体重計
『体重計に乗ると哀しい。
「悲しい」というよりは「哀しい」だと思う。』
と、ここまで書いて思った。
「悲しい」と「哀しい」の違いって何だ?
習っていない!!!
と。
(カタカタと検索をした。)
(まだ寝惚け眼の午前7時。)
(今日のスケジュール的に9時起きで間に合うのだが、どうしても気になってしまって。)
どうやら「悲しい」と「哀しい」の明確な違いはないらしい。そこにあるのは「ニュアンス(若者、特に美容師さんがなにかと使う言葉)」の違いだけ。大半の国語辞典では同じ意味の言葉とされていて、【迷ったら常用漢字の「悲しい」を使えば間違いない】だなんて赤文字で書かれているサイトもあった。
ニュアンスでわけるとすれば「哀しい」は切なさを強調させるだとか、させないだとか、させるだとか。
仮に「哀しい」が切なさを強調するならば、
『(わたしは)体重計に乗ると哀しい。』
「どうして昨日豚しゃぶでアホほどお肉を食べてしまったんだろう。」「しゃぶしゃぶ餅は3枚までと決めていたのに。」「なんて考えていたら、めっちゃ白米を食べたくなってきた。」
嗚呼、切ない。
25歳を超えてからめっきり絞りにくくなった身体を呪う。痩せていれば痩せているほど女子としての価値が高い、とSNS中心に無意識に埋め込められた令和のダイエット至上主義を呪う。
ダイエット至上主義を批判しながらも『「空腹」こそ最強のクスリ』だなんて著書をバイブルのように持ち歩き、電車内で読み漁り、昨日よりも丸々としてしまった鏡に映る自分を見て確かにへこんでいる自分を、呪う。
体重計に乗ると哀しい。
わたしは哀しい。
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