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京都・元田中の発酵室よはく

いつも読んで頂きありがとうございます。
この回もお店紹介です。前回の恵比寿のミズノトリから続きますね。

推せるうちに推したいお店や酒蔵は推せ(持論)

このメンタルでやっていますので、今後もよろしくお願いします。

今回のお店紹介は番外編と言ってもいいです。
都内でも関東でもない。

京都の元田中。

はい…?どこやねん。元田中。

ちなみに私が初めて、この駅の名前を知った時は「元が田中なら今は何やねん」とツッこんで一緒に旅行していた友人に呆れられました。

元田中は叡山電鉄叡山本線の駅です。

行き方はバスや電車両方ありますが、私は京都でバスを使うと迷子になる人なので、バスは使いません。

京都駅から京都市営地下鉄烏丸線を使って烏丸御池、そこから京都市営地下鉄東西線に乗り換えて三条京阪、徒歩で移動からの三条駅。

京阪本線を使って出町柳を出て叡山電鉄叡山本線で1つ目の駅になります。京都駅から元田中まで30~40分くらい。

学生の頃から貴船神社が好きで鞍馬方面には通いつめていたので、私はこの行き方が1番気楽に感じる。

ですが、バスで行きたいという方へ。

京都駅から市営206(東山通・北大路バスターミナル行き)に乗ってください。徒歩5分歩いて烏丸七条から乗車でも問題なしです。京都駅のバスターミナルはゴミゴミしていて分かりづらいので。

この市営206というバスは(京都水族館や千本通行き)というのがあるので間違って乗らないようにしてください。倍の時間かかります(迷子歴あり経験者←)

