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私の珈琲日記3:失敗も面白い

新しい豆を購入した。
今回はブラジルとモカ。

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手焙煎をしている方の情報をいろいろ調べた結果、今回は青森県のハローコーヒーさんよりお取り寄せ。

見た感じ、豆の品質は良さげ。
前回(というか初回)Amazonで取り寄せた豆は正直匂いがすごかったので、今回の豆が青っぽい匂いがしたことにとても驚いた。
少なくとも不快な香りではなかったので、そこからも品質の良さを感じた。

先日、地元にあるロースタリーに行った。
浅煎りを主としていて、なぜ浅煎りに至っているのかの経緯を詳しく話してくださった。
ようやく深煎りと浅煎りの違いがわかるくらいのコーヒーど素人な私にも伝わるくらい、店主には根拠と理論と思いがあった。

私は基本的に酸味のあるコーヒーは苦手なのだけど、そちらでいただいた浅煎りのモカは、紅茶のように美しくて美味しかった。
フルーティーな、のような形容ができるほどコーヒーの味はまだわからないが、コーヒーを飲んだ後に残る独特な後味がなかったということが強く印象に残った。
浅煎りはすっきりしている、を自分で感じることができた。

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そんな流れもあって、モカの焙煎はちょっと浅めでいきたいと思った。
焙煎素人の私がそんな調整をするなんておこがましかったのだろう。
見事に失敗した。
焙煎しすぎてしまうことが怖くて、火の調整が弱気になってしまっていたと思う。全く初めての焙煎の時と同じような焼け具合になった。

出来上がった豆は、まったくもって美味しそうじゃない。
飲みたいと思うような豆にならなかった。

失敗を経て、余計な欲は捨てた。
基本に戻った焙煎で、改めてモカに挑戦した。

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とりあえず、焼けた。

前回のタンザニアは思いっきり深煎りにしていたので、それと並べてみると豆の感じが全然違う。
飲んでみると、酸味がちゃんと感じられる。美味しい。
そして、豆の味の違いを自分で感じられたことが嬉しかった。
誰かが言っていることや本に書いていることじゃなくて、自分の舌で違いを感じられたことが嬉しかった。

失敗した時は悔しかった。
豆を無駄にしたのも痛かった。(なんで初っ端から200gでやったんだよバカ!って自責した)
でも、失敗をする過程もまた面白いのかも、と思った。

知識や学ぶことも大切。
でも私の場合はそれが強くなると「正解」を求めすぎてしまう。
あらゆることに「正解」を求めたくなる私だからこそ、コーヒーに関しては自分の感覚を大切にすると決めている。
自分が美味しいと思うのかどうか、そして自分が楽しいと感じるのかどうか。

焙煎は毎回結果が違うからドキドキする。楽しい。
そして自分で煎った豆で淹れるコーヒーは、とんでもなく美味しい。

それは私の暮らしを豊かにしてくれている。
それが、全てだと思う。