブルだけど、応募人数も多いだろうからダメ元で申し込みだけしてみよう、とか。
抽選に外れたときも、
あんなに高い席なのに外れたの⁈という人と、
まあ「当たったらラッキー」ぐらいの気持ちだったしなあ、という人が受けるダメージは全く違います。
もちろん年によってエントリー人数も変わってくるでしょうが、
これが少しでも受験計画を立てるみなさんの目安になればと思います。
ただ、勘違いしてほしくないのは、
倍率だけで受験を諦める必要は全くないということです。
私は、グロショの大まかな難易度を伝えて、心の準備をしやすくしたまでです。
これからもグロショ攻略のコツをご紹介して、
私なりにみなさんをアシストしたいと思っています。
エントリーしなければ合格はできません。
みなさんの選択がベストなものとなりますように。