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#195 イタリア語事始め(19) ”最大”=”最高”?

NHKラジオ番組 ”まいにちイタリア語 入門編 「行くぞ、イタリア! Italia, arrivo!」”  インターネットでゆるーく毎日聴いています。聴いているだけで、とても会話はできそうにないですが、聴いていると面白いことに時々気づきます。(それがあって、毎日聴いています。)

 最近面白いと思ったフレーズは、気温に関する会話の1フレーズです。

Qual è la temperatura massima ?
 最高気温はどのくらいだろう?

大きい(grande)の最上級massimo(男性名詞)とmassima(女性名詞)なるなのは、イタリア語いつものお約束から納得がいきます。男性名刺の多くは語尾が-oで、女性名詞では-aとなるものが多いです(例外は多数ありますが、、)。男性か女性かというよりも、語尾の音が揃うと美しい・カッコいいというのがイタリア画のスタイルかなと勝手に解釈しています。温度(気温)がtemperaturaなので冠詞はlaとなり、massimoはmassimaとなります。-a -a -aと母音が繰り返して続きます。英語だと子音で語尾が終わることが多いと思うので、やはりイタリア語はドイツ語と同じように、日本人にとっては最初はとっつきやすい外国語だと改めて思います。

「最大温度」は「最高温度」?

 もし、日本語で「最大温度」と突然言われたら、キョトンとするかも知れません。「大きい」と「高い」は日本語では別の言葉で表しています。イタリア語ではmassimo, massimaで「最大」「最高」という意味を表すそうです。(面白いですよね。)

 でも考えてみたたら、これはよくあることでした。例えば英語で”LARGE”という単語、日本語に訳すと「大きい」「広い」「大量の」など日本語の意味と英語の意味の間には、似ている部分とずれている部分があります。母国語と外国語の間には、概念の微妙なずれがあるので、そこが語学習得する時に難しいと感じるところだと思います。でも、これを楽しめると、外国語と母国語の間の頭の中の”意識のアンテナ”の感度・指向性の違いが、少しわかった気になると楽しいものです。

La temperatura massima supera i 30°.
 最高気温は30度を超える。

先ほどの会話文の答えの例として、30℃が出てきました。最近の夏なら、これって「暑くない日」という意味になりますね。私が子供の頃(40年以上前)には最高気温が36℃を超える日なんてニュースで見聞きしたことありませんでした。最近は、36℃と聞いてもあまり驚かなくなってきました。(人間の体温と同じ気温って、湿度が高いとすでに危険な温度だと思います。)

 近頃の日本の夏の気温、40℃に近い気温が連日ニュースで流れています。今日のニュースでは、イタリアシチリアで48.8℃を観測と伝わってきました。もしこれが普通の夏になってしまったら(あまり考えたくないですが)、例文は、”La temperatura massima supera i 40°.” となるのでしょうか? 湿度によって体感気温は大きく影響受けるので、湿度も重要な要素です。40℃?一日中お風呂の中にいるような気温という事ですね。

 暑中お見舞い、いや酷暑お見舞い、申し上げます。ウェブでイタリア語の「暑中お見舞い」に相当するフレーズ探しましたが、見つかりませんでした。(ここにも外国語を学ぶ面白みがあります。)

”Buona estate!” よい夏を(すごされますように)!  
(ウェブで探したら、これが一番意味が近いかなと思いました。使い方合っているのかな?)