幸運を運ぶ犬【作成の裏側】
こちらでは小説作成の裏側について解説しています。ネタバレなので、まずは『1分』本編をご覧いただけますと幸いです。
まだ、ショートショート『幸運を運ぶ犬』を読んでいない方は是非ご覧ください
作成時利用したchatGPT はこちらor一番下へ
今回はAIと壁打ちがすごい上手くできた物語でした!最初はアイデアベースで小説案貰ってたのですが、途中からアイデアを固め、更に深堀をしてます。
特に、「ラッキー」の名前はセンスが良くてGPTsに痺れましね。
感動して、ちょっと物語を寄せました。
そうすると今度は内容を変えたくなり、結果として半分くらいは私が直接執筆しています。元のアイデアも面白かったのでお時間ある方は是非したのやり取りもご覧頂けますと幸いです!
以上裏側でした。『ニヤッ』となった方は💛とフォローおねがいします!
では、次のショートショートをお楽しみください♪
【GPTsのやりとり】
ある日急に一つ能力を得られたことから始まるストーリー考えたいんだけどいいアイデア無いかな? 地味な能力でいいや
ChatGPT:
それなら、「何かをなくす能力」はどうでしょう?
仮タイトル:見えなくなった小さな秘密
ある日、N氏はふと気づいた。どこかで誰かが「持っていたものを、知らないうちに失くしてしまう」という話を聞いたが、自分もそれに似た現象が起きていることに。だが、彼の場合は少し特殊だった。何かを「失くそう」と念じると、それがふっと消えるのだ。もちろん、手に持っているペンや冷蔵庫の中の瓶なら、一瞬で消えてしまう。しかし、一度手放してしまうと見えなくなるだけで、他人には見えているらしい。つまり、消えるのは「N氏にとってだけ」。
地味だし、特に役に立ちそうもない能力だが、彼はひそかに楽しんでいた。書類の山が消えるのを眺めるのも愉快だったし、疲れた顔の同僚の目の前で上司のスマホが見えなくなるのも痛快だった。何より、この能力は彼の日常に小さな「逃げ道」を与えてくれた。嫌な上司が話しかけてくると、さっと顔を見えなくする。何度も使っているうちに、上司は「N氏の顔を覚えていない」とまで言い始めた。
しかし、ある日、その地味な能力がとんでもない方向に転がり始める。
ある忘年会で、N氏が何の気なしに「自分がいなくなれたら」と心でつぶやいた瞬間、彼の姿が皆の目から完全に消えてしまったのだ。自分はそこにいるが、誰にも気づかれない。しかもその効果は解けない。
N氏は困惑した。家族にも会社にも、誰一人として自分の存在に気づかない日々が続いたのだ。食堂で黙って食べていても、誰も文句を言わないが、その一方で「存在していない」ことの虚無感に襲われるようになってきた。そしてある日、意を決して同僚に話しかけようとした瞬間、同僚がぼそりとつぶやいた。
「なんか最近、Nさんを忘れた気がして……いや、そもそもそんな人いたっけ?」
N氏の存在は、完全に消えかかっていた。
あなた:
あー悪くない。もうちょっとアイデアベースで出してみて
ChatGPT:
もちろん!地味な能力シリーズで、いくつかアイデアを出してみます。
1. 触れると物が「冷たくなる」能力
概要: N氏はある日、何かに触れるとそれが妙に冷たくなることに気づく。飲み物を持つとすぐ冷たくなるし、ペンを持つと冷たくなって手がかじかむ。本人にとっては使いづらいが、猛暑の中でちょっとした人気者に。やがて、冬の寒さの中で冷たさが異様に増していき、自分の体温まで冷え切っていくのに気づくが……?