関東の山手線でいう外回りと内回りみたいなものなのでご注意を。北大路駅からタクシーで8分というアクセス方法もあります。

そんな元田中駅から徒歩3分です。
少し分かりづらいので、ここはGoogleマップ先生の力を借りましょう。

こじんまりで小さな可愛い看板

紹介するのは、私が料理教室でお世話になった先生のお店で酒屋さんです。
角打ちでお酒を提供していて、お酒を買うことが出来ます。

「酒屋をやる」と聞いた時はメチャクチャ驚いたけれど、彼女の心構えと信念の強さに私は彼女がどんな場所で何をやろうと応援したいと思いました。

その前提があっての訪問です。

私の転職等の個人事情でバタバタしていて時間がとれずだったので、前から行きたかったものの、やっと「訪問することが出来た」という感じですね。

恐らく日本一小さい酒屋

ショーケースは小さいはずなのに、ミッチリと凝縮され充実感が溢れている。
お酒の他に味噌などの発酵食品も入っています。

ひやおろし3種

私が伺った時は飲み比べのメニューがあったので、そちらを頂きました。

可愛い器で飲める、ひやおろしの飲み比べ。
器もこだわりがあります。京都の今宵堂さんでひとつひとつ丁寧に作られた酒器。

猫の形が可愛い酒器

提供されるひとつひとつが丁寧だなと感じながら店内を見回すと、本棚が。

棚上に注目したら、気になる本がたくさん

私が店主の真野さんを知るきっかけにもなった「おつまみ辞典」や尊敬している「千葉麻里絵さんの最先端の日本酒ペアリング」の本がある。

本の面子を見るだけでも大興奮です。

 長野県 岩清水 ジュピター

これ、まず西日本では飲めない銘柄なのでは?
そもそも関東で飲み歩いている私でも見かけないですね、この銘柄。

長野の岩清水を出している井賀屋酒造さんは日本一生産量が少ない蔵元さんと言われております。温度管理がキチンと出来ないと卸しOKは出ないだとか。

ここは店主の真野さんの日本酒愛と蔵元さんとの信頼ありき、お互いに通じ合っての「卸す」というやり取りが成立したのだと思います。

提供時のグラスにも、こだわりあり。香りをバッチリ捕まえてくれるチューリップグラスで。

フレッシュな果実感がありながら、後味はスタイリッシュにスッキリと。みずみずしい果実を噛ったような味わいです。

鮒寿司チーズケーキのペアリングセット

奈良県の有名な「花巴」は私も違う店で何回か飲んだことはあります。合わせる食べ物にびびっちゃいました。鮒寿司の飯を使用したチーズケーキ。

鮒寿司とは滋賀県の郷土料理で日本最古の寿司、と言われています。琵琶湖でとれるニゴロブナを塩漬けにしたのち、炊いたご飯を重ねて漬け自然発酵させます。この「炊いたご飯」がいわゆる飯です。

発酵食品と日本酒の相性が良いというのは、私も料理教室で習ったり、色んな日本酒と食べ物を合わせて頂いたりしていたので理解はしていたけれど、発酵食品を作って出来た副産物を使用したデザートって、なんだか未知の世界ですよね。

気になるチーズケーキの味は…?

少し凍っていて冷たいチーズケーキ

濃厚だけれど、しつこくない。美味しい!

チーズケーキって濃厚で美味しいというコメントパターンをよく聞くけれど、濃厚すぎて口の中がしんどくなることってあるんですよね。

コンビニスイーツでありがちなパターン。※個人の感想です

この鮒寿司の飯を使ったチーズケーキは飯の良いところを最大限に出しているというか。

食べる前は、もしかして酸っぱいのかな?と疑っていました。食べた後の印象はそんな酸っぱさへの不安が見事にかき消されましたね。

もともとの飯の酸っぱさを逆手にとってスッキリ仕上げた印象で、これはお酒と小悪魔タッグを組んでしまう立派な美味しいデザートです。

案の定、花巴とのペアリングはバッチリ。3種類とも違った味わいでした。

カロリーも普通のチーズケーキに比べて低そうだし体にも良さそう(声を大にして言いたい)

辰泉ブラックと鰊の山椒漬け

私がこれから住む移住先のお酒を提供して頂きました。福島県、会津若松の辰泉。

旨味もありつつスッキリな味わいのお酒、ピリッと山椒が利いた鰊がまた合うんですよね。お酒を飲む手もオツマミを食べる手も止まらない…故に長く滞在してしまった…(ありがとうございました)

酒屋さんなので、ここは強い。角打ちで飲んで気に入ったお酒をその場で購入が出来る。

なんて素敵なシステムなんだ!と染々感じながら、辰泉を購入して帰路につきました。

 木目のターンテーブルがシックで素敵なんだな

「ものつくり」の伝え方は人によって違うし、当たり前だけれど個人への伝わり方も違う。

真野さんのお店で提供してくださるお酒やオツマミは勿論、美味しいし造り手の背景が見える。

それは、真野さんの大切にしてる「余白をもつ」「ひとつひとつの魅力を切り口を変えて伝える」という信念のスパイスがほんの一振り入っているから、お客さんにストレートに且つ、しっかりと伝えたいことが伝わるのだと思う。

今後、発酵室よはくのリピーターは増えるだろうし、地元に根付いていって京都を盛り上げていってくれることに違いないと確信しています。

私自身も会津に移住することになりますが、真野さんのように地域に根付いて自分のやりたいことを広げていけるような立ち位置を目指しているので、今回の訪問はとても勉強になりました。
京都訪問の際は必ずまたお伺いします。

酒呑みの皆さまに限らず、近隣にご在住の皆さま、京都を観光される皆さま、発酵室よはくに興味がある皆さまも。

京都に行った際は是非、気軽に立ち寄ってみてください。

行く前に必ず営業日と時間を確認しましょう。
発酵室よはくの営業日はInstagramで更新されております。

【発酵室よはくのInstagram】

https://instagram.com/yohaku_hakko?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

【真野遥さんのTwitter】

https://x.com/harukamano?t=HH8xoYtC6kgFn88Y2FWdzw&s=09

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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