2. 「地味に相手の言葉が聞き取りにくくなる」能力
概要: N氏は、特定の人の言葉が少しずつ聞き取りにくくなる能力を得た。うるさい上司や嫌いな同僚の言葉が何故か途切れ途切れにしか聞こえなくなり、少しだけ快適に。が、ある時大事な会話の途中で無意識に能力が発動してしまい、大事なメッセージを聞き逃してしまう。聞き直そうとしても「え、さっき聞いたじゃないか」と不思議がられる始末……。
3. 「どこに行っても必ず人混みを避けられる」能力
概要: N氏が歩くと、なぜか人々が自然と道をあけ、いつも空いている場所を歩ける。満員電車でも近くに誰も立たない不思議な体験に。しばらく快適な通勤を楽しむが、徐々に友人や恋人までが無意識に距離をとるようになり、疎外感が募っていく。「孤独」を避けられないことに気づいたN氏はどうするか?
4. 「ちょっとだけ未来を知る」能力
概要: N氏は、自分の行動に少し先の未来が少しだけ見えるようになる。手を伸ばすとコップが落ちる瞬間が見えたり、道を渡る前に車が止まる様子が見えたり。しかし、何も驚くべき出来事はなく、淡々とした未来しか知れない。ある日、ふと見えた未来に「自分が出勤途中に転倒して誰も気にかけない」シーンを見てしまい、「そんな地味な未来を変えられるのか?」と妙に悩む日々が始まる。
5. 「絶対に風が吹く」能力
概要: どんな時でもN氏が外に出ると、必ず風が吹く。暑い日には涼しいし、夏祭りのかき氷もいい感じで涼める。が、冬でもビュービュー風が吹きつけ、傘も壊れることが続く。ある時、大切な誰かと話している時に「いい天気だね」と言われるが、N氏の周りだけはいつも突風が吹いている。普通の会話すらままならず、風のせいで段々人と距離ができていく。
6. 「拾い癖がつく」能力
概要: N氏は、落ちているものが気になってつい拾ってしまうようになる。ペン、紙くず、果てはビルの脇に転がっているゴミまで「自分で回収しないと気が済まない」気分にさせられるのだ。次第に部屋はガラクタでいっぱいになり、どうにも片付けられない状態に……。ふとゴミの山の中で、「どこかで見たような何か」を発見するが、それが何なのか思い出せず悩み始める。
7. 「何かをあげると、すぐに忘れる」能力
概要: 何かを他人に渡すと、それをすぐに忘れてしまうN氏。友人にお金を貸しても、その瞬間に「あれ?何かを渡したような気がするが…?」と記憶が消える。ある日、上司から妙な仕事を頼まれ、それを何の気なしに部下に押し付けた瞬間、仕事そのものをすっかり忘れてしまう。そして数日後、周りがやたらとN氏を探し回っていることに気づくのだが…。
こんな感じの「ちょっとした地味な能力」がベースの話、どうですか?
あなた:
いいな。同じ感じでもう少しアイデア頂戴
ChatGPT:
もちろん!「地味だけどじわじわ効いてくる」系で、さらにいくつかアイデアを出してみますね。
1. 「他人の荷物が少しだけ重く感じられる」能力
概要: N氏が他人に触れると、その人の荷物が少し重く感じられるようになる。買い物袋を持つ主婦、通勤途中のビジネスマン、みんな少しだけ苦しそうにするが、あまりに微妙な重さで気づく人はいない。N氏はこっそり楽しんでいたが、ある日、思いがけず重たい荷物を手伝うことに……。その荷物が異様に重くなり、持ち上げられない自分に気づく。自分も巻き込まれることを知らずに。
2. 「小さな音がやたらとよく聞こえる」能力
概要: ある日から、N氏には小さな音がやけに鮮明に聞こえるようになる。ハエの羽音、上司が呟く独り言、隣人がこっそり開ける冷蔵庫の音まで。最初は面白がっていたが、やがて夜になるとそれらの「静寂に潜む小さな音」から逃げられなくなり、次第に睡眠不足に。ついに仕事のミスが増え始め、「音のせいだ」と誰にも説明できない恐怖に追い詰められる。
3. 「誰にでも一瞬信頼される」能力
概要: N氏は、初めて会う人に限り、なぜか一瞬だけ強く信頼される能力を得る。しかしそれも一瞬だけで、すぐにその信頼は消え去る。これを面白がり、通勤電車で隣の人に「すみません、バッグの中の携帯取ってくれますか?」と頼むと、みんな驚くほど素直に応じてくれる。だが、その瞬間が過ぎると「何で頼んだんだ?」と疑念の目を向けられ、怪しまれる羽目に。やがて「瞬間の信頼」が消える恐怖に悩まされる。
4. 「植物が妙に育つ」能力
概要: N氏の周りに置かれる植物は、やたら元気に育つ。家の観葉植物も、庭の雑草も、すべて異様なスピードで成長するのだ。最初は楽しんで水やりをしていたが、気がつくと部屋中が緑で埋まり、窓すら開けられなくなるほどに。N氏は、どうにかして植物たちを「枯らそう」とするが、そのたびにさらに生い茂るばかり。やがて「植物に埋もれる生活」から抜け出せなくなる。
5. 「手を洗うと、少しだけ人を忘れる」能力
概要: N氏は手を洗うたびに、誰か一人の存在が少しだけ記憶から薄れていくようになる。最初は気づかなかったが、次第に「あれ、この人は誰だっけ?」という瞬間が増え、知らないうちに家族や友人の顔まであやふやに。やがて誰かに「最近、誰とも会わないね」と言われ、はたと気づく。「手を洗わなければいい」と思うが、どうしても手を洗う癖が止められない。
6. 「話す言葉がすぐ人に影響する」能力
概要: N氏が話したことが、目の前の人に少しだけ影響を与える。例えば、「今日は寒いね」と言うと相手は急に寒がり始め、「眠そうだね」と言うとあくびが止まらなくなる。最初は面白がっていたが、軽い冗談や思いつきが次々と影響を及ぼし、職場の人々の気分がどんどん乱れていく。「自分のせいで皆が疲れているのでは?」という疑念が湧き上がり、下手に会話ができなくなる。
7. 「財布がすぐに空っぽになる」能力
概要: N氏は、どこに行ってもお金が少しずつ消えていくことに気づく。自動販売機で飲み物を買おうとすると数十円足りず、ランチで財布を開くと千円札が消えている。常にぎりぎりのところで足りなくなるため、誰にも話せないが、なんとも不気味な生活が始まる。ついには「目の前でお金が消える」瞬間を目撃し、どうしようもない力に悩まされることに。
8. 「手に触れたものが少しだけくすんでいく」能力
概要: N氏が手に触れるものは、少しずつ色あせるようになった。白いシャツは少しずつ灰色に、カラフルなボールペンも少しずつ色褪せていく。何度も触れたものほど色がくすんでいき、最終的には真っ白になってしまう。やがて友人から「なんだか暗い雰囲気がするね」と言われ、自分の生活そのものが色あせていることに気づくが、触れない生活はあまりにも不便で……。
またアイデアが湧いてきたら、遠慮なくリクエストしてください。
ChatGPT:
あなた:
いいアイデアできた! 飼い犬が毎回何か拾ってくる話。 主人公は犬が拾いものをしてくるたびに犬に連れられて持ち主のもとに返しに行く すると毎回御礼を貰う。 気がよくなった主人公は幸運を拾う犬として繰り返していく ある日怪しいカバンを拾った犬。犬に連れられて行くと、怪しい倉庫に連れられ、持ち主は組織の人だった。 実は犬は組織の犬だったというのがオチ
ChatGPT:
おもしろい設定ですね!では、以下のようなストーリーはいかがでしょう?
タイトル:「幸運を運ぶ犬」
N氏は、少し前から飼い始めた雑種犬「ポチ」と暮らしていた。いつもおっとりとしたポチだったが、一つだけ特技があった。毎日のように道端で何かを拾ってくるのだ。ある日は小さなペンダント、ある日はポケットから落ちた財布やイヤホン。ポチがくわえて持ってくるたび、N氏は「またか」と苦笑しつつ、ポチと一緒に持ち主を探して歩き回るのが日課になっていた。
すると不思議なことに、届ける先々で必ず「ありがとうございます!」と礼を言われるだけでなく、ちょっとした御礼までもらえるのだ。近所のパン屋の奥さんには焼きたてパンを、紳士風の男性にはコーヒー代を、時には「お礼に」と包んでもらったものが予想以上に高額だったこともあった。
N氏はだんだん調子に乗り、「ポチは幸運を運んでくれる」と信じ始めた。そしてポチが拾いものをするたびに意気揚々と返しに行くようになり、まるで「お礼を集める」ことが日課になっていった。
そんなある日、ポチが見慣れない黒いカバンをくわえて戻ってきた。N氏は「これまた立派なものを拾ったな」と軽い気持ちでポチに連れられて返しに行くことにした。しかし、ポチがどんどん歩みを進める先は、少し寂れた倉庫街の一角。薄暗い通りを進むうちに、N氏は「これは少しヤバいのではないか」と薄気味悪さを感じ始めた。
やがてポチはある倉庫の前で止まった。そこにはスーツ姿の男たちがいて、N氏がカバンを持っているのを見ると、互いに目配せして不敵な笑みを浮かべた。
「お前が持ってきたのか?」
N氏が恐る恐るカバンを差し出すと、男たちはニヤリと笑い、ポチを見下ろした。
「さすがだ、ポチ。仕事をサボるとは思ってたが、いい稼ぎ方をしてたじゃねえか」
その瞬間、N氏は気づいた。ポチは「幸運を運ぶ犬」などではなく、組織の使い犬だったのだ。N氏が今まで礼だと思って受け取っていたのは、組織がポチを使って回収していた「情報」や「報酬」だったのだ。
「ありがとよ、あんたも役に立ったぜ。じゃあ、犬は返してもらうからな」
気づけばポチは男たちの足元に座り込み、もうN氏のことは見ていなかった。まるで「仕事が終わった」と言わんばかりに。
N氏は思わずポチに向かって手を伸ばそうとしたが、犬はすでに男たちと共に闇の中に消えていた。
あなた:
いい感じ、n氏が酷い目に合うオチにして
ChatGPT:
承知しました。それなら、こんな展開はいかがでしょうか?
タイトル:「拾われたのは俺だった」
N氏はここ数か月、飼い犬ポチとともに「幸運」を拾っていた。ポチが毎日のように道端で見つける落とし物を、持ち主に返しに行くと必ずお礼がもらえる。不思議なことに、返しに行けば行くほどいいものが手に入り、いつしかN氏は「拾い物ハンター」気取りだった。
そんなある日、ポチが妙な黒いカバンをくわえて戻ってきた。見るからに重厚で怪しげなそのカバンに、N氏は少し嫌な予感がしたが、「まあ今までの拾い物だって、多少怪しくても問題はなかった」と軽く考え、ポチに連れられて持ち主のもとに返しに行くことにした。
ポチが案内する先は、薄暗い倉庫街の一角。どうにも不穏な雰囲気で、気づけば周囲には人影もない。しかも、辺りは妙に静まり返っていて、背後には足音も忍び寄る気配すらあった。
ようやくポチが立ち止まったのは、一見普通の倉庫。しかし、入口の横には屈強な男たちが立っており、N氏が黒いカバンを持っているのを見た瞬間、全員の目が光った。
「よう、持ってきたのはお前か?」
「え…いや、犬が拾ったもので…」
「ごちゃごちゃ言うな。さあ、中に入れ」
N氏は突然腕をつかまれ、そのまま倉庫の中に押し込まれてしまう。中はひんやりと薄暗く、どこかしら異様な臭いが漂っている。気づけばポチも男たちの足元に座り、まるで「指示通りの場所に連れてきたぞ」と言わんばかりに尻尾を振っている。
「どういうことだ、ポチ?俺はお前のために…!」
だが、ポチはN氏を見向きもせず、男たちと親しげにアイコンタクトを交わす。
「こいつ、まさか…俺をここに連れてくるために?」
男の一人がニヤリと笑ってN氏に近づく。
「そうさ。こいつはウチの優秀な回収犬なんだよ。お前さんの『幸運』は今日が最後ってわけだ」
そしてN氏は、気がつけば手錠をはめられ、倉庫の隅に連れ込まれた。どうやらこのカバンは「見つかってはいけないもの」で、ポチはそれを回収して「回収係」を引き寄せる役目だったらしい。すべては、N氏を組織に引き込むための罠だったのだ。
「お前が今までくすねてきた御礼も回収させてもらうぜ」
ポチの後ろ姿が遠ざかるなか、N氏は叫んだ。
「ポチ!待ってくれ!俺を見捨てるのか?」
だがポチは一度も振り返らず、ただ尻尾を振って組織の男たちに従いながら闇の中に消えていった。
N氏が拾い集めていたのは「幸運」ではなく、自分の「破滅」だったと知った時には、もう遅かった。
あなた:
いいね!最後にポチじゃなくていい感じの名前無いかな?
ChatGPT:
それなら、「タロウ」や「ハチ」といった少し古風な名前もいいですが、こんな案はいかがでしょう?
シロ(白くなくても妙に平凡な響きが皮肉に効くかも)
ボス(見た目とは裏腹に親しげな名前)
ラッキー(皮肉の効いた「幸運」の名前)
ゴン(ちょっとした野良っぽさも感じるシンプルな名前)
トク(「得」を拾ってくれる皮肉な感じ)
いずれも、忠実そうで親しみがある一方で、最後に少し「黒幕感」がにじみ出そうな名前です!
あなた:
ラッキーにしよう
ChatGPT:
「ラッキー」、いいですね!皮肉も効いていてぴったりです。
N氏が「幸運を運ぶ犬」と信じていた「ラッキー」が、実は「破滅」を運んでいたなんて…最後にしっかりオチが効きます。
あなた:
ラッキーにして全文もう一度作って
ChatGPT:
了解しました!「ラッキー」で、最初から通して仕上げますね。
タイトル:「拾われたのは俺だった」
N氏はここ数か月、飼い犬「ラッキー」とともに「幸運」を拾っていた。ラッキーは道端で見つけた落とし物を、まるでお手柄のようにN氏のもとに運んでくる。財布、鍵、ハンカチ、ペンダントなど日々何かをくわえて持ってきては「どうだ」とばかりに見せるのが日課になっていた。
仕方なくN氏は、ラッキーと一緒に落とし物の持ち主を探し、返しに行く。すると不思議なことに、お礼を言われるだけでなく、必ずちょっとした「御礼」をもらえるのだ。例えば近所のパン屋の奥さんには焼きたてパンをもらい、ある日拾った財布の持ち主にはコーヒー代を渡され、時には「助かりました」と意外なほど高額な謝礼をもらったこともあった。
N氏は次第に「ラッキーは幸運を拾ってくれる犬」だと思い始め、半ばわざと落とし物を拾わせるようになっていった。だが、そんなある日、ラッキーが妙な黒いカバンをくわえて帰ってきた。見るからに重厚で怪しげなそのカバンを見て、N氏は少し嫌な予感がしたが、「今までだって大丈夫だった」と軽い気持ちでラッキーに連れられて持ち主のもとに返しに行くことにした。
ラッキーが案内する先は、寂れた倉庫街。まわりは妙にひっそりとしていて、薄暗く不穏な空気が漂っている。N氏は次第に「これは少しヤバいかもしれない」と思い始めたが、引き返すタイミングを逃してしまった。やがて、ラッキーが止まったのは古びた倉庫の前。黒ずくめのスーツ姿の男たちが立っていて、N氏が黒いカバンを持っているのを見つけるやいなや、全員の目が鋭く光った。
「お前が持ってきたのか?」
「え…いや、ラッキーが拾って…」
「ごちゃごちゃ言うな。中に入れ」
N氏は突然腕をつかまれ、そのまま倉庫の中に押し込まれた。中は薄暗く、異様な空気が漂っている。気づけばラッキーも男たちの足元に座り、まるで「任務完了」と言わんばかりに尻尾を振っている。
「どういうことだ、ラッキー?俺はお前のために…!」
だがラッキーはN氏を見向きもせず、男たちと何やら親しげな目配せを交わしている。
「こいつ、まさか…俺をここに連れてくるために?」
その瞬間、スーツ姿の男がニヤリと笑い、N氏に近づいた。
「そうさ。ラッキーはウチの優秀な回収犬だ。お前の『幸運』もここまでってわけだな」
そしてN氏は、気がつけば手錠をはめられ、倉庫の奥に連れ込まれてしまった。男の話によると、このカバンは「見つかってはいけないもの」で、ラッキーは組織の重要な取引道具を「回収」していたのだ。今までN氏が御礼だと思って受け取っていたものも、組織にとっては「回収物」の一部。すべてはN氏を通じて「証拠を消す」ための罠だった。
「お前が今までくすねてきた『御礼』も、全部回収させてもらうぜ」
N氏が困惑している間に、ラッキーは男たちの足元にちょこんと座り、悠然とN氏を見下ろしていた。
「ラッキー!待ってくれ!お前…幸運を拾ってくれる犬じゃなかったのか?」
だが、ラッキーは一度も振り返らず、組織の男たちとともに軽やかな足取りで闇の中へ消えていった。
気づけばN氏が拾い集めていたのは「幸運」ではなく、自分の「破滅」だった。
あなた:
OK
ChatGPT:
気に入っていただけて良かったです!
N氏の「幸運の犬・ラッキー」に隠された裏切り、いい仕上がりになったと思います。
またいつでもアイデアやプロット相談など、お待ちしていますね!
ここから先のメッセージはあなただけに表示されます
あなた:
この物語さ、回収物とかじゃなくて、怪しい男たちからしても幸運を運ぶ犬だったってことにできないかな
ChatGPT:
それでは、「ラッキー」がどの人にとっても「幸運を運ぶ犬」として見られているという設定に変更してみました!
タイトル:「幸運を運ぶ犬、ラッキー」
N氏はある日、不思議な犬「ラッキー」と出会った。その日以来、ラッキーは彼のもとに住み着き、毎日のように何かを拾って帰ってくる。ペンダントや財布、鍵など、落し物ばかりだが、ラッキーが拾ったものを持ち主に返しに行くと、必ず「ありがとうございます!」と言ってちょっとした御礼までくれる。焼きたてのパンやコーヒー代、お金や食べ物、まるで「幸運」を運んできてくれる犬のようだった。
N氏はラッキーを「幸運の犬」として信じ、ラッキーが拾ってきたものを毎回返しに行くことを楽しむようになる。ラッキーがくわえてくるものにはなぜかすべて「価値」があるようで、お礼も少しずつ豪華になっていくのだった。
ある日、ラッキーが見慣れない黒いカバンをくわえて戻ってきた。見た瞬間、N氏は妙な違和感を覚えたが、気にせずカバンを持ってラッキーに連れられていくことにした。ラッキーがどんどん歩いて行く先は、やや暗い倉庫街。だんだん不安が募ってきたが、今さら引き返せない。
ようやくラッキーが立ち止まった先には、黒ずくめのスーツ姿の男たちがいた。N氏が黒いカバンを持っているのを見ると、男たちが不敵な笑みを浮かべた。
「おや、誰かが“ラッキー”を連れてきてくれたのか」
N氏は思わず息を飲んだ。「ラッキー」は、ただの飼い犬ではなかったのだ。男たちはラッキーのことを知っており、まるで「会い慣れている」かのような親しげな態度だった。
「こいつはただの犬じゃない。俺たちの“幸運”を運んできてくれる特別な存在なんだよ」
N氏は背筋が凍る思いだった。ラッキーが拾ってきた「幸運の品々」は、すべてこの男たちが裏で操る仕事の成果だったのだ。N氏が得ていたお礼や報酬も、実はすべて男たちの「取引品」だったことが明らかになった。N氏がしていたのは単なる「回収作業」であり、ラッキーはその運び屋だったのだ。
「ありがとよ、お前さん。しばらく“ラッキー”には、またこっちの仕事をしてもらうからな」
N氏が恐る恐るラッキーを呼んだが、ラッキーはただ尻尾を振って男たちに従う。すべては「組織」がN氏を巻き込むために仕組んだ計画だった。そしてその中心には、「幸運の犬・ラッキー」がいたのだ。
N氏は最後に必死に叫んだが、ラッキーは一度も振り返らず、組織の男たちとともに闇の中へ消えていった。
このように、「幸運を運ぶ犬」として組織の一部だったラッキーの正体が明かされる結末です!